第1話 カーステンの故郷から来た勝者

Kristoffer Reitanの優勝を支えたPINGカスタムPLDパター

※pga tourでの優勝がありましたので、通常記事に2回割り込みます。

PING Tourの投稿で、非常に興味深いニュースが紹介されていました。

Kristoffer Reitanが、PINGのカスタムPLDパターを使用して優勝。
しかも、その勝利の大きな鍵になったのが、パッティングでした。

投稿によると、Reitanはその大会で Strokes Gained: Putting 2位
つまり、グリーン上でフィールドに対して大きく差をつけていたということです。

ゴルフの試合は、ドライバーの飛距離だけで決まるわけではありません。
アイアンの切れだけで決まるわけでもありません。

最後にボールをカップに沈める。
その部分で差をつけた選手が、優勝争いでは強い。

今回のReitanの勝利は、まさにそのことを示しているように感じます。


カーステンの故郷、ノルウェーから来た選手

Kristoffer Reitanは、ノルウェー出身のプロゴルファーです。

ノルウェーの男子ゴルフといえば、まず思い浮かぶのはビクター・ホブランでしょう。
ホブランは世界のトッププレーヤーとして、ノルウェーゴルフの存在を一気に世界へ広げました。

Reitanは、そのホブランに続くノルウェー勢の一人です。

大学は同じではありません。
ホブランはオクラホマ州立大学。
Reitanはテキサス大学に一時在籍しています。

ですから、大学の先輩後輩という関係ではありません。

しかし、ノルウェーゴルフ界という流れで見れば、Reitanはホブランに続く世代の選手と見ることができます。

そして、ここにもう一つ面白い点があります。

PING創業者のカーステン・ソルハイムも、ノルウェー出身です。

現在のPINGは、アメリカ・アリゾナのメーカーという印象が強いと思います。
しかし、その原点をたどれば、カーステン・ソルハイムというノルウェー出身の技術者に行き着きます。

