もう一度、リアルコンディション103.3%の衝撃

諄いと言われそうですが、この3.3%という差が“大きい”のではなく、“ほとんど変わらない”こと自体が凄いのです。

増えている・減っているという話ではありません。どんな条件下でも数値が安定している──そこに価値があります。

だから正直に言うと、このグラフはあまり好きではありません。

リアルコンディションの方がスピン量が増える、という印象を与えてしまうからです。

ゴルフは、自然の中で行うスポーツです。屋内と違い、コンディションは決して約束されません。

たとえ天候が同じでも、コースによって芝が違い、芝質も違う。その違いを前提に、落とし所を考え、マネジメントを組み立てるのがゴルフです。

とりわけ競技ゴルフでは、早朝スタートも珍しくありません。

夜露でびっしり濡れた芝。できるだけ無難にスタートホールをやり過ごしたい中で、もしグリーンを外し、夜露たっぷりのラフに入ったらどうでしょう。

グリーンの転がりは未知数。

夜露でスピンがどれだけ減るのかを予想しながら打つことになります。

うまくいけばいいですが、予想が外れた時、その違和感を引きずってしまうことも少なくありません。

しかも大事な試合ほど、緊張で考えられる余裕は減ります。

本当は冷静に判断したいのに、頭が追いつかない──そんな経験、誰にでもあるはずです。

だからこそ、どんなコンディションでも、ほぼ同じようにスピンがかかる。

それが実現できるなら、プレーヤーはどれだけ楽になるでしょうか。

3.3%という数字が示しているのは、単なる増減ではありません。

不確定要素だらけのゴルフという競技の中で、「変わらない」という圧倒的な強さなのです。

カテゴリーPING

コメントを残す