ダイナミックでいこう

「ダイナミック」という言葉は、なぜか気持ちを上げてくれます。

力強い。大胆な。迫力がある。

いわば「上げワード」です。

しかし、このシリーズを読み終えるころには、「ダイナミック」という言葉に対するイメージが、少し変わっているかもしれません。

ダイナミックの反対語は「スタティック」。

Staticは「静的」。
Dynamicは「動的」です。

つまり本来のダイナミックとは、「力強い」という意味より先に、動いているものを扱うという意味を持っています。

動いているから、力強さを連想するのでしょう。

ところが不思議なことに、ゴルフになると話は逆になります。

現在主流になっているスイング論やフィッティング論の多くは、かなりスタティックです。

アドレスで何度。
ライ角が何度。
ロフトが何度。
フェースが何度右を向く。
シャフトが何グラム。

止まった状態なら、非常に分かりやすい。

ところが、それをダイナミックに考えようとした途端、急に話が難しくなります。

クラブは動いています。
人間も動いています。
関節も動きます。
重心も移動します。
シャフトもしなります。
そして、慣性によってすべての動きには時間差が生まれます。

こうなると、途端に脳の活性が下がります。

考えるのをやめて、

「ライ角をアップライトにすると左へ飛ぶ」

「ハンドファーストだからロフトが立つ」

「クラブが長いから横振りになる」

そんな、分かりやすい静的な説明へ戻りたくなります。

しかし、本当にボールを打っているのは、静止したクラブではありません。

動いている人間と、
動いているクラブです。

だったら、そろそろゴルフも、

スタティックからダイナミックへ進んでみてもいいのではないでしょうか。

今回から少しずつ、止まった数字では説明できないゴルフの話をしていきます。

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