ゴルフの常識は本当なのか? ― 3. 「芯で打ったボールは風の影響を受けない」は本当か?

Mythbusters(ゴルフの俗説を検証)面白そうな問題です。

出演者

  • シェーン・ベーコン(Shane Bacon):司会

  • マーティ・ジェーソン(Marty Jertson):PINGの研究開発担当者また、二人が面白そうなテーマを動画にしていますので、のぞき見してみましょう。ゴルフの俗説はいろいろなありますが、どのような俗説を取り上げ、どのように解説するのか楽しみですね。

    3. 「芯で打ったボールは風の影響を受けない」は本当か?

 

シェーン:次は友人から寄せられた質問です。

「完璧に芯で打ったボールは、風の影響を受けない」

というものです。

キャディーがよく言いますよね。向かい風でグリーンをオーバーすると、「あまりにも完璧に打ちすぎたんだよ」と。

これは本当なのでしょうか?

マーティ:面白いですね。

この問題を考えるとき、私は真正面からの向かい風を想像します。

向かい風のショットは、ゴルフの中でも難しいものの一つです。

なぜなら、ボールの打ち出し方向やスピン軸にわずかな左右のずれがあるだけで、風によってその影響が拡大されるからです。

一般的に、技術レベルの高いゴルファーほど、100ヤードのキャリーに対するボールの曲がり幅は小さくなります。例えば、完全に芯でとらえたショットが、ほぼスピン軸の傾きのない状態で向かい風の中に飛び出したとします。この場合、風によって左右の曲がりが増幅されることはほとんどありません。

私自身、強い向かい風の中で非常にうまく打てたと感じたショットは、弾道を少し低く抑え、スピン軸の傾きがほぼゼロになっていることがあります。そうすると、風で右にも左にも大きく曲げられません。横方向に曲がらないので、飛距離のロスも抑えられ、左右の分散も小さくなります。

このような現象があるため、「芯で打てば風の影響を受けない」という言葉には、わずかな真実が含まれているのかもしれません。

つまり、真正面の向かい風で完璧なショットを打ったとき、ボールが非常に真っすぐ飛んだという経験です。しかし、だからといって風の影響を受けないわけではありません。

風は、そのショットが芯に当たったかどうかを気にしません。風に対するボールの振る舞いを決定するのは、ボール初速、打ち出し条件、スピン量、そして飛行状態です。

私も時速30マイル(約48km/h)の向かい風に向かって、完璧なショットを打ったことがあります。それでも風の影響は明確に受けました。結局、ボールの飛行を決めるのは物理法則なのです。

※これに関しては、物理法則に間違いないのですが、曲がるボールは、目標に対して少しセンターを外しているので、完ぺきなストレートボールの反発は大きいと思います。

シェーン:それは、追い風の中でウェッジショットが突然失速して落ちてしまう現象とも関係がありますか?

特に追い風で短いアイアンを打つ場合、私はよく迷います。ボールを高く打ち出して、風に乗せて飛ばしたい。
しかし、逆にボールが上がったところで失速して、急に落ちてしまうのではないかという不安もあります。

マーティ:それは非常に難しい状況ですね。

例えば、バンカーや池を越えたすぐ先にピンが切ってある場合です。
ウェッジでしっかり打ったつもりなのに、途中でボールが急に落ちてショートした経験があると、なおさら不安になります。
この現象の物理は、先ほどの話とは少し異なります。
以前にも説明しましたが、ウェッジショットはボール初速が比較的低いのです。
例えば、ウェッジショットのボール初速が時速80マイル(約129km/h)だったとします。
そこに時速30マイル(約48km/h)の追い風が吹いているとしましょう。
すると、ボールから見た空気との相対速度は、単純化すれば時速50マイル(約80km/h)になります。

このように空気との相対速度が小さくなると、ボールに発生する揚力が不足する場合があります。
これは、飛行機が着陸時に速度を落としすぎると、揚力を失って高度を維持できなくなる現象に似ています。
もちろん、ゴルフボールは回転しているので、飛行機とは少し仕組みが異なります。
しかし、追い風のウェッジショットでは、空気との相対速度が低下することで、ボールが突然落下するような弾道になることがあります。
特に初速の低いウェッジショットでは、こうした現象が起こりやすくなります。

プレーヤーにとって、非常に厄介な状況ですね。

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