なぜPINGの静的フィッティングは成り立つのか

これまで私は、

「右肘は鳩尾付近へ収束する」

という現象を、人間の骨格という視点から考えてきました。

もし、人間の骨格が自然に選ぶインパクトの構造が存在するのであれば、フィッティングの考え方も変わります。

一般的には、

「スイングを見てクラブを選ぶ」

という順番が当たり前だと思われています。

しかし、PINGが長年取り組んできた静的フィッティングは、その逆の発想です。

まず、人間の体を測ります。

身長。

手首から床までの長さ。

そして、その人の骨格に合ったライ角やクラブ長を選択します。

なぜ、それだけで方向性が改善することがあるのでしょうか。

それは、人間には骨格が最も自然に働く構造があり、その構造へ無理なく収束できるクラブほど、インパクトが安定するからではないでしょうか。

つまり、静的フィッティングは「スイングを予測する」のではありません。

人間が本来持っている骨格の働きを邪魔しないクラブを探しているのです。

もちろん、そのようなことがPINGの資料に書かれているわけではありません。

しかし、このシリーズで考えてきたように、人間の骨格が自然な構造へ収束してインパクトが作られるのであれば、静的フィッティングはその骨格を基準にクラブを選んでいると考えることもできます。

私は、この推論は十分に成り立つのではないかと思っています。

その結果として、

  • グリップの位置
  • 左手首
  • 右手首
  • ラグ
  • 右肘

といった構造要件が自然に整い、クラブフェースもスクエアに戻りやすくなります。

もちろん、すべてのゴルファーが同じスイングをするわけではありません。

体格も柔軟性も筋力も違います。

だからこそ、一人ひとりに合ったクラブが必要になります。

フィッティングとは、理想のフォームを押し付けることではありません。

その人が本来持っている自然な骨格の働きを引き出すこと。

私は、それこそがフィッティングの本質だと考えています。

このシリーズでは、右肘という一つの現象から、人間の骨格、インパクトの構造、そしてフィッティングの意味まで考えてきました。

もし皆さんがクラブを選ぶ機会があれば、「このクラブは自分の骨格が自然に働けるクラブなのか」という視点でも、ぜひ見直してみてください。

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