PINGは、何でも自分たちで作ってしまう会社です。
なぜ、そうなのでしょうか?
PINGはゴルフクラブメーカーですが、その原点は機械工学にあります。
創業者のカーステン・ソルハイムはエンジニアであり、会社の名前も「KARSTEN MANUFACTURING CORPORATION(カーステン製造株式会社)」です。
そのため、PINGには昔から、必要なものは自分たちで考え、自分たちで作るという文化があります。
実は、ゴルフクラブの開発に使われる試打ロボット「THE PING MAN」も、PINGが自社開発したものです。
ところで、世の中にはどのようなスイングロボットがあるのでしょうか?
少し調べてみました。
代表的な試打ロボット
1. Golf Laboratories(米国)
1994年に初号機を開発。サーボモーター駆動と遠心力で動く手首を採用。
PGAツアープロから一般ゴルファーまで、加速・速度特性を設定して再現する設計です。USGA、R&A、クラブメーカーにも採用されています。
ヘッド速度:約2.2~58.1m/s
2. ミヤマエ ROBO-10(日本)
アーム部の3関節に、胴体の回転を加えた構造。
ストレート、フェード、フック、ダウンブロー、アッパーブローなどの条件を設定でき、実際のゴルファーに近い多様な打球を再現できます。
最大ヘッド速度:65m/s
3. ミヤマエ 3DX(日本)
1軸3関節型。クラブ・シャフト・ボールの耐久試験を中心に使用。
最大1時間1,200ショットという高速反復性能が特徴です。
最大ヘッド速度:57m/s
4. Iron Byron(米国)
バイロン・ネルソンのスイングをモデルに開発された歴史的な試験機。
ゴルフボールやクラブの規格試験で広く知られる、古典的な機械式スイングロボットです。
この中で、一般のゴルファーにもスイングロボットの存在を印象づけたのが、Golf Laboratoriesのロボットでしょう。
次の動画は、ロリー・マキロイがロボットと対決するものです。
なかなか面白い動画ですが、今回はロリーの腕前ではなく、ロボットの動きに注目してください。
実は、これらのスイングロボットは、どれも同じ仕組みでクラブを振っているわけではありません。
大きな違いの一つは、手首の動きをどうやって作り出しているかという点です。
次回は、それぞれのロボットの動きを機構学的に比較してみたいと思います。
