スピンアウト 第4話 ボールに当てるのではない。ボールが当たるスイングへ。

私たちは、

「クラブが開いているから、良いダウンスイングになる」

と考えがちです。

しかし、順番は逆なのではないでしょうか。

右肘が自然に収束し、上体の回転によって左肩・右肘・グリップの三角形が運ばれる。

その結果として、クラブが開いて見え、ホーガンが示したダウンスイングプレーンが現れます。

つまり、目に見えているクラブの動きは原因ではなく、骨格が自然に働いた結果なのです。

もし、この考え方が正しいのであれば、ゴルファーが意識すべきことはクラブを操作することではありません。

人間の骨格が本来持っている働きを引き出し、その動きを邪魔しないこと。

私は、それこそがスイングをシンプルにし、再現性を高めるための本質ではないかと考えています。

そうであるならば、ボールに当てるのがスイングではなく、ボールが当たるのがスイングなのではないでしょうか。

そして、その自然な動きを引き出すためのお手伝いをするのが、フィッティングです。

もちろん、ボールに当てることを意識したスイングであっても、静的フィッティングの重要性は変わりません。人間の体の機能を使ってスイングする以上、クラブが骨格や構えに与える影響は避けられないからです。

だからこそ、すべてのゴルファーにとって、適切なフィッティングは重要だと私は考えています。

特に、これからゴルフを始める人が自分に合わないクラブを使うと、そのクラブに合わせたスイングを身につけてしまう可能性があります。

その結果、本来であれば必要のない動きを覚え、それが癖として残ってしまうこともあります。

また、努力しているにもかかわらず思うような結果が得られない人は、その原因が技術だけではなく、クラブに制約されていることにあるかもしれません。

もしそう感じるのであれば、一度フィッティングを受けてみることをお勧めします。

クラブが変わることで、今まで無意識に補っていた動きが必要なくなり、人間が本来持っている骨格の働きを、より自然に発揮できるようになるかもしれません。

私は、フィッティングとは単にクラブを選ぶ作業ではないと考えています。

ゴルファーが本来持っている能力を引き出し、人間の骨格が自然に働ける環境を整えること。

それこそが、本当のフィッティングの役割なのです。

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