G400MAXの慣性モーメントについて

ドライバーの重心ハンドブックなるものが付録で付いていたので、Golf Classicの8月号を買ったのですが、その中で???がありました。

G400マックスの慣性モーメントの値が認識している数字と違うんです。

Golf Classicの8月号に掲載してある数字は5468で

PINGは

DTrUW0pVMAE0bw1

といっています。(G400MAXの本気度2で使用したグラフ

そうそう、確か、慣性モーメントの上限値は5900だったはずと思ってルールを見てみると確かに「クラブを60度のライ角度に据えたときに、クラブヘッドの重心を通る垂直軸周りの慣性モーメントコンポーネントは5,900グラム平方センチメートル(32.259オンス平方インチ)+テスト許容誤差100グラム平方センチメートル(0.547オンス平方インチ)以下でなければならない。」と書いてあります。どうもGolfClassic8月号の慣性モーメントはルール上の慣性モーメントで、PINGがいっている慣性モーメントはルールブックで定義する慣性モーメントと違う数字のようです。

G400MAXの本気度2で下の図を作成しミスヒット時のクラブのにかかる力について説明しましたが、ベクトルによる回転力の少なさのほかに

ミスヒット時には、ボールがフェースに当たった位置を中心として左右の回転が発生するわけで、この慣性モーメントが小さければ、ミスヒット時に容易にクラブヘッドは回転しようとして、打ち出されたボールは回転したフェース面の方向に飛び出します。

しかし、慣性モーメントが大きければ、簡単にはフェースは回転しませんのでボールの打ち出し方向は安定し寛容性が高くなります。

このミスヒット時におこるクラブフェースの回転運動についての慣性モーメントは、ブヘッドの重量が重ければ重いほど、その回転に要する力は大きくなります。

そういう観点で、Golf Classicの8月号のデータをもとにミスヒット時の慣性モーメントを計算してみると、

G400MAX 重量206.6×重心深度47.7=9854

G400    重量199.2×重心深度45.2=9003

となります。USのヘッドのほうが重いでしょうから、ほぼ合っているようです。

予断ですが、確かゴルフルール上の慣性モーメントの上限のドライバーはナイキ『サスクワッチSUMO スクエア 5900』

sqsumo25900L

の筈、四角いので四隅が重心位置から離れているのでルール上の慣性モーメントは大きくなります。

Golf Classicは木場本先生の息子さんでゴルフィングマシンインストラクターの知さんがゴルフィングマシンについての連載を持っていますので、是非参考にしてくださいね。

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トレイ・マリナックス × G400MAX PGAツアードライビングディスタンスNo.1に君臨する秘密とは!?

ブレずに飛ばせるG400からさらにブレないMAXヘッド、
新登場。

新反発素材・タービュレーター・高性能モーメント、3つのチカラでブレずに飛ばせるG400からひと回り大きくなった460ccヘッド、
さらに慣性モーメントを極限まで高めたブレなさMAXモデル、登場。
これまでのスタンダードタイプ、抜群のつかまりSFテック、低スピン強弾道LSテックに加え、もっとブレずに飛ばせる第4のヘッド。
あなたに合ったG400で、ブレずに飛ばせ。その後いろいろ書いてありますが

とありますが、その秘密はなんでしょう?

答えはマリナックスがビデオで言っています。

はい、ここキーポイントです。スピンが少ないと曲がると言っているんです。

えーっ、と思った方もいラシャると重いますが、スピンが多いと曲がると思っている人正解ですが、完全に正解ではありません。

元々、スピンが少ないスイングタイプの人は、ちょっとしたサイドスピン要因の上昇により、スピンアクシス(スピン軸)が傾き、ボールが大きく曲がる原因になるんです。

楽に上がるようになったのは、スピン量が適正になったからです。

つまり、縦のスピン要素が増えたので、スピンアクシスの傾きが少なくなり、真っ直ぐ遠くに飛ばせるようになったという訳です。

ほらね、スピン量によってボールが上がるようになったため、スピンアクシスの傾きが少なくなり、フェアウェイキープ率があがり、ランも増えたのでドライビングディスタンスが伸びたというわけなんですね。

結論的にいうと、G400MAXを使って正確性を手に入れたので、元来持っていた飛距離を活かせるようになったということなんです。

コースでドライバーショットを見ていると、明らかにバックスピンが少ないために曲がっているなという人見かけます。スピン量の少なさを求めすぎると飛ばない曲がるになることがありますので気をつけてくださいね。

フォローで曲がる人は要注意!

