コヤマカズヒロ氏の朱莉プロのクラブ解説より。

ゴルフトレンドウォッチャーでゴルフライターのコヤマカズヒロ氏が朱莉プロのクラブ変更について動画にしていましたので、覗いてみることにしました。

朱莉プロのクラブ変更の理由や何故そうしたのかを小山氏の視点で解説されています。

店長は極秘ルートで(嘘です。営業さんに聞けば教えていただけます。)ツアーレップからのデータを手に入れて検証してみたいと思います。以下が朱里プロのクラブスペックです。

◆Shuri Sakuma – Club Spec “コヤマカズヒロ氏の朱莉プロのクラブ解説より。” の続きを読む

18番、同じレイアップが明暗を分けた

石川県加賀市の片山津ゴルフ倶楽部・白山コースで、「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会」が開催されました。

父親が富山県、母親が石川県七尾市の出身である山下美夢有選手にとって、北陸は縁の深い土地です。

その石川県で、どうしても欲しかった日本女子プロのタイトルを、吉澤柚月選手とのプレーオフの末につかみ取りました。

ショットは決して本調子とはいえない状態でしたが、それでも最後には勝ち切る。そこに山下選手の強さがあったと思います。

テレビ中継を見ていましたが、随所に見応えのあるプレーがありました。

特に印象に残ったのが、勝みなみ選手の16番ホールです。見事なセカンドショットからイーグルを奪い、一気に優勝争いへ戻ってきました。

しかし、続く17番では痛恨の3パット。優勝まで、あとわずかに届きませんでした。

そして、優勝争いの明暗を分けたのが、18番ホールのセカンドショットでした。

正規ラウンドの18番、山下選手のティーショットは右の深いラフへ入りました。

グリーンを狙うべきライではなく、セカンドショットはレイアップしなければなりません。

ここで山下選手は、ハイブリッドによるハーフショットを選択しました。

ボールを確実にフェアウェイへ運び、残り88ヤード。そこから第3打をピン右手前約1メートルにつけ、1パットのパーでホールアウトしました。

そして、吉澤選手とのプレーオフ。舞台は再び18番ホールです。

山下選手がフェアウェイを捉えたのに対し、吉澤選手のティーショットは、先ほどの山下選手と同じ右の深いラフへ入りました。

吉澤選手もグリーンを狙わず、レイアップしてパーを取る戦略です。

つまり、二人の戦略は同じでした。

しかし、吉澤選手がレイアップにアイアンを選択したのを見た瞬間、店長は「これはまずい」と思いました。

その嫌な予感は的中します。

インパクトでネックに芝が絡み、フェースが閉じたことで、ボールは大きく左へ飛び出してフェアウェイバンカーへ。そこからの第3打もグリーン奥のカラーまでオーバーし、ボギーとなりました。

二人とも選んだのは、レイアップしてパーを取るという同じ戦略です。

それにもかかわらず、なぜ山下選手のハイブリッドは成功し、吉澤選手のアイアンは失敗したのでしょうか。

ハイブリッドは、幅が広く丸みを帯びたソールによって、芝の上を滑らせながらボールを運びやすい形状をしています。

また、一般的にアイアンよりもヘッドの慣性モーメントが大きいため、芝から偏った抵抗を受けても、フェースの向きが変わりにくいという特徴があります。

一方、アイアンはネックとフェースの境目がはっきりしています。そこに長い芝が絡んで強い抵抗が加わると、シャフト軸を中心にフェースを急激に閉じる力が働きます。

吉澤選手のショットが左へ飛び出したのは、この現象だったと考えられます。

「ラフに入ったらアイアン」と、最初から決めているゴルファーは多いと思います。

しかし、ラフから使うクラブは、芝の長さや密度、ボールがどの程度沈んでいるか、そして次にどこまで運べばよいかによって変わります。

ボールが完全に沈んでいれば、ロフトのあるアイアンやウェッジで上から入れなければならない場合もあります。

しかし、ボールがある程度浮いていて、グリーンを狙うのではなくフェアウェイへ運ぶことが目的なら、ハイブリッドのハーフショットが安全な選択になることもあります。

ラフからのショットで大切なのは、何番で打てば最も遠くへ飛ばせるかではありません。

芝の抵抗を受けてもフェースを管理し、次のショットを打てる場所までボールを運べるのは、どのクラブなのか。

クラブをコントロール下に置くとは、自分のスイングだけをコントロールすることではありません。ライから受ける抵抗まで考え、その中でフェースを管理できるクラブを選ぶことも含まれます。

