ハイブリッドは減っているのではなく、下の番手へ広がっている 第2話

第1話では、ツアーで7W、9Wへのシフトが起きていることを書きました。
ただ、その話をそのままアマチュアに当てはめると、少し見誤るかもしれません。

というのも、アマチュアの現場で起きているのは、
ハイブリッドが消えていく変化ではなく、むしろアイアン側に食い込んでいく変化
だからです。

そのことは、最新モデルの番手展開を見るとよく分かります。

PINGのG440ハイブリッドは、#2から#7までの展開で、ロフトは17度、20度、23度、26度、30度、34度です。つまり、すでに7H相当まで用意されています。これは、ハイブリッドが3番・4番アイアン代わりにとどまらず、もっと下の番手まで受け持つ前提で作られているということです。

そして、さらに象徴的なのが、PINGの新しいレディースモデルG LE 4です。
こちらはハイブリッドが**#5、#6、#7、#8の4番手展開で、公式には“低重心設計×新番手設計”とうたわれています。加えてPING自身が、前作よりもフェアウェイウッドとアイアンの間に生じやすかった飛距離差を解消**すると説明しています。つまりメーカー自身が、女性ゴルファーやアマチュア層では、従来アイアンが担っていたところまでハイブリッドが入ってくることを前提にしているのです。

しかもG LE 4の#8ハイブリッドは36度です。
ここまでくると、もう単なるロングアイアン代替ではありません。
「アイアンが苦手だから上の番手だけハイブリッドにする」という話ではなく、
ミドルアイアン帯そのものを、もっと上がりやすく、やさしいクラブに置き換える
という思想が見えてきます。 “ハイブリッドは減っているのではなく、下の番手へ広がっている 第2話” の続きを読む

ツアーで進む7W・9Wシフトと、アマチュアで別の場所に起きている変化 第1話

最近、ツアーではハイブリッドの代わりに7Wや9Wを入れる流れが、かなりはっきり見えるようになってきました。MyGolfSpy Japanも、PGAツアーではハイブリッドを外したときの置き換え先としてフェアウェイウッドが最も多く、その中でも高ロフトのモデルが増えていると紹介しています。

実際、この流れは単なる印象論ではありません。GOLF.comは2025年のValspar Championshipで30本以上の7Wと2本の9Wが投入されていたと報じており、7Wはすでにツアーで特別な存在ではなくなっています。

ただし、ここで大事なのは、
ツアーで起きていることと、アマチュアに起きていることは同じではない
という点です。

“ツアーで進む7W・9Wシフトと、アマチュアで別の場所に起きている変化 第1話” の続きを読む

スチュアート・シンクがシニア選手権を制覇

スチュアート・シンクが、2026年のSenior PGA Championshipを制しました。最終日に9アンダー63をマークし、通算19アンダー。2位に6打差をつける完勝で、これが自身初のシニアメジャー制覇となりました。大会公式も、コースレコードの63で逃げ切った勝利として伝えています。

しかも、これはベテランの一発ではありません。今回の優勝で、シンクは直近6試合で4勝という勢いの中にあり、シニアツアーに入ってからの充実ぶりを、そのままメジャーの舞台で証明した形です。 “スチュアート・シンクがシニア選手権を制覇” の続きを読む

第3話 ライボードは正しくても、答えが正しいとは限らない

PINGの試打会で、
ライボードで確認すると、少しアップライト寄り。
ボールも、やや右に出る。
その場だけ見れば、
「少しアップライトに調整したほうがよさそうですね」
というお客様が、担当フィッターから
「今日は試打会ですので、きちんとフィッティングを受けてください」
ということで紹介を受けました。

後日、そのお客様が来店されました。

静的なカラーコードはブラック。
実打では、やはりライボードは少しアップライト寄り。
弾道も少し右に出る。
大きな問題球というほどではありませんが、見えている情報だけを並べると、たしかに
「少しアップライト」
という結論に寄りやすい状況でした。 “第3話 ライボードは正しくても、答えが正しいとは限らない” の続きを読む

第2話 クラブは、使ううちにアドレスを変えてしまうことがある

前回は、
「フィッティングで真っ直ぐ飛んだからといって、そのクラブが本当に合っているとは限らない」
という話を書きました。

今回は、その続きです。

他店でフィッティングを受けて購入したアイアンが、しばらく使ううちに合わなくなってきた。
フックが多発するようになり、ご本人としては
「もっとフラットにすれば直るのではないか」
という考えで来店されました。

ところが実際に拝見すると、私の提案は逆でした。
よりアップライトにしたほうがよい
という判断です。

なぜ、そんなことが起きるのでしょうか。 “第2話 クラブは、使ううちにアドレスを変えてしまうことがある” の続きを読む

4月19日 試打会

本日、いつもお世話になっているベイウェストさんでPINGの試打会が行われます。

店長はブラインド試打会が他でありまして、いけないんですがお近くの方は是非行ってください。

  • 04/19日 10:00-16:00
  • ベイウエストゴルフクラブ
  • 富山県高岡市材木町286-18

    です。

    PING製品、カートの購入は↓こちらをクリック!

