これを見ればわかるHL(ハイローンチ)「PINGが史上最軽量モデルをだ作った理由」の解説1

新しく発表されたHLですが、ほぼ、youtubeでは情報が出てきません。とういうのもHLのターゲットが、所謂ゴルフ系youtuberと一致していないからに他なりません。

それはPINGもわかっているようで、「PINGが史上最軽量モデルを作った理由」とコンテンツを発表しました。HLのターゲットはそもそもyoutubeをそんなに参考にしないゴルファーだと思いますので、大変いいことだと思います。

「PINGが史上最軽量モデルを作った理由」にはヘッドスピード38m/s以下のゴルファー向けとありますが、ヘッドスピードが38m/sの飛距離は200ヤードを切るか切らないかのゴルファーですので、結構、多くの方が該当するのではないかと思います。男子ではなく一般の女子でもレディスモデルではちょっと物足りないという方はピッタリではないかと思います。

この構想は、ずいぶん昔からあったようですが、計量モデルにするということは、PINGが得意の慣性モーメントが小さくなることを意味します。それではやはり寛容性をそこなってしまうので製品化に時間がかかったようです。

HLは軽量化しても軽量クラブ最高レベルの上下左右MOI値8,700g.cm²越えるクラブで、一般男子に比べて安定した球筋のゴルファーにとって十分に安定したクラブになりました。

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昨年のCHIPRもそうでしたが、これまでニッチと思われてきた製品を出しています。軽量高慣性モーメントドライバーの分野もニッチな市場だと思いますが、これまではその分野の製品がなかったので、帯に短し襷に長し状態でこれまでクラブを使ってきたユーザーが乗り換える要素があるのではないかと思っています。

65歳を超えたシニアゴルファーが、軽量高慣性モーメントクラブと中空アイアンを駆使して返り咲く年になるのかもしれません。

 

LOFT フィッティング

PINGのカスタムオーダーはライ角だけではなく、すべてのモデルでUSスタンダードのロフト角から1度単位で±2度の調整が可能です。

しかしながら、ロフト違いのクラブがないので、その見極めは、スピン量によって行うこととなります。

でも、その前にシャフトによって適正な打ち出し角、スピン量を得られるようにフィッティングをおこないますが、100%の結果ではないと思うときは、ロフトを調整するケースもあります。次の動画は同じヘッドでロフト違いのG425アイアンを比較する動画です

結果は

となりました。ロフトによって飛距離が変わることは誰もが認識していると思いますが、それと同時にスピン量も変化します。

パワースペック、スタンダードロフト、レトロスペックのロフトの値は、7番で28.5、3,32.3です。(https://ping.com/en-us/clubs/irons/g425)パワースペックとレトロスペックのロフト差は約3度ありますので、飛距離の差は約14度と一番手となっています。本来であればスピン量も順番に並ばなければならないのでパワースペックよりもスタンダードのスピン量は多くならない地けないのですがテスターの誤差でしょう。

注目すべきは、ロフトが増えることによってボールがつかまると思いがちですが、一番左に飛んでいるのがスタンダードロフトで、スタンダートロフトよりロフトが多いレトロロフトのヘッドの方がスタンダードフトより左に曲がっていません。その原因は、レトロロフトでは増えたロフトによって、縦方向のスピンが多くなり、スピン軸の傾きが少なくなったためだと推測できます。飛距離は大きく落ちますが、それと引き換えに直進性を手に入れることに成功します。

パワースペックではボールを捕まえきれないのか、ほぼ真っ直ぐ飛んでいきます、推測ですがライ角がテスターにとっては1度くらいアップライトなのかもしれません。

これと同時に、注目すべき数字は、TOTAL距離とCARRYの差です。

  • パワースペック:6.8ヤード
  • スタンダード:6.6ヤード
  • レトロスペック:4.3ヤード

となり、レトロスペックは大きいストッピングパワーを持っているということです。それは、スピン量に加えてボールの高さも大きな要因となっています。

フィッティングでは、理論的な正しい知識を持ったうえで、試打(実験)をおこないその値を測定して、結果を考察し、最適なスペック(結論)をお客様と相談しながら決定します。その場合は重視するのは方向なのか?、距離なのか?、ストッピングパワーなのか?
優先順位をはっきりさせておくことが重要です。

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念のために言っておきますが、PINGゴルフジャパンはレトロスペックロフトを採用しておりません。採用しようと思えばできるとおみますが、レトロスペックを選択する方がすくないこと、採用することによって、間違いが億なるリスクがあるためだと思います。