これからラフにボールが入ったときには、今回の山下選手のハイブリッドによるレイアップを、ぜひ思い出してほしいと思います。

PGAの年間王者はスコッティ・シェフラーでした。

先週、フェデックスカップのプレーオフ最終戦「ツアー選手権」が開催されました。3日目を終えて首位に立っていたホブランを逆転し、シェフラーが年間王者に輝きました。

ホブランは大会後、シェフラーについてこう述べています。

“He knows where the ball’s going.”
「彼はボールがどこへ行くか分かっている」

一方、自身については、行方を予測できる持ち球が欲しいと話しています。最初の数日はスイングの感触が良くなくても真っすぐ飛んでいたのに、最終日は同じように良くない感触で、今度は曲がってしまった、と。

店長はこのコメントを読んで、ホブランがシェフラーのすごさの「質」に気づいたのではないかと思いました。

もちろん、シェフラーが世界ランキング1位の優れた選手であることは、誰もが知っています。しかし、ここでいうすごさは、単に「飛ぶ」「曲がらない」という話ではありません。

二人は同組ではありませんでしたが、厳しいコンディションの中で優勝を争うことで、ホブランはショットの確かさに大きな違いを感じたのではないでしょうか。

店長には、シェフラーのショットは、風まで計算に入れたうえで、ピンに重なるように飛んでいくように見えました。一方、ホブランは、持てる技術と集中力を総動員し、ぎりぎりのところでボールをコントロールしているように見えました。

まるでシェフラーのボールは、打つ前から行き先が決まっている。

ホブランの言葉には、そんな実感が含まれていたのではないかと思います。

店長は、この違いを、究極のスインガースイングともいえるシェフラーと、ヒッターであるホブランの違いとして捉えています。

シェフラーは、狙う球筋に合わせて構え、あとはただ振るだけに見える。風に乗せる球も、曲げる球も、低く抑える球も、まるであらかじめ描かれた道筋をたどるように飛んでいきます。

