「フラットリストができない」「左手首が折れる」と悩む方は多いと思います。
しかし実は、左手首の形そのものは目的ではありません。
■ フラット・レフト・リストが見せてくれる“本当の課題”
正しいフラット・レフト・リストが身につくと、その先に“見えてくるもの”があります。
それは――
本当に大切なのは、フリップ(Flip)しないこと。つまり、リリースが正しい順序で行われているかどうか。
■ 背屈とフリップは別物
| 種類 | 見た目 | 実際のメカニズム | 問題の有無 |
|---|---|---|---|
| ❌ フリップ | 左手が折れて見える | トルクが手首で止まり、ヘッドが追い越す | 問題あり |
| ✅ ダイナミック背屈(通過型) | 一瞬折れて見える | 胸の回転とともにヘッドが通過していく | 問題なし |
| ✅ 掌屈型(フラットまたはボウ) | 左手首が真っ直ぐ〜少し掌屈 | トルクが体からヘッドにスムーズに流れている | 理想的(体条件による) |
大事なのは形ではなく「トルクの流れ」。
左手首が折れて見えても、それが**流れの中の一瞬の背屈(通過型)**であれば問題ありません。
■ なぜフリップが起こるのか
多くの場合、原因は右足側に体重が残ったままスイングしていることにあります。
体の回転が止まると、クラブヘッドが先に動き出し、
その慣性で左手首が“受ける形”となり、フリップが発生します。
つまり――
体の回転が止まる → 手で返す → 運動順序が崩れる。
この連鎖こそが、ライン・オブ・コンプレッション(圧力線)を壊す最大の要因です。
■ クラブを重くすれば解決するのか?
確かに、クラブ重量を上げることで「ヘッドの遅れ」を作ることは可能です。
しかしその場合、リリース後の加速が鈍くなるリスクがあります。
さらにクラブ長やライ角、バランスが異なれば、同じ「遅れ」は再現できません。
したがって、これは根本的な解決策ではありません。
■ 本質的に大切なのは「トルクの流れ」
フラットリストとは――
**“見た目の形”ではなく、“エネルギー伝達の結果”**です。
その条件とは:
-
インパクト前後で、クラブヘッドが手元を追い越さない
-
左肘が内側を向き、上腕・前腕・クラブが一体化している
-
左手首が動的に張りを保ち、受け止めずに通過している
-
スロー映像で見ると、左手甲が遅れてから追いつく流れになっている
■ 導かれる結論
簡単に言えば、
インパクト前後で、地面からボールまで「力の伝達線(ライン・オブ・コンプレッション)」が一直線に保たれている状態。
物理的には、
トルクの流れが「地面 → 体 → 腕 → クラブ → ボール」へと途切れず通っている状態。
つまり――
クラブヘッドが手元を追い越さず、**圧力線が保たれたままボールを“潰して通過”**している。
それこそが、本当の意味での“正しいインパクト”なのです。
■ フラットリストは「形」ではなく「結果」
-
フリップしなければ、多少の背屈は問題ない。
-
大事なのはトルクの流れが途切れないこと。
-
それがすなわち「ライン・オブ・コンプレッション」が保たれている状態。
■ そして、その流れを生む“姿勢的土台”
左足荷重で、左股関節を中心にスイングできていること。
これが、フリップを防ぎ、トルクの流れを保つ唯一の条件です。
🧭 左足荷重 × 左股関節中心スイングの意味
① 圧力線の起点が左足にある
右に残ると回転が遅れ、ヘッドが追い越します。
左足荷重により、
地面→脚→骨盤→体幹→腕→クラブ
という力の伝達経路(ライン・オブ・コンプレッション)が最短で通ります。
👉 「左足に乗る=ラインの入口を固定する」
② 左股関節が“回転の支点”となる
右軸だと体が開く/手が遅れる。
左股関節を中心に回ることで、骨盤が安定し、上体が開かず、トルクが切れません。
結果として、ヘッドは“順序どおりに加速”します。
③ 左足〜左股関節に乗ることで、腕は“通される”
左荷重でスイングすると、腕とクラブは回転に自然に“引きずられる”ように動きます。
手で打たなくてもフェースが戻り、トルクは途切れません。
つまり「押す」から「通す」への移行が自動的に起きます。
■ 体感ドリル
| ドリル | 内容 | 狙い |
|---|---|---|
| 左足1本スイング(短いクラブ) | 左足で立ち、右足つま先を軽く接地してスイング | 左足荷重で軸を固定 |
| 左股関節を支点に回す壁ドリル | 左腰を壁につけ、離さずに回転 | 左股関節中心の回転感覚 |
| インパクトゾーンで止める練習 | 左足荷重のまま胸とクラブをスクエアで止める | トルクの流れの確認 |
| 右踵上げスイング | ダウンで右踵を浮かせて打つ | 自然な左荷重・回転誘発 |
これらができるようになると――
**ほとんどの場合、フラット・レフト・リストは「自然にできている」**のです。
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やはり、カラーコードチャートから大きく外れているクラブを正しく振ろうとしても上手くいきません。先ずは、フィッティングを体験することが大事です。すぐにできないとしたら、とりあえずカラーコードチャート通りのクラブを使ってみるというのも手ですね。
