トレビノの全盛期に現代のクラブがあればどうなったのか?
オーガスタを攻略するためのハイドローを手に入れることが出来たのかという事をさぐっていきます。
① まず前提条件はトレビノのスイングを変えない
ここで想定するのは、
- 入射角:−5°前後(鋭角)
- ハンドファースト強め
- フェース返しは最小
- 球体下半分ヒット
② 現代クラブが「球体挙動」に与える4つの変化
1️⃣ 低重心・深重心(CG低下)
現代ヘッドは:
- 重心が極端に低く
- フェース中央より下にCGがある
結果:球体下部ヒットでも
👉 打ち出し角が自動的に上がる
しかも、スピン量は減りすぎない
結論➡ 高弾道化は“かなり起こりやすい”
2️⃣ フェース反発の均一化(薄肉・可変肉厚)
昔のブレード/パーシモンでは:
- 芯を外すと初速低下
- スピン不安定
現代は:下打点でも初速維持
スピンの再現性が高い
結果➡ トレビノ型の鋭角ヒットが“報われる”
3️⃣ 慣性モーメント(MOI)の巨大化
MOIが大きいと:インパクト中のフェース回転が抑制
- フェース向きが「意図した向き」に留まりやすい
ここが重要で、
- トレビノはフェースを返さない
MOIが高いとさらに返らない
結果➡ フェード傾向はむしろ強化されます。
4️⃣ ギア効果の増幅(特にトウ側)
- ワイドフェース
- トウ側重量配分
- カーボンクラウン
により、
- トウ寄りヒット時の“ドローバイアス”が増幅します。
結果➡ ここで初めて「ドローになる可能性」**が生まれます。
③ 高弾道ドローが成立する“条件付きシナリオ”
条件A:打点が「ややトウ寄り」
- トウ寄り × 低打点
- ギア効果により
- ボール:右→左回転
- 打ち出し:高め
さらにハイドローのためには
条件B:ロフトは“十分に寝ている
- 7I以上、または
- ドライバーなら 10.5°以上
👉 ロフト不足だと高弾道化が成立しません。
条件C:フェース角がニュートラル〜わずかにクローズ
現代ヘッドの多くは
- フックバイアス設計
- 可変ホーゼル
👉 クラブ側でフェースを被せておく
④ それでも「自然なドロー」ではない理由
ここが最も重要です。
このドローは、
- フェースを返して打ったドロー ❌
- パス差で作ったドロー ❌
ではなく、
👉 ギア効果主導の“補正ドローです。
つまり:再現性は打点依存
- トウを外すと消える
- フェース管理ではない
結果➡ おそらくトレビノ本人は、自信でコントロールしたボールではないので、おそらく好まなかった球です。
⑤ まとめ
Q:現代のクラブだと、高弾道・ドローになる可能性は?
A:条件付きで「YES」
- 高弾道:かなり高確率でYES
- ドロー:トウ寄りヒット+設計補正があればYES
基本的にフェースを逃がすように使う選手で、オーガスタを攻略するために使うのかという事はかなり可能性が低いと思います。
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【店長のひと言】
単に名選手を見るだけでなく、このように考えることも面白いものです。ちなみにリー・トレビノの流れを一番受け継いでいる選手というと、これまた、日本と関係するあの選手です。
木場本先生は未ジャーを獲得した時にすごい熱量でコリン・モリカワがすごいぞといっていました。