対してホブランは、一球一球に最大限の注意を払い、狙った場所へボールを運ぼうとしているように見えるのです。

もちろん、シェフラーが何も考えず、何も調整せずに打っているという意味ではありません。

ただ、同じ「ボールをコントロールする」にも、卓越した調整能力で成立させるショットと、調整を必要とする部分が少なく、結果を予測しやすいショットがある。

ホブランが感じたのは、単なる技術の優劣ではなく、この違いだったのではないでしょうか。

プロの本当の凄さは、どこにあるのか

金沢ゴルフ協会のジュニア教室の木曜練習会の横で、「北陸のドラえもん」こと中村忠夫プロがレッスンをされています。

よく、子供たちのところにも遊びに来てくれるだけでなく、時折、ジュニアのラウンドにも付き添ってくださっています。

ツアー優勝経験を持つプロが、自分たちのラウンドを見てくれる。

考えてみれば、何とも恵まれた環境です。

先日も中村プロに顔を出していただいたので、ジュニアたちに聞いてみました。

「中村プロのどの部分が参考になった?」

すると返ってきた答えは、

「飛距離がすごいんですよ。」

でした。

私は思わず、

「えっ、そこなの?」

と言ってしまいました。

もちろんプロですから飛距離も出ます。

しかし、一番自分たちと違うところは、そこではないのではないか。

中村プロは、子供たちが無理な攻め方をしたり、難しいアプローチを選択したりすると、

「プロはそんなことしないよ」

と教えてくださっているそうです。

そこで私はジュニアたちに、

「中村プロって、30ヤード以内まで来たら、そこからほとんど2打で終わっていることに気づいていない?」

と聞きました。

すると中村プロは、それを肯定しながら、こうおっしゃいました。

「そうなんだけど、杉原輝雄プロはそれが50ヤードだったのよ。」

この一言は非常に印象的でした。

ツアー優勝経験を持つ中村プロにとって、30ヤード以内はかなり高い確率で2打で終われる領域。

ところが杉原輝雄プロになると、その領域が50ヤードまで広がっていたというのです。

さらに私は以前、先生の木場本弘治元日本体育大学ゴルフ部監督から、

「デビッド・デュバルは90ヤード以内なら3ヤード刻みで距離を打ち分けることができた」

と聞いたことがあります。

デュバルは実際に世界ランキング1位まで上り詰めた選手です。

もちろん、

30ヤードならツアー優勝できる。

50ヤードならトッププロになれる。

90ヤードなら世界一になれる。

そんな単純な公式があるわけではありません。

しかし、この三つの話を並べてみると、プロゴルファーの「上手さ」を見る一つの物差しが見えてくるように思います。

30ヤード以内を2打で終えられるツアープロ。

その領域が50ヤードまで広がるトッププロ。

そして90ヤード以内を数ヤード単位で管理する世界トップレベル。

つまり、レベルが上がるほど、

「ここまで運べば、あとは大きなミスをせずにホールアウトできる」

という領域が広く、そして細かくなっていくのではないでしょうか。

飛距離は分かりやすいものです。

一球見れば、

「すごい。」

と分かります。

しかし、本当に上手いゴルファーの凄さは、一球ではなかなか分かりません。

18ホール一緒に回って初めて、

「グリーンを外しているのにボギーにならない。」

「30ヤード以内に来たら、いつも2打で終わっている。」

と気づきます。

そこに、ツアープロとアマチュアの大きな違いがあります。

だからジュニアたちには、中村プロの飛距離だけを見てほしくありません。

どういう場所からピンを狙うのか。

どこでは無理をしないのか。

どんなアプローチを選択するのか。

そして、グリーンを外した後に何打でホールアウトしているのか。

せっかくツアー優勝経験のあるプロが一緒に回ってくれているのです。

プロの球を見るだけではなく、プロがどうやってスコアを作っているのかを見る。

それができるようになれば、この恵まれた環境から学べるものは、さらに大きくなると思います。

シェフラーのパッティングから考える、パターの長さ

前回は、今年のPGAツアーで長め・中尺・長尺・カウンターバランス系のパターが目立っていることについて書きました。

今回は、先週のU.S. OpenとTravelers Championshipの動画を見ながら、Scottie Schefflerのパッティングについて考えてみたいと思います。

もしシェフラーのパッティングがもう少し決まっていれば、結果は違っていたかもしれません。

私が気になったのは、シェフラーのテークバックです。

シェフラーは、パターがややアウトサイドに上がる傾向があるように見えます。
もちろん、それでも世界ランキング1位の選手ですから、パッティングが悪いという話ではありません。

ただ、U.S. OpenやTravelers Championshipでは、勝負どころで決め切れていなかったように感じます。

今回注目したいのは、ストロークの癖そのものではありません。
その癖が、なぜ発生しているのかです。 “シェフラーのパッティングから考える、パターの長さ” の続きを読む

ちょっとまって、中尺・長尺パターは、勝率高くない?

前回は、Viktor Hovlandの優勝パターについて書きました。

36インチのPING PLD DS-72 Prototype。
そしてWinn 17インチの長めグリップ。

ホブランはクロスハンドではなく、基本的に順手です。
それでも、長めのパターと長めのグリップを組み合わせることで、手元側に重量を残し、パター全体を安定させているように見えます。

今回改めて気になったのは、今年のPGAツアーで、長めのパターを使った選手の優勝が目立っていることです。

Akshay Bhatiaは、44インチ級のブルームスティックパターで優勝。
Wyndham Clarkは、38インチのPING Scottsdale TEC Ally Blue Onset CBで優勝。
しかもClarkはこの仕様でUS OPENも勝っています。
そして今回のViktor Hovlandは、36インチの長め仕様に17インチグリップを組み合わせて優勝しました。

38インチ以上を中尺・長尺と厳密に見るなら、BhatiaとClarkが代表例です。
一方で、Hovlandの36インチ+17インチグリップまで「長め・カウンターバランス的な仕様」として含めると、今年のPGAツアーでは長めのパターがかなり目立っていることが分かります。

