コヤマカズヒロ氏の朱莉プロのクラブ解説よりまとめ 連続性の呪縛

コヤマカズヒロ氏は多くの示唆を与えてくれた内容です。朱莉プロだけではなく細野プロの事に引き合いに出していただいたのがよかったと思います。

さて、結論をまとめたいと思います。

連続性の呪縛

例えば、ドライバーのキャリーが230ヤードだったとします。

そこから10ヤード刻みでクラブをバッグに入れようとすると、

230ヤード
220ヤード
210ヤード
200ヤード
190ヤード
180ヤード……

というように、きれいな階段を作りたくなります。 “コヤマカズヒロ氏の朱莉プロのクラブ解説よりまとめ 連続性の呪縛” の続きを読む

コヤマカズヒロ氏の朱莉プロのクラブ解説より WEDGE編

ゴルフトレンドウォッチャーでゴルフライターのコヤマカズヒロ氏が朱莉プロのクラブ変更について動画にしていましたので、覗いてみることにしました。 https://youtube.com/watch?v=NcyBCvLmpZ4&si=hNVOtq3KMO_C2kqG

朱莉プロのクラブ変更の理由や何故そうしたのかを小山氏の視点で解説されています。 店長は極秘ルートで(嘘です。営業さんに聞けば教えていただけます。)ツアーレップからのデータを手に入れて検証してみたいと思います。以下が朱里プロのクラブスペックです。 “コヤマカズヒロ氏の朱莉プロのクラブ解説より WEDGE編” の続きを読む

コヤマカズヒロ氏の朱莉プロのクラブ解説より IRON編

ゴルフトレンドウォッチャーでゴルフライターのコヤマカズヒロ氏が朱莉プロのクラブ変更について動画にしていましたので、覗いてみることにしました。 https://youtube.com/watch?v=NcyBCvLmpZ4&si=hNVOtq3KMO_C2kqG

朱莉プロのクラブ変更の理由や何故そうしたのかを小山氏の視点で解説されています。 店長は極秘ルートで(嘘です。営業さんに聞けば教えていただけます。)ツアーレップからのデータを手に入れて検証してみたいと思います。以下が朱里プロのクラブスペックです。 “コヤマカズヒロ氏の朱莉プロのクラブ解説より IRON編” の続きを読む

コヤマカズヒロ氏の朱莉プロのクラブ解説より FW・HB編

ゴルフトレンドウォッチャーでゴルフライターのコヤマカズヒロ氏が朱莉プロのクラブ変更について動画にしていましたので、覗いてみることにしました。

朱莉プロのクラブ変更の理由や何故そうしたのかを小山氏の視点で解説されています。 店長は極秘ルートで(嘘です。営業さんに聞けば教えていただけます。)ツアーレップからのデータを手に入れて検証してみたいと思います。以下が朱里プロのクラブスペックです。 “コヤマカズヒロ氏の朱莉プロのクラブ解説より FW・HB編” の続きを読む

コヤマカズヒロ氏の朱莉プロのクラブ解説より。

ゴルフトレンドウォッチャーでゴルフライターのコヤマカズヒロ氏が朱莉プロのクラブ変更について動画にしていましたので、覗いてみることにしました。

朱莉プロのクラブ変更の理由や何故そうしたのかを小山氏の視点で解説されています。

店長は極秘ルートで(嘘です。営業さんに聞けば教えていただけます。)ツアーレップからのデータを手に入れて検証してみたいと思います。以下が朱里プロのクラブスペックです。

◆Shuri Sakuma – Club Spec “コヤマカズヒロ氏の朱莉プロのクラブ解説より。” の続きを読む

PGAの年間王者はスコッティ・シェフラーでした。

先週、フェデックスカップのプレーオフ最終戦「ツアー選手権」が開催されました。3日目を終えて首位に立っていたホブランを逆転し、シェフラーが年間王者に輝きました。

ホブランは大会後、シェフラーについてこう述べています。

“He knows where the ball’s going.”
「彼はボールがどこへ行くか分かっている」

一方、自身については、行方を予測できる持ち球が欲しいと話しています。最初の数日はスイングの感触が良くなくても真っすぐ飛んでいたのに、最終日は同じように良くない感触で、今度は曲がってしまった、と。

店長はこのコメントを読んで、ホブランがシェフラーのすごさの「質」に気づいたのではないかと思いました。

もちろん、シェフラーが世界ランキング1位の優れた選手であることは、誰もが知っています。しかし、ここでいうすごさは、単に「飛ぶ」「曲がらない」という話ではありません。

二人は同組ではありませんでしたが、厳しいコンディションの中で優勝を争うことで、ホブランはショットの確かさに大きな違いを感じたのではないでしょうか。

店長には、シェフラーのショットは、風まで計算に入れたうえで、ピンに重なるように飛んでいくように見えました。一方、ホブランは、持てる技術と集中力を総動員し、ぎりぎりのところでボールをコントロールしているように見えました。

