PINGがぶれた。飛び重心で今も売れ続けているG440ドライバーですが、発売から遡ること2年前に、ジェーソンが開発表明していたことが分かります。

ここから、店長視点の丁寧で分かりやすい(しつこく、くどいとも言います)解説を数回に分けて加えていきます。

「ドライバーは距離か、正確性か」この論争は人類最大のテーマといっても過言ではありません。実際にはどうなのか?データをしっかり解析して流行にとらわれず、科学に基づき製品を開発するPINGはどのように考えているのでしょうか?

Ping Proving Grounds Podcast
「ドライバーの飛距離 vs 正確性」エピソード — 日本語訳

マーティー:そうだね。ドライバーは昔よりまっすぐ飛ぶようになったし、寛容性も上がった。
そして何よりも、「ドライビングがスコアに与える影響が大きい」
ということを、選手自身が理解しているから、ドライバーの練習量がものすごく増えている。
もちろん、さっき言ったように「どんなコースでプレーするか」も大きい。
2番アイアンで250ヤード打つスタイルって、たとえばアリゾナのコースを回るなら「そのホールがそれを要求している」とも言える。だから、コースによっても最適解は違う。
今日話したいのは、まさにそこ――
「自分のホームコースでは、距離と正確性のどちらを優先すべきか?」という話なんだ。
一般ゴルファーとツアープロで、考え方は違うのか?

ゴルフの腕前によって、スコアに寄与するクラブの考え方は違います。

シェーン:今日の話でやりたいことのひとつは、ツアープロやトップアマの考え方 とミッドハンデの一般ゴルファーの考え方 をちゃんと分けて話すことなんだ。
テクノロジーの話になると、いつも「プロがどうしているか」ばかりに引っ張られがちだよね。
たとえば、ドライバーのスピン量。
昔は少しスピンを残して、「曲がりを抑えてフェアウェイに置く」という考え方が主流だった。

スピンアクシスが大きくから向いている場合は、スピン量が多いと曲がりを助長しますが。スピン量が少なくなりすぎて大きく曲がるという事も置きます。ある程度のスピン量を確保し、ボールコントロールします。

そこから今は、スピンを減らして高弾道で飛ばす設計が主流になった。
ローリー・マキロイなんかはものすごくアッパーブローで、打ち出し13〜14度でかっ飛ばしている。

最近のプロは打ち出し角が高く、フェード回転のロースピンボールが主流になりました。

そういうのを見ると、「自分も同じように打たなきゃいけないのかな?」って思ってしまう。
でも、10・12・15ハンデのゴルファーにとって、本当にそれが正しいのか?
ホームコースの形状も違うし、スイングのタイプも違う。
そういう人たちは、ドライビングをどんなふうに考えるべき?

この部分が一番知りたいところです。

マーティー:すごくいいポイントだね。
僕が一番シンプルに表現するなら、「ドライバーの目的は、分散(曲がり)を意識しつつ、可能な限り飛距離を最大化すること」。
・飛ばせば飛ばすほど有利。
でも、
・OB、池、ロストボールみたいな“致命的なミス”は避ける。
このバランスをとるのが、ドライバーのフィッティング、そして使い方のゴールだね。

スコアを出せない人のゴルフを見ていると、これの逆、可能な限り飛距離を代々減にして、できれば、分散(曲がり)したくない。ジュニア君たちにミドルホールで2オンさせたいとするならば、どこまで飛ばせば、それが可能なのか、いや言い方を少し変えましょう。どこまで飛ばせば、その可能性があるのかを考えて下さい。と指導するんですが、わずか20ヤードにも満たない飛距離象のために、2打罰の可能性を選択します。

それを前提にして数値を見ると、一般ゴルファーがドライバーで+20ヤード飛ぶと、ストロークス・ゲインド・ドライビング的には1ラウンドで約 2.3打スコアが良くなる。
一方、PGAツアープロが同じく20ヤード伸びても、改善幅は 1打 くらい。つまり、アマチュアの方が飛距離の恩恵がずっと大きい。
なぜかというと、前に進めば進むほど、その後のショットで
ミスを重ねるチャンスが減る からだ。

しかし、ジェーソンは一般ゴルファーの飛距離の増加が大きな可能性を秘めていると発言しました。

次は「正確性」の話をしよう。

プロが左右分散を 7ヤード 改善すると、それだけで 1打/ラウンド 良くなる。

同じことを一般ゴルファーがやる場合、10ヤード 分散を小さくして初めて、1打良くなる。

つまり、飛距離と分散を「1打あたりの価値」で比べると、

飛距離:+20ヤード → +2.3打(一般) / +1打(プロ)

正確性:-10ヤード(分散縮小)→ +1打(一般)

-7ヤード → +1打(プロ)

という感じになる。

ここから見えてくるのは、
**「一般ゴルファーにとって、飛距離アップは正確性アップより
はるかに“コスパがいい”」**ってこと。

だから僕は、「距離 vs 正確性」の比率は

プロ … 距離3:正確性1

一般ゴルファー … 距離2:正確性1

くらいだと考えている。

2024年の時点で、より飛距離を伸ばすことを考えていますね。この考えがG440への流れとなっていますね。

次回に続きます。

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