Episode 101: Iron Fitting その2

かなり詳しい内容ですよ

14:13〜 i540――クラブ自身がスピードを作る

ここから別のカテゴリーになります。

BLUEPRINT T、S、i240では、

プレーヤーがスピードを持ち込む。

それに対し、次のカテゴリーでは、

アイアン自体が飛距離を補ってくれる。

i540は、PINGでいうPlayers Distance Ironです。

見た目は非常にすっきりしていて、コンパクトなブレードです。

しかしフェースが動きます。

ある意味、メタルウッドのフェースのように、

フェースがたわんで、そのエネルギーをボールに戻す。

そのため大きなボールスピードが得られます。

しかも高く打ち出され、最高到達点も比較的高くなります。

ロングアイアンでもう少し飛距離が欲しい場合には、とても良いアイアンです。

また、以前は8番アイアンで160ヤード打てたのに、年齢などによって145ヤードになってしまった。

でも、

  • 芯にはまだかなり当てられる
  • コンパクトなブレードが好き
  • ターフインタラクションもこのタイプが好き
  • でも以前の160ヤードを取り戻したい

というプレーヤー。

そういう人にi540は非常に良い選択肢です。

そしてPlayers Distance Ironの開発で我々が非常に重視したのが、

「飛ぶけれど、飛びすぎる場所=Hot Spotを作らない」

ことです。

高く飛び、ランディングアングルも大きくする。

これが**i540の“Secret Sauce(秘密の味付け)”**です。

※この認識はかなり重要です。店長も5番アイアンに井540を入れていますが、ロフトは2度中しています。それでも十分な飛距離は出ています。


15:58〜 G440とG740

その先が、

  • G440:Game Improvement
  • G740:Super Game Improvement

です。

つまり、よりクラブの助けを必要とするプレーヤー向けです。

ここでも、

「スピードをどこから得るのか?」

という考え方になります。

G440

G440もフェースがかなりたわみます。

もしPINGが他のアイアンを全部捨てて、

「市場全体に向けて、たった1モデルだけ作れ」

と言われたら、おそらくG440になります。

大きくて、寛容性が高く、ソールもやや広い。

とはいえ見た目も非常に良い。

PINGは長年、中心的なGシリーズアイアンを、より美しく見えるよう進化させてきました。

そして、

  • 高く飛ぶ
  • 非常に飛距離が出る
  • 非常に寛容性が高い

という特徴があります。

ハンディキャップ8〜10以上くらいで、

何でもこなせる万能型アイアン

を探しているなら、G440はまず見るべきモデルです。

※意外なのが、かなりの上級者でも問題なく使えるアイアンがG440アイアンです。クラブに仕事をさせたいというのであれば、このアイアンです。


17:01〜 G740と「ソールによる寛容性」

個人的にG740には非常に期待しています。

PINGのラインアップには一時期、

非常にワイドなソールを持つアイアンがない

という隙間がありました。

フィッターからも、

「もう一度、非常にワイドなソールのアイアンが必要だ」

というフィードバックがありました。

ワイドソールは、

ターフインタラクションに対する寛容性

を与えてくれます。

ですからアイアンフィッティングでは、

  • 打ち出し条件
  • 操作性
  • ヘッドの寛容性

だけでなく、

ソール設計とバウンスに、どの程度の寛容性が必要なのか

も考えなければなりません。

G740はヒール・トウ方向も少し長いですが、一番の特徴は非常に広いソールです。

毎回クラブを完璧に地面へ入れられないプレーヤー。

つまり、

Low Point=スイング最下点の再現性

がそれほど高くないプレーヤーにとって、G740は非常に有効です。

しかも非常に高く、非常に遠くへ飛びます。

私はこのアイアンが大好きです。

※デュアル官バーソールが最下点のばらつきを補正してくれるこのアイアンは練習はしたくないけど、ゴルフに行きたいとか。ロングアイアンはG740 を組み合わせるとか意外とニーズのあるアイアンです。


18:01〜 セットウェッジか、単品ウェッジか

シェーン:

私はセット物のウェッジではなく、単品ウェッジを使っています。

PWやUWなどセットウェッジを使う方法もあるし、46度や50度などのスペシャリティウェッジを使う方法もあります。

どう考えればいいでしょう?

