ハンター・メイハン 第9話 考えるのは打つ前まで

前回は、

ルーティンは毎回同じでなければならないのか。

という話をしました。

ハンター・メイハンがタイガー・ウッズについて語っていたのは、

毎回同じ秒数で打つことではありませんでした。

タイガーは、

必要なら考える。

長く考えることもある。

そして、

自分が納得できるところまで時間を使う。 “ハンター・メイハン 第9話 考えるのは打つ前まで” の続きを読む

ハンター・メイハン 第8話 ルーチンは毎回同じでなければならないか?

前回は、ハンター・メイハンが高校生に伝えている、

Compete――一打一打を競争する

という言葉について書きました。

前のショットを引きずらない。

未来の結果を考えない。

今、目の前にある一打に集中する。

では、その一打に入るために、プロは何をしているのでしょうか。

そこでメイハンが話していたのが、

タイガー・ウッズのプリショットルーティン

です。

一般的にプリショットルーティンというと、

毎回同じ場所に立つ。

同じ回数素振りをする。

同じタイミングでアドレスに入る。

そして、

同じ秒数で打つ。

そんなイメージがあると思います。

店長も、

「ルーティンとは、毎回同じことをするもの」

という説明を何度も聞いてきました。

しかし、

メイハンが実際にタイガーとプレーして感じていたものは、少し違いました。

メイハンは、

タイガーのプレーには素晴らしいcadence――間とリズムがあったと話しています。

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ハンター・メイハン 第7話 Compete 1打1打を競争する

前回は、2010年ライダーカップでのハンター・メイハンの一打について考えました。

極限のプレッシャーの中で、

何を打つのか。

自分が最も再現できるショットは何なのか。

そして、

自分の持っているメカニズムと、選択したショットが一致しているのか。

という話です。

しかし、現在高校生を指導しているメイハンが、選手たちに最も強く伝えている言葉は、もっとシンプルなものでした。

それが、

Compete

です。

日本語にすれば、

「競争する」

でしょうか。

PINGのPodcastで、マッチプレーの話になったとき、メイハンは高校生のチームを指導し始めた頃のことを話しています。

「このチームは何を大切にするのか」

「何を自分たちの言葉にするのか」

と考えたとき、

頭に浮かび続けたのが、

Compete

という言葉だったそうです。

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ハンター・メイハン 第6話 2010年ライダーカップのあの一打

ここまで何度か触れてきた、

2010年ライダーカップ。

そろそろ、あの一打について書かなければならないと思います。

できれば、この話には触れたくありませんでした。

なぜなら、一つのミスショットだけを取り上げて選手を評価することは、店長は好きではないからです。

ましてや、その選手はハンター・メイハンです。

世界でもトップクラスの選手として戦い、PGAツアーで何度も優勝し、ライダーカップ、プレジデンツカップにも出場した選手です。

しかし、現在のメイハンが語っている、

「自分が本当に得意なものを見つけ、それを守れ」

という言葉を考えると、

どうしても2010年のライダーカップを避けて通ることができません。

舞台はウェールズのセルティック・マナー。

アメリカとヨーロッパの勝敗は、最後のシングルスマッチまで持ち越されました。

その最後の一組が、

グレーム・マクドウェル対ハンター・メイハン。

16番でマクドウェルが大きなバーディーパットを決めます。

これでメイハンは2ダウン。

残りは17番と18番の2ホール。

つまり、17番を落とせば、その時点でライダーカップが決まります。

17番はパー3。

メイハンのティーショットはグリーンに届かず、手前に止まりました。

報道では、グリーン手前およそ15ヤードほどからのアプローチだったとされています。

そして、そこで起きたのが、

多くのゴルフファンの記憶に残っている、あのショットです。

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ハンター・メイハン 第5話 自分のメカニズムにあったショットを選ぶ