まるでシェフラーのボールは、打つ前から行き先が決まっている。

ホブランの言葉には、そんな実感が含まれていたのではないかと思います。

店長は、この違いを、究極のスインガースイングともいえるシェフラーと、ヒッターであるホブランの違いとして捉えています。

シェフラーは、狙う球筋に合わせて構え、あとはただ振るだけに見える。風に乗せる球も、曲げる球も、低く抑える球も、まるであらかじめ描かれた道筋をたどるように飛んでいきます。

対してホブランは、一球一球に最大限の注意を払い、狙った場所へボールを運ぼうとしているように見えるのです。

もちろん、シェフラーが何も考えず、何も調整せずに打っているという意味ではありません。

ただ、同じ「ボールをコントロールする」にも、卓越した調整能力で成立させるショットと、調整を必要とする部分が少なく、結果を予測しやすいショットがある。

ホブランが感じたのは、単なる技術の優劣ではなく、この違いだったのではないでしょうか。

Bの変化

前回の投稿で、BシリーズがPINGの歴史の中でもかなり正統な系譜を持つパターであることがお分かりいただけたと思います。

初期のステンレス製B60を見ると、

トップブレードがかなり薄いことが分かります。

そのためネックも、現在のパターのようにトップブレードの上から立ち上がっているというより、フェース背面に取り付けられているように見える形状になっています。

一方、店長のコレクションにあるB60 BeCu(ベリリウムカッパー)は、

初期のステンレスモデルと比較すると、トップブレードがかなり厚くなっています。

この違いから考えると、初期型ではトウ側・ヒール側に重量を多く配分するため、トップブレード部分に十分な重量を使えなかった可能性もあるのではないかと思います。

ただし、BeCuのB60にも初期ステンレスモデルと同じようにトップブレードの薄いものがあります。

したがって、単純な素材の違いというより、製造時期や金型による形状差と考える方がよさそうです。

打感についても違いがあります。

店長の感覚では、ステンレスモデルの方が硬く、そしてヘッドが軽く感じます。

もう一つ、初期B60を見て気になるのが、プル角、つまりシャフトとフェース面の関係です。

初期型は、現在のB60やB63と比較するとシャフトの傾きが強く見えます。

この形状を見ると、ボールをスタンス中央よりやや右側に置き、手元を少し先行させた状態で構えることを想定していたのではないか、とも考えられます。

もちろん、これがPINGの明確な設計意図だったと断定することはできません。

ただ、パターの構え方やストロークの考え方が現在とは少し違っていた可能性はありそうです。

その後、パターヘッドの重量は徐々に重くなっていきます。

それに伴って、トップブレードも厚くなり、ネックの取り付け位置も変化していきました。

そして現在のScottsdale B63を見ると、

トップブレードの厚さはANSER系に近くなり、ネックもフェース背面から付いているというより、トップブレード上部から自然に立ち上がる形状に変わっています。

さらに大きな変化が、ヘッドの奥行きです。

B60は世代を追うごとに少しずつ奥行きが増し、現在のB63ではかなりマレット的な印象が強くなっています。

image

ここに、Bシリーズの進化の方向がよく表れているように思います。

初期のB60は、ANSERに近い操作感を重視したブレード系パターでした。

そこから、

トップブレードを厚くする
→ ヘッド重量を増やす
→ 奥行きを増やす
→ 周辺重量配分を強くする

という方向へ進み、少しずつ安定性を高めてきました。

そして現在のB63は、

「安定したブレード」から「操作できるマレット」へ

進化したモデル、と見ることができるのではないでしょうか。

岡本綾子プロ、Sirニック・ファルド。
名手たちの勝利を支えてきたBシリーズが、時代を越え、今度は朱莉プロのツアー優勝を支えました。
その瞬間は、B60からB63へと系譜をつないできたPINGの開発陣にとっても、特別なものだったのではないでしょうか。

Bの系譜!

佐久間朱莉プロを再び優勝へ導いたPING B63のルーツであるB60はどのようなパターなのでしょうか?