 

 

シャフト重量とライ角

シャフト重量とライ角などという、大層な件名をつけましたが、あるフィッティングの例をもとにしたお話をします。

S200での試打ではカラーコードがレッドとなりましたが、S400ではカラーコードがブラックとなりました。

最初の試打はPINGのフィッターが、後のフィッティングは私が行いました。試打を行ったクラブはi230で、パワーがあり中学からS400を使用しています。

何故、S200でのフィッティングではレッドのなったからというと、シャフトの柔らかさおよび軽さから、ボールがつかまりすぎるのでライ角をレッド(1度フラット)にして対応したということだと思います。

その結果に違和感があったので、後日、S400を使って再度フィッティングするとやはりライ角はブラックで問題がありませんでした。

ボールの弾道を調整するのは基本的にはライ角ですが、シャフトによってライ角が1度変わる結果になるということがあることを覚えておいてください。

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次回は、ロフトについて書こうと思います。ロフト違いのヘッドは準備されないので海外の試打の結果を参考に書こうと思います。

 

 

G430ドライバーヘッドタイプの違いは現象として何が違うのか

G430ドライバーヘッドタイプの違いは現象として何が違うのかということを話していこうと思います。

SFTはストレートフライトテクノロジー
LSTはロースピンテクノロジー

の略ですが、店長は、ボールのつかまり度で分類しています。

  • 1番つかまるのはSFT
  • 2番目はMAX
  • 3番目はLST

です。設計意図ではスピン量はLSTが一番少ないようにしたんだと思いますが、プレーヤーテストの結果は、MAXのほうがスピン量が少なくなっています。

MAXのほうがヘッドターンするためインパクトではロフトが立っているためだと思います。初速もそれにより上がっているのではないかと推測しています。

打球の左右の調整は、つかまり度を参考にしてみてください。

注意点としてボールがつかまりすぎる場合、SFTを試してみてください。LSTやMAXの場合、慣性モーメントの大きさゆえにゴルファーが過剰反応してしまうケースが多く見受けられるからです。

これと似たケースで、G430ではボールをつかまえることができなくなったということがありました。店長のアドバイスはTOUR173-75Xを使ってもらうこと。今シリーズではシャフトが柔らかくなっているが、よりハードにするというのはおかしいと思われるかもしれませんが、シャフトのスレックスをハードにすることによって、スイングに対してのクラブの反応速度が速くなるので真っ直ぐ飛ぶんです。

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さて、なぜ、このようなことが起きるのでしょうか?つかまりすぎるんだからつかまらないヘッド。つかまらないんだったら、柔らかいシャフトにするというのは、定番ですが、セオリーはどちらかというとシンプルなケースから、構築されております。それに当てはまらない、ケースもあるし、クラブに対して力のかけ方が違う大きく2つのスイングのタイプがあるわけですから、1つのセオリーでいいわけがありません。

 

 

ライ角の大切さ

アイアンフィッティングに、今、肘が痛いというお客様が来店されました。

カラーコードチャートで

ブラックなお客様。

インタビューをすると、引っかける癖があり、フラットなアイアンを使用されていて、現在は肘の故障があるのでカーボンシャフトをご利用でございました。

某社のフィッティングで推奨されたスペックなんですが、ハーフキャビティのモデルです。スイングにおいて少しアウトサイドインになる傾向があるのでクラブにおいて調整しようとするとクラブを2度フラットにするという選択になったのかなと思います。

フィッティングでは以上を考慮してモデルはi230を選択させていただきました。肘に故障を抱えられておりますので、衝撃吸収を考えました。

CTPエラストマーとバッチが優れた衝撃吸収を発揮するからです。オフセンターヒットでも、衝撃を吸収します。

現在、カーボンのXシャフトをお使いなんですが、タイミングがとりにくいとのこと

というi230ですので、ヘッドの衝撃吸収で問題があるのであれば、CUHSINインサートも考えます。

PINGのフィッターすべてでないかもしれませんが、店長は基本的には前述のカラーコードチャートから大きく外れることを好みません。

PINGのカラーコードチャートは身長と床から手首までの高さを計測してライ角を求めますが、カラーコードチャートを利用してライ角を選択すると、経験上ですが、上のホーガンのようにインパクト時に右ひじ手首ボールが一直線になります。(PINGではこういうことは言っていません)