前回は、

ゴルフは、ショットを打つ前の判断から始まっている

という話をしました。

残り距離だけを見てクラブを選ぶのではなく、

ライ。

風。

傾斜。

グリーンの形。

外してはいけない場所。

そして、

今の自分が、そのショットをどのくらい再現できるのか。

そこまで含めて考える必要があります。

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ハンター・メイハン 第4話 80を77にすること

前回は、

スイングは形の集合ではなく、一つにつながった機構である

という話をしました。

ハンター・メイハンがスコッティ・シェフラーの足の動きを簡単に直そうとしないのも、

その部分だけを切り取って見ているのではなく、

その動きがスイング全体の中で何をしているのか

を見ているからではないか、という話です。 “ハンター・メイハン 第4話 80を77にすること” の続きを読む

ハンター・メイハン第3話 形ではなく、なぜそう動くのか

前回は、ハンター・メイハンがスコッティ・シェフラーについて、

「あれは彼のパワーの一部であり、彼自身の一部なんだ」

と語っていることを紹介しました。

店長は、この言葉がとても印象に残りました。

なぜなら、メイハン自身が、かつて「お手本のようなスイング」と言われた選手だからです。

クラブはプレーン上を動き、トップはコンパクト。

身体と腕の動きが同調し、余計な動きがほとんど見えない。

当時は、こうしたスイングが理想とされていました。

店長も、メイハンのスイングを見て、

「これが完成形なのではないか」

と思っていました。

しかし、今のメイハンは少し違うところを見ています。

それは、

形ではなく、その動きが何をしているのか。

という部分です。

例えば、

左手首が掌屈している。

トップがコンパクトである。

クラブがオンプレーンにある。

これらは、すべて目で見ることができます。

動画を止めれば、

「ここが違う」

「ここを直したほうがいい」

という話もしやすい。

しかし、本当に大切なのは、

なぜ、その形になっているのか。

ということです。

例えば、左手首が掌屈している選手がいたとしても、その掌屈がスイング全体の中でどのような役割をしているのかを理解しなければなりません。

フェースを管理するためなのか。

クラブの重心を管理するためなのか。

身体の回転とクラブの動きをつなぐためなのか。

あるいは、その選手が持っている別の動きの結果として、そう見えているだけなのか。

ここを考えずに、

「上手い選手が掌屈しているから、掌屈させる」

となってしまえば、形をコピーしているだけです。

これは、オンプレーンも同じです。

クラブがプレーン上にあること自体が目的なのではありません。

そのクラブが、

どのような力を受け、

どの方向へ動こうとして、

身体の動きとどのようにつながった結果、

そこにあるのか。

そこが分からなければ、プレーン上にクラブを置くこと自体が目的になってしまいます。

店長は、ここに現在のゴルフレッスンが抱えている一つの問題があると思っています。

形は見える。

しかし、

メカニズムは見えにくい。

だから、どうしても見えるものを教えたくなります。

「トップを小さくしましょう」

「左手首を掌屈させましょう」

「シャフトを寝かせましょう」

「もっとオンプレーンにしましょう」

こうした言葉は、とても分かりやすい。

そしてレッスン前後の動画を比較すれば、

「変わった」

ということも確認できます。

しかし、人間の身体はパーツごとに独立して動いているわけではありません。

ゴルフクラブも同じです。

一つの動きを変えれば、必ずどこかに影響が出ます。

トップを小さくすれば、切り返しも変わります。

手首を変えれば、フェースだけではなくクラブ全体の運動が変わります。

プレーンを変えれば、それに合わせて身体のどこかが別の動きを始めます。

つまり、

スイングは形の集合ではなく、一つにつながった機構です。

だから、シェフラーの右足だけを見て、

「動きすぎている」

と判断することはできません。

あの右足が動くことで、身体の回転やクラブの運動が成立している可能性がある。

メイハンは、そのことを分かっているのだと思います。

だから、

「そこには触らない」

という判断ができる。

これは何も、

「変わったスイングなら何でもいい」

という話ではありません。