    BluePrintTBluePrintSi240i540G440G730Gle3

    BluePrintTBluePrintS、、i240i540G440G730Gle3

    すべてのクラブがカスタムオーダーできます。フィッティング・お問い合わせは ここ、お気軽にどうぞ。 PING製品の納期はこちらを↓を参考にしてください。

    納期情報

    生分解性100%、海洋においても生分解するリバイブティーは 、楽天市場もしくはYahoo!ショッピングページよりお求めください。

    簡単にグリップのクリーニングが出来るグリップキャディは 、楽天市場もしくはYahoo!ショッピングページよりお求めください。

    ツアーインスパイアデザイン × 軽量プレミアムスタンドバッグ

    ツアープレーヤーの使用モデルから着想を得たスポーティで洗練されたデザイン。機能性と高級感を兼ね備え、あなたのプレーを格上げします。楽天市場もしくはYahoo!ショッピングページよりお求めください。

第1話 真っ直ぐ飛んだから合っている、とは限らない

フィッティングで、その場では真っ直ぐ飛んだ。
だからそのクラブを選んだ。
これは一見、とても自然な流れです。

しかし、この結果が、のちに不幸をもたらしてしまいました。

実際、お客様もカラーコードチャートよりフラット、しかも少し短めのアイアンを選んだとき、最初は真っ直ぐ飛んでいたそうです。
ところが、しばらく使ううちにフックが止まらなくなり、最終的には「もっとフラットにしてほしい」という相談で来店されました。

ここで考えなければならないのは、
最初の“真っ直ぐ”は、本当に適合の結果だったのか
ということです。

“第1話 真っ直ぐ飛んだから合っている、とは限らない” の続きを読む

決めた強さを壊さない道具としての中尺・カウンターバランス

ショートパットのミスは、方向の問題として語られがちです。

フェースが開いた。
引っかけた。
真っすぐ打ち出せなかった。

もちろん、それもあります。
しかし、ここまでの話を踏まえると、ショートパットでは方向のミスより前に、決めた強さを守れなかったことが起きている場合が少なくないように思います。

近い距離では、わずかな強さの違いは小さな差に見えます。
けれど、その小さな差がカップ通過速度を変え、曲がり幅を変え、入るラインそのものを変えてしまう。
ショートパットとは、真っすぐ打てるかどうか以前に、決めた通過速度を最後まで守れるかどうかが問われる競技なのだと思います。

ところが実際には、ショートパットほど人は緩みやすい。

外したくない。
強すぎたくない。
返しを残したくない。

そうした感情が入ると、インパクト付近で無意識に手首が曲がり、手元からヘッドへ伝わるはずのエネルギーが途中で逃げてしまうことがあります。
見た目のストローク量は同じでも、実際にはボールに伝わるエネルギーは小さくなり、予定していた強さを守れない。
そして、その崩れが方向のミスとして表に出てくる。

つまりショートパットの難しさとは、単純にラインを読めるかどうかではなく、最初に決めた強さを、最後まで壊さずにインパクトまで運べるかどうかにあるのでしょう。

もしそうだとすれば、ここで初めて道具の意味が見えてきます。 “決めた強さを壊さない道具としての中尺・カウンターバランス” の続きを読む

フェース面の安定とは何か?真っすぐ打てるパターの正体

真っすぐ打てるパターの正体

パターの話になると、多くの方がまず気にするのは、
「真っすぐ打てるか」
ということだと思います。

もちろん、それは大事です。
狙った方向に打ち出せなければ、どれだけ距離感が良くても入りません。
ですから、パター選びでもストロークでも、まずフェース面の安定が土台になります。

ただ、ここで言うフェース面の安定は、単に見た目の安心感のことではありません。
本当に大事なのは、ストロークの中で

  • フェース向きが大きく乱れないこと
  • 動的ロフトが揃いやすいこと
  • 打点が揃いやすいこと

です。

“フェース面の安定とは何か?真っすぐ打てるパターの正体” の続きを読む

海外は結果、日本は打感。i540動画が映す市場の違い

US PINGでもi540アイアンが発表され、動画が多く配信されてきました。

全体を見ていくと、海外動画の論点はおおむね3つに集約されます。
1つ目は、i530と比べてどう進化したのか
2つ目は、Blueprint S や P790 とどう住み分けるのか
3つ目は、“プレーヤーズディスタンスなのにやさしい”という評価が本当なのか

この3本柱です。 “海外は結果、日本は打感。i540動画が映す市場の違い” の続きを読む