そのノルウェーから来た選手が、PINGのパターで勝った。

もちろん、これは偶然と言えば偶然です。
しかし、PINGの歴史を知っている人間から見ると、非常に象徴的な出来事に見えます。

カーステンの故郷ノルウェーから来た選手が、PINGのパターで勝利をつかんだ。

これだけでも、今回のReitanの優勝には特別な響きがあります。


勝利の鍵は、ストロークゲインド・パッティング

今回の勝利で注目したいのは、やはりパッティングです。

PING Tourの投稿では、Reitanが Strokes Gained: Puttingで2位 だったことが紹介されています。

ストロークゲインド・パッティングとは、簡単に言えば、パッティングでフィールドに対してどれだけ打数を稼いだかを示す指標です。

つまり、パット数が少なかったというだけではありません。

同じ距離、同じ状況から、他の選手よりもどれだけ優れていたか。
そこを数値化したものです。

優勝争いでは、この数字が非常に重要になります。

ショットでグリーンに乗せる。
そこまでは多くの選手ができます。

しかし、そこから2パットで終わるのか。
1パットで沈めるのか。
入れなければならない距離を入れ切れるのか。

ここで順位は大きく変わります。

とくに優勝争いの終盤では、1メートル、2メートル、3メートルのパットが、ただの短いパットではなくなります。

入れれば勝ちに近づく。
外せば流れが変わる。

そういう場面で、パターは単なる道具ではなくなります。
自分の判断を最後まで守れるかどうか。
そのための重要な装置になります。


そのパッティングを支えた白いカスタムPLD

Reitanが使用していたのは、PINGの Custom PLD Ally Blue H とされるパターです。

37インチ仕様。
長いグリップを装着したカウンターバランス系のパター。
そして、写真を見る限り、白いヘッドが非常に印象的です。

このパターについての詳しい構造は、次回あらためて考えたいと思います。

なぜなら、このパターは少し不思議だからです。

名前としてはPLD。
しかし、見た目にはScottsdale TEC Ally Blue Hの要素も強く感じます。

白いヘッド。
Ally Blue Hの形状。
クランクネック。
長いアライメント。
そしてインサートらしき構造。

ここから先は推測を含むため、今回は深く入りません。

ただ、第1話で押さえておきたいのは、このパターがReitanの勝利において、単なる偶然の道具ではなかった可能性が高いということです。


カウンターバランスが助けるもの

カウンターバランスのパターというと、長い、重い、安定する、という説明になりがちです。

もちろん、それは間違いではありません。

しかし、私はそれ以上に重要なのは、

打つ直前に余計なことをしにくくなること

だと思います。

ショートパットや勝負どころのパットでは、多くの人が最後に何かを足してしまいます。

少し押す。
少し緩む。
少しフェースを合わせる。
少し手首で打ちにいく。

この“少し”が、パッティングでは非常に怖い。

ラインを読んだ。
強さも決めた。
構えも決まった。

それなのに、打つ直前に人間が少し余計なことをしてしまう。

これが外れる原因になります。

カウンターバランスは、手元側に安定感を持たせることで、その余計な反応を抑えやすくします。

手首だけで急に合わせに行く。
インパクト直前にフェースを操作する。
怖くなって緩める。

こうした動きを減らしやすくなる。

つまり、カウンターバランスパターは、

上手く手で合わせるための道具ではなく、最後に手で合わせに行かないための道具

と見ることができます。


パッティングで大切なのは、最後に合わせることではない

多くのゴルファーは、パッティングで外れると、

「フェースが開いた」
「引っかけた」
「ラインを読み違えた」

と考えます。

もちろん、それもあります。

しかし実際には、

決めた強さを、最後に壊している

ことも非常に多いと思います。

ショートパットで怖くなる。
少し強く打ちたくなる。
逆に、オーバーを嫌がって緩む。
カップを見すぎて、ストロークが変わる。

こうなると、ラインも変わります。

パットは、方向だけではありません。
強さが変われば、曲がり幅も変わります。

だからこそ、最初に決めた強さを守れるかどうかが大事になります。

Reitanのパター変更は、まさにそこに効いていたのではないかと思います。

白いヘッドで視線を落ち着かせる。
アライメントで構えやすくする。
カウンターバランスで手元を安定させる。
マレット形状でヘッドのブレを抑える。

これらが組み合わさることで、

決めた強さを最後まで壊しにくい状態

を作っていたのではないでしょうか。


勝利を支えたのは、入れるための操作ではなく、余計な操作を減らす設計

今回のReitanの優勝を見て、私が一番感じるのはここです。

このパターは、

入れるために操作するパター

ではなく、

余計な操作をしないためのパター

だったのではないか。

優勝争いの中で必要なのは、最後に器用に合わせることではありません。

むしろ、最後に何もしないこと。
決めたことを壊さないこと。
自分のストロークを信じられること。

そのために、道具ができることはあります。

パター選びというと、どうしても顔、打感、転がり、タッチという言葉で語られます。

もちろん、それらは大切です。

しかし、現代のパター選びでは、もう一つ大切な視点があります。

それは、

プレッシャーがかかったときに、人間の余計な反応をどれだけ抑えられるか

です。

ReitanのカスタムPLD Ally Blue Hは、そこに非常に大きな意味を持っていたように見えます。


カーステンの故郷から来た選手が、PINGのパターで勝つ

PINGというメーカーは、昔から独特です。

ただ美しい形を作るだけではありません。
ただ伝統的な形を守るだけでもありません。

なぜその形なのか。
なぜその重量なのか。
なぜそのアライメントなのか。

そこに、必ず機能があります。

カーステン・ソルハイムが作ったPINGというメーカーは、もともと感覚だけのメーカーではありません。
工学的に、機能的に、結果を出すためにクラブを作ってきたメーカーです。

そのカーステンの故郷であるノルウェーから来たReitanが、PINGのカスタムパターで勝った。

そして、その勝利の鍵がパッティングだった。

これは、PINGというブランドの歴史を知っている人間からすると、やはり少し特別な出来事に見えます。


次回予告

では、Reitanが使用したこの白いパターは、一体どのようなものなのでしょうか。

公式には Custom PLD Ally Blue H
しかし、写真を見る限り、Scottsdale TEC Ally Blue Hの要素もかなり強く感じます。

PLDなのか。
Scottsdale TECなのか。
それとも、Scottsdale TECの思想を、ツアープレーヤー用にPLD Customとして作り込んだ一本なのか。

次回は、Reitanの使用パターを見ながら、
PLDとScottsdale TECの違い
そして
PINGのツアーカスタム思想
について考えてみたいと思います。

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