おそらく、日本で最初に話題になったのは、LPGAツアーで賞金女王になった岡本綾子プロが使用してことしょう。

B60は1978年ごろ丸みを帯びたワイドブレード形状に持ち、おそらくステンレスのパターとして登場したと思います。

PINGのクラシックパターで有名な

THE BANK OF PUTTERSさん

ではステンレスパターで登場します。岡本綾子プロが使用したのはおそらく1980年台だと思います。

次に注目を浴びたのは、私も知りませんでしたが、1992年のミュアフィールド行われた全英オープンでのニック・ファルドです。BuCuのB60で優勝しています。

2000年代はG5i / i-Series / iWi / iN B60の中のモデルとしてB60が販売されます。

2007年頃〜はKarsten Series B60として、クラシックなB60形状を現代的な重量・素材で再構成しています。このころ、PING PROだったビリー・ホーシェルに実戦使用例があります。

2017年にはPEBAX系インサートでB60が登場します。この時に女子選手の優勝回数が多いパターはB60 であると紹介されています。

2019年にはチャールズ・ハウエルIIIの要請?をうけPLD B60が登場します。

2024年には2024 B60が登場します。このモデルはヘッド重量が350gとなります。

そして現在のScottsdale B63となります。

また、バッバ・ワトソンもジュニア時代に使用していたようです。

ANSERにははるかに及びませんが、

B60は、PINGの歴史の中で女子選手の優勝回数が最も多いパター形状のひとつです。

そのBの系譜を受け継ぎ、より高MOI化したB63が、再び女子ツアーで優勝しました。

前田陽子プロのセッティングから見えてくるもの。

塚田プロは、i540の性能をロング〜ミドルアイアンに集中して使う、非常に合理的なセッティングでした。

今回紹介する前田陽子プロのセッティングは、また別の意味で、

「そんな考え方があったのか」

と気付かせてくれます。

PING公式によると、前田プロのセッティングは、

G440 MAX フェアウェイウッド #4・#7
G440 ハイブリッド #4〜#7
i540 #8・#9・PW・UW

となっています。

これを見るまで店長も気付きませんでしたが、かなり筋の通った構成です。

なぜか。

素材を見てみます。

モデル フェース素材 ボディ
G440 FW(MAX/SFT) 鍛造マレージング鋼 C300 17-4ステンレス+カーボンクラウン
G440 HB 鍛造 マレージング鋼 C300 17-4ステンレス+カーボンクラウン
i540 IRON 鍛造マレージング鋼 C300 17-4ステンレス

G440 FWとHBにはさらにカーボンクラウンがありますが、アイアンには当然クラウンそのものがありません。

それを除けば、

フェースはC300マレージング鋼。
ボディは17-4ステンレス。

という基本構成が、FWからHB、そしてi540まで共通しています。

これは非常に興味深いところです。

正確性を重視するゴルファーにとって、クラブが変わるたびにインパクトの感触やボールの弾き方が大きく変わらないことには、大きなメリットがあります。

もちろん、FW、HB、アイアンではヘッド形状も内部構造も違いますから、打感まで完全に同じになるわけではありません。

しかし、少なくともボールと直接接触するフェース素材を同じC300マレージング鋼でつないでいる。

ここには一つの統一感があります。

さらにi540では、中空アイアン特有の打音・打感の問題を抑えるために、inR-Airテクノロジーを採用しています。PINGは、フェース裏側のエアポケットによって不要な振動を減衰させる技術だと説明しています。

そう考えると前田プロのセッティングは、

FW → HB → i540

とクラブの形は変わっていきますが、

C300マレージング鋼フェースを軸に、同じ方向性の高初速クラブを連続させている

と見ることができます。

言い換えれば、

i540は、フェアウェイウッドとハイブリッドからアイアンへつなぐための「アイアン形状の高初速クラブ」と考えることもできる。

前田プロは、それを8番からUWまで使っています。

これは塚田プロとはまったく違うi540の使い方です。

塚田プロは、i540をロングアイアンとして使う。

前田プロは、G440 FW・G440 HBから続く流れの中で、i540をアイアン部分として使う。

同じi540でも、使い方はまったく違います。

そして、どちらにも筋が通っています。

ここがPINGのクラブセッティングの面白いところではないでしょうか。

下衆な話ですが、このようなセッティングであるならば、こちらも最大で4本までですので、お高いi540アイアンでも手の届く存在と言えるのでは?と思います。

i540アイアンの使用例最高パターン!そんな考え方があったのか!

日本ではPINGのクラブを使ったらこの人の右に出る人はいないと言っても過言ではありません。

その塚田Pのセッティングを見てみましょう。

5番から7番をi540

7番からPWをBLUEPRINT T

です。

アイアンをセットでなかればならないというように考えていないようですよ。

  • ドライバー
  • フェアウェイウッド
  • ハイブリッド
  • ロングアイアン
  • ショートアイアン
  • ウェッジ
  • パター

とゴルフクラブを7つのジャンルに分けるという考えです。ハイブリッドとアイアンの間にロングアイアンというジャンルのクラブを入れる。

いやはや、実にスマートな考え方です。

この考え方の良いところは、ちょっとお高いi540アイアンを最大4本までしか買わなくてもいいという事です。塚田Pが5番からですので一般の方はおそらく最大で3本です。

流石、塚田Pですね。シッカリ、「i540は4〜7番にタングステンソールウェイトを入れている」という事を理解されています。

次回は、もう一人の日本のPING PROを紹介したいと思います。