また、

「スイングは直してはいけない」

という話でもありません。

大切なのは、

直す前に、その動きがなぜ存在しているのかを理解すること。

そして、

その動きを変えたとき、スイング全体に何が起きるのかを考えること。

だと思います。

この考え方を聞いていると、

かつて教科書のようなスイングをしていたメイハンが、なぜ今、

「自分が得意なものを見つけ、それを誰にも触らせるな」

と話しているのかが、少しずつ分かってくる気がします。

そして、ここからメイハンの話は、さらに面白くなります。

現在、高校生を指導しているメイハンが興味を持っているのは、

「どうすれば、きれいなスイングを作れるか」

ではありません。

彼が言うのは、

「80で回る選手を、どうやって77にするか」

ということです。

さらに、

77を74、73にするために必要なのは、18ホールの中の1回か2回の判断かもしれない。

とも話しています。

ここには、

スイングを良くすることと、ゴルフが上手くなることは同じではない

という、もう一つ大きなテーマが見えてきます。

次回は、このメイハンのコーチングについて考えてみたいと思います。

そして、その先にはどうしても避けて通れない話があります。

2010年、ライダーカップ。

あのときメイハンが打った、一打のアプローチです。

あれほど完成されたスイングを持っていた選手が、なぜあの場面で、あのミスをしたのか。

単なるプレッシャーだったのでしょうか。

それとも、

その選手が持っているメカニズムと、選択したショットの間に何かがあったのでしょうか。

この話については、もう少し先で考えてみたいと思います。

ハンター・メイハンコーチ スイングはメカニズムである。

「見た目が少し違っていても、機能しているものを簡単に変えてはいけない」

この言葉は、かなり深い言葉だと思います。

かつて、多くのプロゴルファーがお手本にしたほど、整ったスイングをしていた選手です。

そのメイハンが、

「見た目が違っていても、機能しているものには触るな」

と言っている。

店長には、これはかなり驚くべき言葉に聞こえました。

なぜなら、この言葉からは、メイハンがゴルフスイングを単なる「形」として見ていないことが分かるからです。

彼が見ているのは、

その動きが、スイング全体の中でどのような役割を果たしているのか。

つまり、ゴルフスイングのメカニズムです。

例えば、

掌屈している。

トップがコンパクトである。

クラブがオンプレーンにある。

これらはすべて、外から観察できる「形」です。

もちろん、それ自体が悪いわけではありません。

問題は、

なぜ、その形になっているのか。

という部分です。

その動きによって何が起きているのか。

その動きを変えたとき、別の部分にはどのような影響が出るのか。

そこまで考えなければ、本来一つにつながっているスイングの中から、一部分だけを切り取って変更することになります。 “ハンター・メイハンコーチ スイングはメカニズムである。” の続きを読む

コヤマカズヒロ氏の朱莉プロのクラブ解説よりまとめ 連続性の呪縛

コヤマカズヒロ氏は多くの示唆を与えてくれた内容です。朱莉プロだけではなく細野プロの事に引き合いに出していただいたのがよかったと思います。

さて、結論をまとめたいと思います。

連続性の呪縛

例えば、ドライバーのキャリーが230ヤードだったとします。

そこから10ヤード刻みでクラブをバッグに入れようとすると、

230ヤード
220ヤード
210ヤード
200ヤード
190ヤード
180ヤード……

というように、きれいな階段を作りたくなります。 “コヤマカズヒロ氏の朱莉プロのクラブ解説よりまとめ 連続性の呪縛” の続きを読む

コヤマカズヒロ氏の朱莉プロのクラブ解説より WEDGE編

ゴルフトレンドウォッチャーでゴルフライターのコヤマカズヒロ氏が朱莉プロのクラブ変更について動画にしていましたので、覗いてみることにしました。 https://youtube.com/watch?v=NcyBCvLmpZ4&si=hNVOtq3KMO_C2kqG

朱莉プロのクラブ変更の理由や何故そうしたのかを小山氏の視点で解説されています。 店長は極秘ルートで(嘘です。営業さんに聞けば教えていただけます。)ツアーレップからのデータを手に入れて検証してみたいと思います。以下が朱里プロのクラブスペックです。 “コヤマカズヒロ氏の朱莉プロのクラブ解説より WEDGE編” の続きを読む