PING i540 アイアン の打感の進化 — 打感設計の変革とフィーリングの狙い
打感の正体では、打感の正体の半分は、構造によるもので、寛容性の高いクラブになればなるほど、高音域の振動が発生し、打感を悪くする問う言うことを書きました。
PINGの新世代 i540 アイアン は、中空の飛距離性能を保ちながら、中空構造の打感を大きくアップデートしたモデルとして登場しています。打感における進化のポイントを構造・設計・フィーリングの3つの側面から整理します。
i540ではフェースの素材にマレージング鋼を採用しています。軟鉄と同じ曲げ強度を得ようとすると約1/3の薄さ(実際には疲労強度等の安全率をかけるのでそこまで薄くならないと思います。)でよく、そのたわみ量は20倍以上となるそうです。このたわみがマレージング鋼の強みとなえいますが、衝突に発生する周波数は約3倍となるようです。下に300hzと900hzの音を用意しました。
仮に、中空のアイアンの打音の周波数が900hzとすると、300hzに下げないといけない訳です。
では、どのようにして打感を柔らかくしたのでしょうか?
✅ 1. 中空設計の打感革命「inR-Air(インナーエアー)」
i540で最大の進化点が 「inR-Air テクノロジー」 の採用です。これはヘッド内部の空間を活かし、空気層を衝撃緩衝材として機能させる新機構です。従来の充填材や樹脂では難しかった振動コントロールを、空気の圧縮・伸長で実現しています。

この設計により:
- インパクト時の振動が低減
- 中空モデルにありがちな「薄い・高音」ではない
- 低音で重厚感のある、吸い付くような打感
- 打感と打音が静かで上質になる
という打感改革が実現されています。(CLUB PING│ピンゴルフ オフィシャルサイト)
従来の中空アイアンは内部素材の影響で衝撃が硬く感じられたり、高音になりやすいという課題がありましたが、inR-Air は衝撃を穏やかにフェース全体に伝える構造になっています。
打点後方にinR-Airを配置し、厚みを増すことで、構造の改善と振動特性の改善を行っています。
✅ 2. 振動制御と打感の質を上げる「i-Beam」構造
i540では i-Beam(内部梁構造) が組み合わされ、衝撃が集中しやすい部分を適切に補強・制御しています。

これにより:
- 不要な高周波振動が抑制され
- 手元に残る振動が低周波寄りにシフト
- “ただ反発が大きいだけの打感” ではなく
- 上質で落ち着いた感触が得られる
という狙いです。振動特性の改善は、打感の印象を大きく変えます。(CLUB PING│ピンゴルフ オフィシャルサイト)
バックフェースにある斜めのラインも単なるデザインではありません。これは i-BEAM(アイビーム)テクノロジーと呼ばれる内部構造で、インパクト時に衝撃や振動が集中しやすいトップレールや背面部分を補強する役割を担っています。
イノベーションチームの研究の結果、振動の集中点を構造的に支えることで、不要な振動を効果的に抑えられることがわかりました。
さらに、i-BEAMテクノロジーには軽量素材を採用することで低重心化にも貢献し、打感の向上と同時に寛容性の向上も実現しています。
というように、構造を変化させることによって振動を抑えています。
✅ 3. フィーリング面での実打評価
多くの試打・レビューで指摘されている打感の印象として:
- 吸い付くような打感で柔らかい
- 中空特有の薄い感触とは違う上質さ
- フェースが押し返してくれる感覚
- 飛距離と打感の両立感が強い
といった評価が多く挙がっています。
一部では「従来より打音が低く静かで、心地よい」との声もあり、中空でも高いフィーリングが得られています。
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