マーティ:

私なら3点考えます。

1. 心理的な切り替え

PWの代わりに46度、UWの代わりに50度を入れる。

すると、

「ここからはスコアリングゾーンだ」

という心理的な切り替えができます。

2. ブレード長

スペシャリティウェッジの方が、一般的にはブレード長が短い。

そのためフルショットでもフェースをターンさせたり、スクエアに戻したりしやすい。

3. ショートゲームでどれくらい使うか

これが一番重要です。

ギャップウェッジや46度でチップショットをするのか。

柔らかい砂のバンカーから30ヤードのショットを46度や50度で打つことがあるのか。

そうした場合はフェースを開きます。

スペシャリティウェッジの方が、そうした使い方の自由度があります。

逆にi240などのセットウェッジは、一般的にソールが少し広く、バウンスも多い。

そのためフェースを開いてショートゲームに使う場合は、スペシャリティウェッジより自由度が低い場合があります。


19:33〜 なぜシェーンは46°、50°、56°を使い分けるのか

シェーン:

私は3番目の理由が大きいですね。

最近のツアープロを見ると、グリーンを外した瞬間にロブウェッジを持って歩いていくような人が多い。

でも私はそうではありません(笑)。

必ずライを確認します。

場合によっては2本持っていって、どんなショットを打つか考えます。

いつでもロブウェッジ、というのは好きではありません。

56度、50度、場合によっては46度も使います。

特にグリーンまで距離が短く、転がせる面積がたくさんあるなら46度を使います。

グリーン周りでいろいろな選択肢を持っていたいんです。

ピッチショットの見方も違う。

どのくらい地面を使えるのか。

どうすれば最も簡単なショットにできるのか。

そう考えます。

場合によってはロフトを減らした方が簡単です。

スペシャリティウェッジなら、それがやりやすい。


20:23〜 BLUEPRINT TのPWを使う理由

マーティ:

それは非常に良い考え方ですね。

スペシャリティウェッジにするのか、セットウェッジを使うのかを考える良い基準だと思います。

私はPWだけ、BLUEPRINT SではなくBLUEPRINT Tを使っています。

一番の理由は、

フェースをスクエアにしやすいこと。

BLUEPRINT Tの方がブレード長が少し短い。

私はPWでドローを打つことがあります。

中途半端な距離から強めのドローを打ちたいとき、短いブレードの方がやりやすい。

ライ角を使って調整しなくてもできます。

ブレード長が短いので、

フェースがパスに対して少しクローズした状態で入りやすい。

そこがBLUEPRINT TのPWを気に入っている理由です。

※店長の場合を紹介しましょう!別に知りたくないかもしれませんがお付き合いください。
1. 心理的な切り替えについては、店長の場合スコアリングゾーンを気持ち的には8番アイアンからとしています。実質はUWからですが、昔のアイアンは7番と8番の形状が違ったのでそうなったのかもしれませんが、よほどのことがない限り、フルショットはしません。8番でフルショットしなければならないときは7番アイアンで距離を落とします。

2. ブレード長については、BLUEPRINTやブレードアイアンを使っていた時には、自然とボールを操作したいと思いましtが、i230に変更してからは、ドローを打たなくなりました。球筋をコントロールするとしてもフェードになりましたので、これが100ヤードまでそうできるようにUWを使っています。フルショットについてはなるべく同じように打ちたいからです。

3. ショートゲームでどれくらい使うは、UWから下は、56H、BunkRがバックに入っているんですが、一般営業のコースでは、UWより下のクラブを使用する機会はほぼありません。10ヤードから50ヤードまではUWのチップ、ピッチとなります。ボールを少し時でもバンスが邪魔にならないのであれば、UWのソール幅を利用して手前からだふらせるようにいれて、滑らします。BunkRはバンカー専用なのかというと、50ヤードから70ヤードで使用します。この距離は緩みがちとなりますのでスルークォーターからフルショットでは大きなソール幅が助けになります。バンカーでは、状況によって使い分けです。

参考になったでしょうか?要はショートゲームのプランがしっかりできているかだと思います。

次回に続きます。

 

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