かなり詳しい内容ですよ
21:04〜 屋内フィッティングと屋外フィッティング
シェーン:
屋内と屋外のフィッティングはどうでしょう?
環境によっては屋内しか選べない人もいれば、練習場など屋外でフィッティングできる人もいます。
数値などに大きな違いがありますか?
マーティ:
どちらにもメリットとデメリットがあります。
屋内だから悪いということではありません。
むしろメリットもたくさんあります。
屋内なら環境をコントロールできます。
摩擦条件も安定します。
- 風
- ライ
- 砂っぽい芝
- 品質の一定しないゴルフボール
などの影響を受けません。
ランチモニターやシミュレーションソフトも進化していますから、非常に良いシミュレーション環境を作れます。
ターゲットを小さく設定して、集中して打つこともできます。
一方、屋外フィッティングの最大の利点は、
実際の環境でターフインタラクションを評価できること
です。
ここは現在の屋内フィッティングで不足している部分の一つです。
今後さらに技術革新していきたいところですね。
摩擦の違いは打ち出し角やスピン量にも関係します。
ただしPINGのAFSフィッティングクラブについては、少し専門的になりますが、
「Spin Loft Mountainのピーク付近」
に設計されています。
したがって、
- 屋内と屋外
- 芝の状態
- ティーアップする/しない
などで摩擦条件が変化しても、一般的には比較的似たスピン特性になります。
これは屋内でアイアンフィッティングを行う上で良い点です。
環境を一定にできる屋内フィッティングには、かなり大きなメリットがあります。
22:49〜 女性・ジュニアのWebFit
WebFitは女性ゴルファーにも非常に有効です。
G Le4の発売に合わせて、女性向けWebFitも導入しました。
特に優れているのがギャッピングの提案です。
静的な、
- 身長
- Wrist-to-Floor
からカラーコードを推定し、クラブ長も提案します。
さらに、分かる場合にはクラブヘッドスピードやスイングスピードについて質問します。
そうした情報を使って、セット構成を考えます。
使い方も難しくありません。
質問に答えていけば、いくつかのセット構成案が出てきます。
重要な質問の一つが、
「自分が安心して使える最も長いアイアンは何番か?」
です。
しかし、感覚だけでなく科学的にも、
「入力されたデータから考えて、その人が実際に成功して打てる最も長いアイアンは何番か?」
を考えます。
つまり、
- 十分な高さを出せる
- 適切なストッピングパワーがある
- 番手間のギャップが適切
というところまで考えます。
ジュニアも同様です。
重要なのはバッグの中の適切なクラブ構成です。
ジュニア向けWebFitもすでに何十万回も利用されています。
またPINGにはGet Golf Growing Programがあり、子供が成長した場合、クラブを送り返して延長することもできます。
長さ、ライ角、ギャッピング、Prodigyシリーズのシャフトフレックスまで適正化できます。
24:33〜 選択肢が多いからこそフィッティングする
シェーン:
アイアンフィッティングは、選択肢が多いので難しそうに感じる人もいると思います。
でも逆に、たくさん選択肢があるんだから、
いろいろ打って楽しみながら、自分に何が合うのか調べればいい。
ある程度、自分の情報を持ってフィッティングへ行くのも良いと思います。
自分が普段どんなコースでプレーしているのか。
どんなショットを打つことが多いのか。
そして先ほど言ったように、
エゴを持ち込まないこと。
そうすれば、自分のバッグに本当に必要なものを正確に選べます。
最終的な目的は、
自信を持って、より良く、より安定してボールを打てるようにすること
です。
25:10〜 PINGがいう「3Dフィッティング」
マーティ:
現在のPINGのアイアンフィッティングで、私が非常に期待しているものがあります。
ドライバーでやってきたことと、ある意味で逆のことをアイアンでやっています。
ドライバーでは以前から、
- ロフト
- ヘッドモデル
を変えて、最適な弾道や打ち出し条件を作ってきました。
その後、
- Trajectory Tuning Sleeve
- CG Shifter
を追加して、左右のバイアスまでフィッティングできるようになりました。
一方アイアンでは、以前からライ角によって左右方向をフィッティングしてきました。
そして現在では、
- Power Spec
- Retro Spec
を使って、
ストッピングパワーまでフィッティングできるようになった。
だから私はこれを、
「3D Fitting」
と呼んでいます。
ドライバーもアイアンも、3次元的にフィッティングする。
アイアンではRetro SpecとPower Specによってそれを行います。
さらにAFSフィッティングシステムには、Retro Specのヘッドも加えました。
たとえばG740やG440を打って、
「これはすごく飛ぶ。でも、もう少し高さが欲しい」
と思ったら、フィッターと一緒にストッピングパワーを評価してRetro Specを試せます。
逆にスピンが多すぎるならPower Specがあります。
ヘッドスピードの速いプレーヤーがi240を使う場合など、Power Specでスピンを減らすケースも多くあります。
現在は、
そのプレーヤーにとって最適なLaunch Windowを作るための非常に優れたツールが揃っています。
※ロフト角のフィッティングができるようになったので、これは大変ありがたいです。
26:50〜 アイアンシャフトでは「重量」を最優先する
シェーン:
アイアンフィッティングについて、何か話し忘れたことはありますか?
マーティ:
大きなところは話しましたが、シャフトフィッティングも非常に重要です。
アイアンのシャフトフィッティングでは、少し違った考え方をします。
特に重要なのが、
重量です。
どの重量帯に入れるかが非常に重要です。
なぜならアイアンでは、
Low Point Control=スイング最下点のコントロール
が非常に重要だからです。
これはドライバーとは大きく違います。
ドライバーはボールがティーの上にあります。
ヘッドには大きな慣性もあります。
フェースの上下方向についても、多少のミスを許容できます。
しかしアイアンの場合、
- ダフる
- 薄く当たる
- 最下点が安定しない
ということが起きれば、大きな問題になります。
だからアイアンシャフトではまず、
重量を優先して考えるべきです。
正しい重量にすることで、Low Pointの再現性を高めることができます。
その次に、
- フレックスによるフィーリング
- ティップ剛性によるLaunch Windowの調整
などを考えます。
でも一番重要なのは、
スイングスピードと、クラブを地面へどれだけ安定してデリバリーできるかに対して、正しい重量帯に入っていること。
です。
※シャフトのフィッティングはまずは重量帯を探り、その中で会うシャフトを探します。
27:39〜 まとめ
シェーン:
マーティ、バッグには何種類のアイアンが入っています?
マーティ:
IDIがあります。
IDIの3番、4番。
それからBLUEPRINT S。
そしてBLUEPRINT T。
だから今は3モデルですね。
シェーン:
なるほど。我々二人自身が、現在どれだけ多様な組み合わせが可能なのかを示す良い例ですね。
アイアンの世界をもっと深く知りたい方には、とても面白いと思います。
マーティ、今回もありがとう。
最後に皆さんへ。
ぜひフィッティングを受けてください。
ゴルファーなのにフィッティングを受けないというのは、もったいないことです。
PING Proving Grounds Podcastでした。
この動画はかなり面白いです。特に重要なのは、PING側がかなり明確に、
「アイアンフィッティングは、単純にヘッドスピードや飛距離を合わせることではない」
と説明している点です。
中でも 8:41〜の「Club Delivery → Impact → Trajectory」、11:16〜の「スピードはプレーヤーが作るのか、クラブが補うのか」、そして 26:50〜の「アイアンシャフトでは重量を優先し、Low Point Controlを見る」 は、フィッティングの考え方として非常に重要な部分です。
