昨日の続きです。
日本の“飛距離議論”は、まだヘッドスピードに縛られている
しかし実際には――
ヘッドスピードだけでは“飛び”は説明できません。
ヘッドスピードはあくまで 「大まかな傾向を示すだけの入力値」 です。
最終的にボールを飛ばすのはヘッドではなく ボールそのものの運動量 ですから、本質は ボールスピード で判断しなければなりません。
■ ヘッドスピードで判断すると“逆転現象”が起きる
例として店長の示されたデータを整理すると…
| HS(m/s) | ミート率 | ボールスピード(m/s) | 結果 |
|---|---|---|---|
| 38 | 1.50 | 57.0 | ↑ 速い |
| 42 | 1.30 | 54.6 | ↓ 遅い |
ヘッドスピードが 4m/s 速い golfer よりも、
ヘッドスピードが 遅い golfer の方が ボールスピードが速い。
これはフィッティングの現場で日常的に起こる現象ですが、
「ヘッドスピード基準」の世界では説明できません。

■ PINGが“ボールスピード中心”に移行した理由
PINGのフィッティング部門トップ
Marty Jertson(VP of Fitting & Performance)
も、Proving Grounds Podcast で明言しています:
“クラブフィッティングはボールスピードを中心に考えるべき。”

そしてPING Co-PILOTも、入力値の主役は ヘッドスピードではなくボールスピード。
理由は明確で、
-
ヘッドスピードは「打ち手の動作量」
-
ボールスピードは「クラブ × スイングの総合成果」
だからです。
特にヘッドスピード基準の記事では、クラブの構造(ロフト/重心/フェース挙動) と打ち手が実際に得た結果(初速・打出し・スピン)が全く噛み合わない説明になりやすい。
■ だから「ボールスピード併記」をお願いしたい理由
これは単に精度の問題ではありません。
フィッティング時間が長引く → お客様のパフォーマンスが落ちる
これは現場のフィッターなら全員経験しているはずです。
-
疲労によるミート率低下
-
無意識の打ち方の変化
-
ロフトやライの評価が変わってしまう
-
クラブ比較の順番で結果が狂う
最初の10〜12球が最も“本当のスイング”に近い。
だからこそ:
→ 最初に“ボールスピード”で最適レンジをつかむ
→ その範囲内でロフト・スピン・打出しを微調整
この流れが最も精度が高く、時間効率も良い。
ヘッドスピードではこの最適化が追いつきません。
■ ランチモニターの普及で、オンラインフィッティングが現実化する
ランチモニター(弾道計測器)が一般に普及すると事前にそのデータから推測したり、将来的にはオンラインでのフィッティングが実現します。
これはすでに世界のフィッティング界で起きている変化です。
AI はまだ間違いも多いですが、一貫した基準を入れれば、結果が出るという時代はすぐそこに来ているのかもしれませんね。
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