「なんて打感が良いんだ」
——トップアマの言葉から、i540の打感を考える
前回は、PING i540アイアンの海外レビューで使われている表現について整理しました。
日本では「打感が良い」「柔らかい」と表現されることが多い一方で、海外レビューでは、
hot
solid
muted
といった言葉が使われています。
つまりi540の打感は、単純な「柔らかさ」ではなく、
強く出る。
芯がある。
音と振動は抑えられている。
という方向で理解したほうがよいのではないか、という話でした。
今回は、その感覚を実際の試打の中から考えてみたいと思います。
あるトップアマの方が、i540を打ったときのことです。
その方は、非常に良いスイングをされています。
私の見方で言えば、スターシステムに則ったスイングです。
身体の回転、支点、クラブの走り、ライン・オブ・コンプレッションがきれいにつながり、手でインパクトを作りにいくのではなく、スイングの構造の中でクラブがボールへ届く。
そういうスイングでした。
しかし、最近は少し調子を落としていました。
その状態でi540を打ったとき、最初に出た言葉が、
「なんて打感が良いんだ」
でした。

この言葉は、とても印象的でした。
ただ、私はこの「打感が良い」を、単に柔らかいという意味では受け取りませんでした。
もちろん、i540は音も振動もよく抑えられています。
中空アイアンにありがちな、甲高い音や軽い弾き感もかなり整理されています。
しかし、その方が感じたのは、おそらくそれだけではありません。
むしろ大きかったのは、
今の自分の入力感より、打球が強く出る
という感覚だったのではないかと思います。
調子を落としているときは、スイングとクラブのつながりが少し外れます。
当たっているのに球が弱い。
押したつもりなのに前に出ない。
強く振ったつもりなのに、打球に圧力がない。
上級者ほど、こうしたズレに敏感です。
その状態でi540を打つと、クラブ側がかなり助けてくれます。
低重心化によって、無理に上げにいかなくても打ち出しが出る。
縦方向の慣性モーメントによって、上下打点のズレに対して球が弱くなりにくい。
C300マレージング鋼の薄肉フェースがたわみ、その復元で初速を作る。
inR-Airやi-Beamが、余計な音と振動を抑える。
その結果、
今の自分のスイング状態のわりに、打球が強い。
少しズレても、球が死なない。
インパクトを無理に作りにいかなくても、結果になる。
と感じたのではないでしょうか。
それが、
「なんて打感が良いんだ」
という言葉になったのだと思います。
ここで大事なのは、打感とは手に伝わる触感だけではないということです。
打感というと、どうしても、
柔らかい。
硬い。
音が良い。
振動が少ない。
という話になりがちです。
もちろん、それも打感です。
しかし、上級者にとっての打感には、もう一つ重要な要素があります。
それは、
自分がクラブに与えた入力と、実際に出ていく打球の出力が合っているか
です。
良いスイングをしているときは、この入力と出力が合います。
強く振っていないのに、球が強い。
無理に押していないのに、前へ出る。
当てにいっていないのに、打球がそろう。
逆に調子を落としているときは、この関係が崩れます。
力を入れているのに、球が弱い。
当たっているのに、結果が出ない。
手応えと弾道が合わない。
このズレがあると、どれだけ音が柔らかくても、本当の意味で「打感が良い」とは感じにくいのではないでしょうか。
i540の面白さは、ここにあります。
i540は、軟鉄鍛造のようにしっとり沈み込む打感を目指したアイアンではありません。
海外レビューで言われるように、方向性としては、
hot
solid
muted
です。
打球は強く出る。
芯がある。
音と振動は抑えられている。
つまり、
自分が想像しているよりも打球が強く出るのに、嫌な硬さがない。
この感覚が、調子を落としていた上級者には、非常に良い打感として伝わったのだと思います。
スターシステムに沿ったスイングでは、本人の入力感よりも、出力が大きく見えることがあります。
それは魔法ではありません。
身体全体の有効重量がクラブに乗り、リンク機構が保たれ、ライン・オブ・コンプレッションが崩れず、クラブがボールへ正しく届くからです。
その感覚を知っている人が、調子を落としてi540を打つ。
すると、クラブ側がその感覚の一部を補ってくれる。
本来のスイングで出ていたような、入力以上に出力される感覚に近いものが返ってくる。
だから、
「打感が良い」
と感じたのではないかと思います。
この話は、i540のレビューとしてかなり大事です。
i540の打感の良さは、手触りだけではありません。
打った瞬間に、結果になる球が出る。
自分の入力よりも、打球が強く返ってくる。
それでいて、硬く不快ではない。
ここにあると思います。
前回、海外レビューの hot / solid / muted という言葉を取り上げました。
今回のトップアマの言葉を通して考えると、その意味が少しはっきりしてきます。
hot は、打球が強く出ること。
solid は、芯があり、当たり負けしないこと。
muted は、その強さを余計な音や振動で主張しすぎないこと。
この3つが重なったとき、ゴルファーは日本語で、
「打感が良い」
と言うのかもしれません。
次回は、この「強く出るのに、嫌な硬さがない」という感覚を、もう少し昔のアイアンの記憶から考えてみたいと思います。
私がマッスルバックの打感を強く感じたクラブの一つに、マクレガーのVIPがあります。
芯で捉えたときのあの感触は、柔らかいというより、むしろ熱いものでした。
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