このような状態は、スイングプレーン上に力点、支点、作用点が存在しライ角が正しければ、ボールはまっすぐに飛び出します。

ライ角が合わないクラブでは、真っ直ぐ飛ばすには、クラブをねじってボールをコントローるする必要があります。アップライトであれば開くように、フラットでは閉じるようにインパクトするとボールは真っ直ぐ飛びます。

特にフラットなクラブを使うと、オープン気味に降りてきたクラブをねじらないとならないので、肘の負担が大きくなります。

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店長のCHIPR

営業さんが、勉強したいというので、店長のCHIPRをお貸ししました。勿論、標準仕様のCHIPRは、持っています。ようは、店長のCHIPRがどのような目的を持ってカスタムされているかの勉強です。

皆様にも、どのようなカスタムをどのような目的でしているかを紹介します。

店長のCHIPRの秘密1

店長のCHIPRの長さは使用するパターと同じです、パターと同じようにストローク(スイング)するので、長さを同じにしました。
パターの長さは34インチですので、CHIPRを同じ34インチでオーダーしてもいいのかというと、

33.25インチにします。CHIPRは50度測定法でクラブ長を計測しますので、34インチのパターと同じ長さにするときには、上の写真のように33.25でオーダーすることが必要です。

店長のCHIPRの秘密2

なぜ、上のようにCHIPRのライ角を1度フラットにしたのかというと、同じライ角ではボールをひっかける可能性があるためです。

アドレスでボールをフェースの前においてセットアップすると思いますが、インパクトでのクラブの位置がパターとCHIPRでは異なります。

CHIPRはロフトがあるため、パターの比べクラブが進んだ位置でボールをとらえることになります。その分CHIPRのフェースの向きは閉じた状態になりますのでボールは左に飛び出します。その調整のためにライ角を1度フラットにしています。(本当は2度にしたいのですがアドレスで違和感が出るので1度で我慢しています。)

店長のCHIPRの秘密3

次はグリップの工夫です。CHIPRの標準グリップは360DYLA WEDGE:サイズはアクアですが、写真のようにGP LITE TourVelvet(バックライン有)にしています。下巻き数は全体1巻き、TIP+2です。

アクアのサイズに比べて下巻き数5巻き分太いグリップが、ほぼパターのグリップと同じサイズとなります。これは、フリップサイズを太くして、過度なフェースターンを抑えるためです。CHIPRのトウ側のウェイトが大きいのでフェースがターンする方向にトルクがかかりますが、太いグリップにしてそのトルクに対抗します。

グリップ:GP LITE TourVelvet(バックライン有)
サイズ:オレンジ
下巻き数は全体:1巻き
分割下巻き:先端+2

店長のCHIPRの秘密4

バックラインなしのグリップが合うのではないかと思いがちですが

バックライン有のグリップにしています。パターのグリップには通常、平らな面があり、フェースの向きを感じさせます。CHIPRはパターではなくショット用のクラブに属しますので、パターのグリップに許される平らな面を持ったグリップを装着できません。

 そこで、浮かんだのが、販売中止となったPING FINGERLOCK PUTTER GRIP

グリップ正面の平らな部分は少なく、強調されたバックライン両手の指指の腹に載せることによりスクエアにグリップするグリップのように、バックラインの効果を強調すればいいというアイデアです。グリップのサイズをオレンジにしたことでバックラインがより強調されます。

4つの秘密によって、完全とはいきませんが、ほぼパターと同じようにストローク(スイング)できるCHIPRが出来上がたんですね。

このCHIPRで何ができるのかというと、少なくともグリーン手前30ヤード(なれれば50ヤード)をグリーンにできるというわけで、距離感のコツさえつかめばピンによって行きます。

営業さんはCHIPRの返却時にこう言っていました。試打会の会場で、標準仕様のCHIPRを試打して、ピンとこなかったお客様が店長のCHIPRを気に入られて、少なくとも7件以上注文を下さったとのことでした。

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現在は、PINGの標準仕様の試打クラブと店長のスペシャルCHIPERが店舗にありますので興味がある方はうち比べしてみてください。フィッティングをご希望であれば、現在、使用しているパターをお持ちください。

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PING 2023PUTTER ANSER

CHIPRよりはちょっと派手に発表されたPING2023PUTTERパターですが、やっぱり、CHIPRのようなインパクトはありません。

前作のHEPPLERはブラックとゴールドのコントラスト

でしたが、今回のPING2023PUTTERは

ブラックとシルバーの組み合わせです。

HEPPLERの時はそれほど感じなかったんですがPING2023PUTTERではトップレールがシルバーになったことでかなり方向感が向上しています。先日、コースで使用する機会があたんですが、L字と同じようにピッタリターゲットに対して合わせることが出来るパターとなりました。

