PING i540の打感は、なぜ「柔らかい」だけでは説明できないのか
——海外レビューの “hot / solid / muted” から読み解く
PING i540アイアンについて、海外レビューも含めて確認していると、少し面白いことに気づきました。
日本では、i540の打感について、
「打感が良い」
「柔らかい」
「中空とは思えない」
「音が静か」
という表現が多く見られます。
もちろん、i540の打感は非常によく作られていると思います。
ただ、海外レビューでは少し表現が違います。
i540の打感を単純に soft と言うよりも、
hot
solid
muted
lively
responsive
といった言葉で表現しているものが目立ちます。
ここが、とても気になりました。
日本語で「打感が良い」と言うと、多くの方はまず「柔らかい打感」を想像するかもしれません。
軟鉄鍛造のように、しっとりしている。
手に伝わる衝撃が丸い。
フェースにボールが乗るように感じる。
そういう感覚です。
しかし、海外レビューで使われる hot は、それとは少し違います。
hot は、ゴルフクラブの打感で使われる場合、
ボールが強く出る
初速感がある
自分の想像より打球が前へ出る
という意味に近いと思います。
つまり、i540の打感は、
「柔らかく沈み込む」
というより、
一瞬受け止めて、そこから強く出る
と表現したほうが近いのかもしれません。
ここで、日本語の表現の難しさがあります。
たとえば英語では、「辛い」にもいくつかの言い方があります。
salty なら、塩辛い。
hot なら、唐辛子のような熱い辛さ。
spicy なら、香辛料が効いた刺激。
日本語では、これらをまとめて「辛い」と言ってしまうことがあります。
「甘い」も同じです。
砂糖の甘さだけでなく、
米が甘い。
脂が甘い。
出汁が甘い。
本当は、旨みやコク、角の取れた丸さを感じているのに、「甘い」と表現することがあります。
打感も、これに近いと思います。
日本語の「打感が良い」という言葉の中には、実はいろいろな感覚が含まれています。
柔らかい。
芯がある。
音が低い。
振動が少ない。
球が強く出る。
打点が分かる。
嫌な硬さがない。
弾くけれど雑ではない。
これらをまとめて、私たちは「打感が良い」と言ってしまうことがあります。
しかし英語レビューでは、その中身をもう少し分けます。
soft は、柔らかい。
軟鉄鍛造のように、衝撃が丸く、しっとりした打感です。
hot は、打球が強く出る。
フェースからボールが勢いよく飛び出す感覚です。
solid は、芯がある。
薄っぺらくなく、当たり負けしない感覚です。
muted は、音や振動が抑えられている。
甲高い音や余計な響きが少ない打感です。
lively は、反応が良い。
ボールが元気よく出る感覚です。
responsive は、入力に対して返りがある。
打点や当たり方の情報が手に伝わる感覚です。
こう考えると、海外レビューでi540が soft というより hot / solid / muted と表現されている理由が見えてきます。
i540は、軟鉄鍛造アイアンのように、ただ柔らかく沈み込む打感を目指したクラブではありません。
C300マレージング鋼の薄肉フェースを使い、フェースをたわませ、その復元でボール初速を作るアイアンです。
つまり、打感の中には明らかに「出球の強さ」があります。
しかし、その強さが不快な硬さとして出ていない。
ここが重要です。
薄肉フェースのアイアンは、一歩間違えると、
カチッと硬い。
パチンと軽い。
音が高い。
中空っぽく響く。
という印象になりやすいです。
ところがi540では、inR-Airやi-Beamによって、余計な音と振動を抑えています。
そのため、球は強く出る。
しかし、音は暴れない。
フェースの弾きはある。
しかし、手には嫌な硬さとして残りにくい。
だから海外レビューでは、単純に soft ではなく、
hot
solid
muted
という表現になるのだと思います。
日本語で言えば、
強く出るのに、嫌な硬さがない打感
です。
あるいは、
弾くのに、雑ではない打感
と言ってもよいかもしれません。
ここを「柔らかい」とだけ言ってしまうと、i540の本当の良さが少しぼやけます。
i540の打感は、軟鉄鍛造のしっとりした柔らかさとは違います。
しかし、ただ硬く弾くわけでもありません。
一瞬、ボールを受け止める。
そこから、自分が想像しているよりも強い打球が出る。
そして、その強さを音や振動で過剰に主張しない。
このあたりが、i540の打感の面白さだと思います。
日本のレビューで「打感が良い」と言われる理由も、海外レビューで hot / solid / muted と表現される理由も、おそらく同じところを見ています。
ただ、使っている言葉が違う。
日本語では「打感が良い」とまとめる。
海外では、その中身を hot、solid、muted と分ける。
その違いです。
ですから、i540の打感を理解するうえでは、まずこの整理が大事になります。
i540は、柔らかいだけのアイアンではありません。
むしろ、
強く出る。
芯がある。
音と振動は抑えられている。
この3つがそろった打感です。
そしてこの「強く出るのに、嫌な硬さがない」という感覚は、昔の良いアイアンを知っているゴルファーほど、少し懐かしく感じる部分があるのかもしれません。
次回は、実際にi540を打ったトップアマの方が口にした、
「なんて打感が良いんだ」
という言葉から、この打感の正体をもう少し掘り下げてみたいと思います。
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