スピン量2604と結構あるでしょ。

 

 

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CTPってどこよ?

CTPってなによ?3からの続きです。

CTPってなによ?3で、以下のように説明しています。

—- 以下 CTPってなによ?3から——

現行のモデルでCTPがないモデルがあります。それはG700なんですが、EYE2と違ってちゃんとバランス調整が可能です。

どのように行っているのでしょうか?


G700のスイングウェイトの調整は3つの部分で行われています。

一つはトウ部分にあるネジの重量

もう一つは、ネックの中に

三つ目は、忠君部分にジェルをいれて、スイングウェイトを調整する仕組みとなっていて、設計上の重心位置の変化がないようにします。

—— 終わり ——–

i200アイアンでは

i200_Iron_ctp

赤で示したCTPのエラストマーによって、クラブの重心位置に近い部分でヘッド重量の調整をしているわけです。

一方、G700アイアンでは

G700

このように赤で示した部分のウェイトを調整することによりヘッドの重量を調整しているのです。

という事は、当ブログの読者ならばすでにお分かりだとは思いますが、ただでさえボディの完成モーメントが高いのに、最も重心から離れた部分で重量を調整するのですから、高い慣性モーメントが得られるということになります。

「余剰重量を最適箇所に配置することで、上下左右のブレが約48%軽減。」と有るのはCTPではなく、新しいヘッド重量の調整方法が確立したことが一因であることは明白です。

 

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船底、平底

さて、スコッツデールの話をすると出てくるのが船底、平底。ロッカーソールとフラットソールです。

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手前がロッカーソール、奥がフラットソールです。

確かに船底=ロッカーソールはソール全体が曲線で構成されており、どんなライからも対応できる形状をしています。一方、平底は形状が平らなのですわりがいいといわれています。

コース設計家 迫田氏のHPによると、「スコッツデールモデルは4つのモールド(金型)が在ったと言われており、2つが平底、2つが船底であったらしい。」ことから4つのモールドからスコッツデールアンサーが誕生しているらしいことがわかります。

PGAツアーの「ピン、『アンサーパター』誕生50周年記念モデルを発表!」で会長のジョンが「50年前のアンサーパターにかなりの手作業が施されたことを、多くの人が気付いていない。手作業でも機械による作業でも、カーステンの手によって、やすりとサンドペーパーで仕上げられていたのだ。オリジナルのアンサーパターの多くが、機械加工と研磨作業をはじめ、最終の組み立て作業までガレージで行われた。兄のアランは、2回目のモールドの工程を機械加工にしている点で少し異なり、それはスロープサイドモールドとよく表現された」(ジョン・ソルハイム)と言っています。

なにやら、ライとか座りとか雲行きが怪しくなってきました。

50年前ですから、私が機械工学を学ぶ前で、当時、微妙な曲線を機械加工できる工作機械はなったと想像できるし、あったとしても当時弱小だったPINGが購入できるものではありません。

よってアランが機械加工によって製作したモールドは直線をつなぎ合わせたものになるしかありませんので、アランが作ったモールドは平底=フラットソールとなります。

そして、衝撃はGOLFALOTのこの生地「Solheim’s Story Of The Ping Anser Putter
Martin Hopley By Martin Hopley」です。

その中の「On How There Were Two Ansers」でこう書かれています。

「For the Anser there were actually two moulds made, one by my brother Allan that had a little more rocker in the sole, and one by Karsten. My brother was working at GE with my Dad back then as a machinist. He was the one who did all the machining for the back cavity of our original irons.
Back then we never mentioned the difference between the two putters – maybe some of the Tour players picked which one they had, but that’s it – we shipped them both.」

「アンサーのために実際には2つの金型が作られました.1つは私の兄Allanによって、ソールにもう少しソールにロッカーがあるそれはKarstenによって作られました。 私の兄はGEでお父さんと共に機械工していました。 彼はオリジナルアイアンのキャビティの機械加工をすべてのした人でした。
当時、我々は2人のパターの違いについては言及しなかった。おそらくツアー選手の中には、彼らが持っていたものを選んだのかもしれないが、それだけだ。」

つまり、ロッカーソールは金型を手作りしたために曲線を持ったソールとなった。フラットソールは一部を機械加工したために平らなソールとなったということで、PINGにとって、性能的な何かを狙ってしたものではなかったということになりますね。

 

