新しいシャフトの作り方 カウンターバランス

今回追加される10本の中で、元調子・中調子・先調子という分類だけでは少し説明しにくいのが、

TENSEI 1K Pro Orange RIP+

です。

TENSEI Orangeシリーズの大きな特徴は、以前から採用されてきたカウンターバランス設計です。

つまり、単に「どこがしなるか」だけではなく、

クラブ全体の重量配分まで含めて、振りやすさを作るシャフト

と考えた方が分かりやすいと思います。

現在のドライバーヘッドは、大型化・高MOI化し、ヘッド重量も大きくなっています。

その状態でヘッド側の重量感が強くなりすぎると、

切り返しでクラブが遅れる。
リリースが早くなる。
ヘッドを戻すために余分な力を使う。

ということが起こる可能性があります。

Orangeシリーズでは、重量配分を手元側へ寄せることで、ヘッド重量による負担を軽減します。

そして今回の RIP+ では、そこに先端側の安定性をさらに加えています。

従来のOrangeについては、

カウンターバランスで振りやすい反面、シャフトの中に少し曖昧な動きを感じる

という評価もありました。

今回のRIP+では、その曖昧さを減らし、

振りやすさは残す。
しかし、インパクト付近では余計に動かさない。

という方向へ進化したように見えます。

つまり、このシャフトも今回の他のモデルと考え方は共通しています。

特徴そのものをなくしたのではありません。

Orangeらしいカウンターバランスは残しながら、その弱点になり得る部分を新しい技術で薄めている。

ということです。

今回の新しいカスタムシャフト全体を見ていると、

元調子なら、遅れを減らす。

中調子なら、動きの偏りを減らす。

先調子なら、暴れを減らす。

そしてTENSEI Orangeでは、

重量配分による振りやすさを残しながら、インパクトでの曖昧さを減らす。

それぞれ方法は違いますが、

そのシャフトが本来持っているメリットは残し、デメリットだけを小さくする。

これが、今年追加される新しいカスタムシャフトに共通する開発方向ではないかと思います。

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