ここで重要なのは、単に「長いパターが流行っている」という話ではありません。

長めのシャフトにすることで、構えたときの手元位置、前傾角度、グリップエンドの余り方、そしてパター全体の慣性が変わります。
さらに17インチ前後の長いグリップを組み合わせると、手元側に重量を残しやすくなり、ヘッドの動きが落ち着きます。

つまり、長めのパターは、ストロークを手先で操作する道具ではなく、パター全体を安定して動かすための道具だと考えることができます。

グリップを余らせて打つ選手は、余ったグリップエンドと左手を結ぶ線が目標からずれないようにストロークします。

これほど、プロの世界で目立つという事は、一般ゴルファーも注目してもいいと思います。

特に手首の動きが大きい方、ショートパットでフェース向きが安定しない方、距離感でインパクトが緩みやすい方は、短いパターを無理に操作している可能性があります。

長めのパターにすることで、手元が安定し、ヘッドの暴れが減り、ストローク全体が落ち着くことがあります。
さらに長いグリップを余らせて使えば、カウンターバランス的な効果も得られます。

長め・中尺は距離感が難しくなる人もいますが、カウンターバランスなら通常パターに近い感覚で使えます。

中尺・長尺パターは、特殊な人だけの道具ではありません。
むしろ、手首の余計な動きを抑えたいアマチュアにとって、非常に合理的な選択肢です。

今回のホブランの優勝も、そのことを改めて示しているように感じます。

パターは、長さを合わせる道具です。
市販の34インチや35インチに、自分の構えを合わせる必要はありません。

自分の構えに合った長さを選ぶ。
そこから、パッティングの安定は始まります。

PING Co-PILOT パターレングス アプリを、ぜひ利用してください。

唐突ですが、すこし気持ちを緩めましょう。えっ、今週もUSOPENだったというトラベラーズの動画を紹介して次回に続きます。

ホブラン優勝。順手でも、長めのパターとカウンターバランスは効く。

Viktor Hovlandが、Travelers Championshipを制しました。

相手は世界ランキング1位のScottie Scheffler。
72ホールを終えて両者は21アンダーで並び、勝負は月曜日のプレーオフへ。

最後はホブランが18番でバーディパットを沈め、シェフラーが決め返せず、ホブランの優勝が決まりました。

この勝利でホブランはPGAツアー8勝目。
しかも、今の男子ゴルフ界で最も安定して強いシェフラーを、最後のパットで上回ったという点に大きな意味があります。 “ホブラン優勝。順手でも、長めのパターとカウンターバランスは効く。” の続きを読む

ウインダム・クラークがエピソードトークにやってきた。

なんと、ウインダム・クラークがエピソード トークにやってきました。内容を見ていきましょう。

ウィンダム・クラークが語った、PING Ally Blueに替えてパットが入る理由

全米オープンを制したウィンダム・クラークが、PINGのPodcastで自身のパターについて語っています。

今回、特に面白いのは、単に「新しいパターに替えたら入った」という話ではありません。
クラーク本人が、なぜこのパターで狙いやすくなったのかをかなり具体的に話している点です。