1999年

この頃はいわゆる2000年問題で大変でした。コンピュータが登場した当初はメモリやHDDなど記憶や演算装置の領域が高価で西暦が4桁のところを下二桁にして処理を行っていたんですね。

ですから99年の次は00年になってしまい、正しい計算結果が得られないと世界中が大騒ぎでした。

この年この期に続く新しい技術をPINGが出しています。CTPですが、重量を周辺部に配分することでできたスペースの有効利用です。

36952g-ping-i3-blade

ここにいくまでに、PINGのアイアンは、ずっと重量を周辺部分に配分することを行っているようです。

1003922-aeu

ZINGです。パターのZING同様トウに重量が配分されていることがわかると同時にフェースの上部にもウエイトが配置されています。

img_1376

ISI-Kですフェースは薄くなりリブを配置して強化しスイートスポット部分のふくらみはフェース面の強化とともに打感にも影響があったと思われます。

こういう風に並べると、i3は当然のごとく出てきたように思いますね。

最近のPINGの新製品の発表を見ると必ずといっていいほど、新しい素材・材料を使ってきます。G400FW・G700のマレージング鋼もそうですね。

この頃も、実は、上記の形状の変化だけではなく、素材も工夫していました。

それが、

$_35

Beryllium Copperです。

 

 

4日間トーナメントで250はオールドアンサー

WITB: 2018 Knoxville Open Stephan Jaeger’s Win 隠れ「i200」日米同時優勝で紹介したStephan Jaegerは実は4日間250打というとんでもないスコアを出している選手

2016年のWEB.COMツアーでその記録は作られた。

58 65 64 63

しかも、その記録を出したパターは友人から借りたデールヘッド

パターはこれです。

スコッツデールではないですが、希少価値のあるパターです。

Knoxville Openの使用パターは、

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「ANSER」50周年記念モデルのアランモデルのようです。

 

 

PINGの革命はパターからアイアンへ

当サイトのPING IRONの歴史と少し重なりますが、技術的・理論的なことを書いていきます。

PINGのアイアンといえば店長など時代の古いゴルファーはEYE2ですが、EYE2以前のPINGのアイアンもキャビティだったんですが、EYE2ほど人気は出ませんでした。

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上はEYEとEYE2ですが、一見そんなに大きく変りませんが実は大きく変ったところはフェースのサイズの大きさなんです。

つまり、EYE2でキャビティ部分を大きくし、その分フェースが大きく、重量をを周辺部分に配分(トウ・ヒールバランス)することによってヘッドの持つ慣性モーメントを大きくしたんです。

この頃は「醜いアヒルの子」とか言われ、このおぽきなフェースのアイアンをみて

「こんな大きな顔のクラブは打てない。」とみんな言っていましたが、今ではiBladeを見て「こんな小さな顔のアイアン打てない。」ですから醜いアイアンも40年以上もたてば醜いのもなれて、美顔に見えるようになるということですね。

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ピンの革命の歴史はパターから始まった 2

ピンの革命の歴史はパターから始まった 1」 からの続きです。

前回、ゴルファーの祈りに応えられたのでしょうか?と締めくくりましたが

1-AのCMです。

重量を周辺に配分したことにより、真っ直ぐ転がるということをアピールしています。自分のためにパターを作ったカーステンの狙いは、少々芯を外しても真っ直ぐ転がることを目的にしていることがわかります。

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ピンの革命の歴史はパターから始まった 1

PING創業者のカーステンソルハイムは43歳でゴルフを始めましたが、パッティングが苦手でした。まだGEのエンジニアに勤務していた1950年代後半から、カリフォルニア州レッドウッドの自宅で自分のためのパター作りにいそしんだ。

エンジニアの彼は、科学的裏づけと綿密な計算をもとに四角い箱をくりぬき、真ん中にシャフトを装着しただけのパターを自分のために製作した。

フェースとソールの間にスリットを入れたパターはボールヲヒットしたときにピーンという音がしたそれが「1-A」でした。

Karsten Solheim on The Original Ping Putter

ヘッドの中心をえぐってその文の重量を外側に再配分したらスイートスポットが広がるはずという根拠に従って作成された。パターはこう評価されています。

このときに新聞に取り上げられています。

「レッドウッドシティーの男性の `Ping Putter ‘がゴルファーズの祈りに答えるかもしれない。」と

さて、ゴルファーの祈りに応えられたのでしょうか?

続きは、「ピンの革命の歴史はパターから始まった 2」に


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