ハンター・メイハンコーチ スイングはメカニズムである。

「見た目が少し違っていても、機能しているものを簡単に変えてはいけない」

この言葉は、かなり深い言葉だと思います。

かつて、多くのプロゴルファーがお手本にしたほど、整ったスイングをしていた選手です。

そのメイハンが、

「見た目が違っていても、機能しているものには触るな」

と言っている。

店長には、これはかなり驚くべき言葉に聞こえました。

なぜなら、この言葉からは、メイハンがゴルフスイングを単なる「形」として見ていないことが分かるからです。

彼が見ているのは、

その動きが、スイング全体の中でどのような役割を果たしているのか。

つまり、ゴルフスイングのメカニズムです。

例えば、

掌屈している。

トップがコンパクトである。

クラブがオンプレーンにある。

これらはすべて、外から観察できる「形」です。

もちろん、それ自体が悪いわけではありません。

問題は、

なぜ、その形になっているのか。

という部分です。

その動きによって何が起きているのか。

その動きを変えたとき、別の部分にはどのような影響が出るのか。

そこまで考えなければ、本来一つにつながっているスイングの中から、一部分だけを切り取って変更することになります。

スイングを「形」で見れば、

「ここが普通と違う」

「ここを直したほうがいい」

という判断になります。

しかし、メカニズムとして見れば、

「なぜ、この動きが必要なのだろう」

というところから考えなければなりません。

シェフラーの足の動きが、まさにそうです。

インパクト付近で右足が大きく滑る。

形だけを見れば、直したくなります。

ところがメイハンは、

「あれは彼のパワーの一部だ」

と考える。

つまり、右足だけを独立した動きとして見ていないのです。

身体の回転、クラブの動き、力の出し方、その選手が持っているタイミング。

そのすべてがつながった結果として、あの足の動きが現れている。

そう考えているのだと思います。

だから簡単には触らない。

これは、何も直さないという意味ではありません。

機能している理由が分からないまま、見た目だけを理由に変えてはいけない。

ということではないでしょうか。

そして、ここから先がさらに面白くなります。

メイハンは現在、高校生を指導していますが、

彼が興味を持っているのは、

「どうすれば、きれいなスイングを作れるか」

ではありません。

彼自身の言葉を借りれば、

「80で回る選手を、どうやって77にするか」

なのです。

そして店長は、メイハンがこうした言葉を語るようになった背景には、ライダーカップで経験した、あの出来事も少なからず影響しているのではないかと思っています。

この話題には、できれば触れないでおこうと思っていました。

しかし、現在のメイハンの言葉を考えていくうえでは、どうしても避けて通れない出来事でもあります。

なぜ、あれほど完成されたスイングを持っていた選手が、

「形を変えること」より「機能しているものを守ること」

を語るようになったのか。

その理由を考えていくと、いずれこの出来事にも触れる必要がありそうです。

それについては、もう少し先の回で取り上げたいと思います。

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