同じロフトのFWとUTだったらどっちを選べばいいのか?

同じロフトでも飛距離が違う理由と、FW/HYBRIDを選ぶための「目安」

近年はクラブの性能が大きく進化し、
「スイングタイプによる差」や「つかまりの差」だけでは語れないほど、
フェアウェイウッド(FW)とハイブリッド(HY/UT)の性能差が明確になっています。

VS

もちろん、最終的にはフィッティングが正解を教えてくれます。
しかし、クラブを検討するうえで “目安” があると安心です。

そこで、現状のデータとフィッティング傾向から
FWとHYBRIDをどう選ぶべきか を整理ました。

 

■ FW と HY を選ぶポイント

 


◆ ① 「最高到達点の高さ」と「キャリー」を最大化したい
→ フェアウェイウッド(FW)

◆ ② 「狙った距離や方向性の安定」を最大化したい
→ ユーティリティー(HY / UT)

これはいまでも揺るがない基本構造です。

■ 同じロフト(例:19°)で比較したときの飛距離差

ヘッドスピード別の “一般的な” 実測レンジは次の通りです。

◆ ヘッドスピード 35 m/s

  • FW:170〜185y
  • UT:160〜170y
    → FWが +10 〜 +15y

◆ ヘッドスピード 40 m/s

  • FW:200〜215y
  • UT:185〜200y
    → FWが +10 〜 +20y

◆ ヘッドスピード 45 m/s

  • FW:225〜240y
  • UT:210〜225y
    → FWが +15 〜 +20y

ヘッドスピードが上がるほど
FWの深重心+長尺の恩恵が大きくなり、差も広がる傾向があります。

■ 同距離にしたいときの “ロフト調整の目安”

FW基準で距離を合わせたい場合、
HYのロフトを1〜2番手ぶん立てる と近い飛距離になります。

例:FW 18° → HY 17°前後

例:FW 21° → HY 19°前後

ただし、
設計・つかまり・反発・スピン量がモデルによって異なるため
ロフトだけで正確な調整値は出せません。

■ 今度は逆に、「同ロフトで同距離を揃える」場合

多くのお客様が「同じ19°なのに距離が違うのはなぜ?」と疑問に思われるポイントです。

この場合、飛距離差の主因は シャフト長による初速差 なので…

◎【同ロフトで同距離にしたい場合の、FWとHYのシャフト長の差】
→ FWは UTより“0.75〜1.25インチ長い”程度で距離が揃う

これが最も現実的な値です。

■ なぜか?

一般のFW(19°)は
UTより 約2〜2.5インチ長いため、
初速が出すぎて 10〜20y飛びすぎる。

したがって、
2.0〜2.5インチ差 → 0.75〜1.25インチ差 に縮めると
初速差が埋まり、距離が一致します。

■ 現代のクラブなら「カチャカチャ」で微調整可能

メーカーの調整機能(ロフト ±1°、ライ角、フェース角)により

  • 打ち出し角
  • スピン量
  • つかまり
  • 飛びすぎ/足りないの微調整

が可能になったため、特性を理解していれば、かなり狙い通りの距離に調整できるようになったので微調整を行ってください。

 

 

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