これから、細かく機能を紹介しようと思いますが、店長、2023パターお願いしております。店長的には、50周年記念パター アランモデルもANSR2 WRXも超えています。この2つのパターは気分によって使い分けながらずっと使い続けてきましたが、2023 PUTTER 浅溝はかなりいいと思います。

軟鉄をミーリングする方が打感は柔らかくなりますが、その分、ボールをはじきが弱まり、微妙なタッチの変化を吸収してしまうので、店長は硬い方が好みです。

しかも、フェース面に対して横に入る溝はギア効果を高めているのではないかと思います。

50周年記念パター アランモデルよりもANSR2 WRXの方がフェース面の精度w上げるためにミーリングしてあるので、ボールは転がります。それよりも

2023パターの横に入っている浅溝は、ボールに対してフォワードスピンに貢献している洋右です。

それに、今回2023PUTTERにはタングステンウェイトを搭載されているモデルが登場したんですが、2023PUTTER ANSERもその一つです。50周年記念パター アランモデルやANSR2 WRXよりも多分軽い量のタングステンウェイト(2021と同じ?)ウェイトを搭載されていると思いますが、ヘッド重量が345グラムと軽くなっていますので、慣性モーメントは大きくなっているのではないかと推測しています。

また、タッチにもどりますが、重いパターはどうしてもソフトタッチが難しい。速いグリーには重いパターが合うということは、ちょっと物理的に考えるとおかしいとわかります。つまりはヘッドが少し軽くなったことでタッチが向上しており、スチールシャフトより軽い、標準のグラファイトシャフトで総重量が13グラムくらい減っているので、より、フィーリングがよくなっていると思われます。

みなさん、店頭で見かけたらちょっとボールを転がしてみてください。LBに試打用(店長のものですが)入ってきたらまたご連絡いたしますね。

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あっ、そうそう、グラファイトシャフトの効果もあると思います。

「CHIPR」のグリップを考える

話題沸騰の「CHIPR」ですが、試打クラブでショットしてみると、クラブフェースのコントロールに不安がありました。

形状からもわかるように

トゥが重いのでいったん回転すると、パターのグリップの強さではスクエアをキープしにくい感覚があります。そこで、布をグリップに巻いてグリップを不当してショットするとフェースのコントロールが容易になります。(多分パターグリップであればコントロールできると思いますが)

発売日に、グリップサイズをゴールド下巻きを先端4巻き、手元2巻きの「CHIPR」もオーダーしてあり、本日入荷したので試してみると、ほぼ、ヘッドは暴れません。カスタムオーダーは無料ですのでご購入の際は検討してみてください。

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「CHIPR」はこんなスペック

「CHIPR」のスペックです。

  • ロフト– 38.5度   (28.5度)
  • ヘッド重量 325g (285g)
  • ライ角 70度 (63.5度)
  • クラブ長 34インチ (35.75インチ)
  • *Z-Z115 / *360 DYLAWEDGE LITE AQUA

()内の数字は参考値。

ロフトは38.5度、現代の一般的な9番アイアンのロフトです。カッコ内は5番アイアンのロフトです。

ヘッド重量はLWとパターの間の重量です。クラッシックパターよりは重いので、さほどパターのようにストロークしても違和感はありません「。

ライ角、シャフト長はパターに合わせてあります。カッコ内の9番のスペックと大きく違います。

パターのようなストロークで、9番アイアンでチップしたような弾道が出るといっていいと思います。スタジョオ内での実験ではキャリーが1に対してランが4でした。下の図は店長が目安としているキャリーとランの目安です。

参考にしてください。もちろんグリーンの速さ、硬さ、傾斜によって違いますので調整をお願いいたします。

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一部モデルの欠品のため、納品に時間をいただいております。

PINGの「CHIPR」はなにが違うのか?

他のメーカーも沢山チッパーを出していますし、PINGも昔はCHIPOを出しています。

CHIPRは

  • 丸みを帯びたソール形状 
  • シャローフェース
  • バウンスが多い (8度)

ということで、徹底的に縦距離の精度にこだわり、この結果ラフからでも打てるチッパーになりました。

カラーから、パターを使う場合は、バンスの無いパターではダフらないように打たなければならず、ストレスがかかります。でも、「CHIPR」はソールが丸く幅があり、バンスがあるのでストロークに専念でき、距離が合いやすいです。

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