クラークは、PINGのツアートラックで偶然Ally Blueを手にしたといいます。

「待っている間にバッグの中のパターをいじっていたら、Ally Blueが目に入った」

そこからヒューストンで実戦投入し、マスターズでも使用。
そしてRBCの前後で、さらに自分仕様へ調整していきます。

具体的には、

38インチに長くする
大きめのグリップを入れる
ヘッド下部にかなりの重量を追加する

という調整です。

ここからクラークのパッティングは大きく変わります。

本人も、

「RBCのヒルトンヘッドあたりから、本当に素晴らしいパッティングが始まった」

と語っています。

さらにPINGのスタジオでロフトや転がり、スピンを確認したことで、自分が感じていた良さが数字でも確認できたようです。


クラークが最も評価しているのは「狙いやすさ」

クラークがAlly Blueで最も気に入っているのは、転がりの良さだけではありません。
むしろ中心にあるのは、構えた時の狙いやすさです。

彼はこう話しています。

「一番の問題は、照準だった」
「自分が安定して狙えるパターをずっと探していた」
「本当に見つけたと思っている」

これは非常に重要です。

プロであっても、ストロークそのものより、まずどこを向いているかが問題になる。
クラーク自身も、自分のストロークにはかなり自信を持っています。

「フェースを良い状態で入れて、良い転がりを作ることは一貫してできる」
「でも一番の問題は、照準だった」

つまり、Ally Blueはクラークにとって、ストロークを直したパターではなく、
正しく構えられるようにしたパターだったと言えます。


オンセット、白いヘッド、黒いライン、そしてドット

クラークは、Ally Blueの良さを3つ挙げています。

まず、オンセット形状。
クラークは、オンセットによってフェースを狙いやすく感じると話しています。

次に、白いヘッドに黒いライン。
彼の目には、黒地に白よりも、白地に黒の方が合うようです。

そして、ラインとドットの組み合わせ。
PINGがIQテクノロジーと呼ぶ照準機能について、クラークはこう表現しています。

「ドットがラインをしっかり確定させてくれる感じがある」
「視線が柔らかくなるような感じ」

これは、非常に面白い表現です。

アライメントは、単に線を長くすれば良いわけではありません。
人によっては、ラインだけだと左に見えたり、逆に迷いが出たりします。

クラークは左目利きで、ボールをスタンスの前方に置くため、ラインが左を向いて見えることがあったと話しています。
しかしAlly Blueでは、ラインとドットの関係によって、構えた時のズレが少なくなった。

その結果、キャディに確認してもらっても、

「今は毎回、合っていると言われる」

という状態になったそうです。


重いパターと柔らかいインサート

もう一つ見逃せないのが、クラークが重いパターを好むという点です。

本人も、

「僕は重いパターが好きなんです」

とはっきり話しています。

さらにインサートについても、ボールが速く出すぎないところを評価しています。

「ボールがフェースからすごく速く出るわけではないところが好き」
「速い下りのパットでも、しっかりストロークしている感覚を持てる」

これは、アマチュアにも非常に参考になります。

速いグリーンや微妙な距離のパットでは、フェースからボールが速く出すぎると、どうしても手が止まりやすくなります。
クラークは、少し柔らかく、しっかり打てるフィーリングを好んでいるわけです。


店長的まとめ

クラークの発言をまとめると、Ally Blueが合った理由は単純な「転がりの良さ」だけではありません。

むしろ本質は、

狙いやすい
視線が迷わない
重さがある
速いグリーンでもストロークできる
自分の感覚をPINGの計測で確認できた

という点にあります。

特に重要なのは、クラークほどの選手でも、
「ストロークは良い。しかし狙いがズレる」
という問題を抱えていたことです。

パター選びでは、打感や転がりだけでなく、
自分が本当に正しく構えられているか
を確認することが非常に大切です。

今回のクラークの優勝は、Ally Blueというパターの性能だけでなく、
パターは“打つ道具”である前に、“正しく狙う道具”である
ということを改めて教えてくれる内容だったと思います。

ウインダム・クラークはなぜ全米オープンで強いのか 第三話 重いパターはなぜソフトタッチに強いのか

第一話では、全米オープンのパッティングがなぜ難しいのかを考えました。

全米オープンは、速く、硬く、傾斜の強いグリーンで行われることが多く、ただ距離感を合わせるだけでは足りません。

弱く、正確に、ボールへエネルギーを与える技術が求められます。

第二話では、ウインダム・クラークのパター選びを見ました。

2023年のOdyssey Versa Jailbird系。
そして、SCOTTSDALE TEC ALLY BLUE ONSET CB。

メーカーは違っても、そこには共通する思想があります。

長めであること。
重めであること。
ストローク中の余計な操作を抑えやすいこと。

さらに、全米オープンでは過去にも、ウェブ・シンプソンのベリーパター、ブライソン・デシャンボーのアームロックなど、手首の余計な動きを抑えるパター思想が目立ちます。

では、なぜ重いパターは、全米オープンのような速いグリーン、そしてソフトタッチのパッティングに合いやすいのでしょうか。

ここを考えてみます。 “ウインダム・クラークはなぜ全米オープンで強いのか 第三話 重いパターはなぜソフトタッチに強いのか” の続きを読む