ライ角の説明を受けたことがあるゴルファーなら、一度はこの図を見たことがあると思います。
アップライトになるとフェースは左を向く。
フラットになるとフェースは右を向く。
その結果、
- アップライトなら左へ飛びやすい
- フラットなら右へ飛びやすい
という説明です。
これはライ角の基本として広く知られており、PINGをはじめ、多くのクラブメーカーでも採用されている考え方です。

もちろん、この説明は間違いではありません。 “ライ角は、本当に方向だけの問題なのでしょうか?” の続きを読む

Play your best.
ライ角の説明を受けたことがあるゴルファーなら、一度はこの図を見たことがあると思います。
アップライトになるとフェースは左を向く。
フラットになるとフェースは右を向く。
その結果、
という説明です。
これはライ角の基本として広く知られており、PINGをはじめ、多くのクラブメーカーでも採用されている考え方です。

もちろん、この説明は間違いではありません。 “ライ角は、本当に方向だけの問題なのでしょうか?” の続きを読む
1. 金谷選手の例
上級者がG740を使うことは、決して不自然ではありません。
分かりやすい例が、金谷拓実選手のクラブセッティングです。
金谷選手は非常に高い技術を持つトッププレーヤーですが、長い番手側にはG系アイアンを組み合わせています。
これは、やさしさに逃げているという話ではありません。
長い番手で必要なのは、見た目の難しさではなく、必要なキャリーが出ること、十分な高さが出ること、そしてグリーンを狙ったときに止められる弾道になることです。
短い番手やミドルアイアンでは、プレーヤーズアイアンでスピン量、距離感、操作性を作る。
しかし、長い番手では、G系アイアンの高初速とやさしさを使って、キャリーと高さを確保する。
金谷選手のようなトッププレーヤーであっても、長い番手には役割に応じてやさしいヘッドを入れる。
この考え方は、上級者がG740を考えるうえで非常に参考になります。
2. ミドルアイアンより上をG740にする
上級者がG740を使う場合、現実的なのはミドルアイアンより上の番手です。
ショートアイアンまでG740にするというより、プレーヤーズアイアンでは高さやキャリーが不足する番手だけ、G740に置き換えるという考え方です。
大きい番手になるほど、入射角は緩やかになり、本来のG740アイアンの性能を引き出せるからです。
たとえば、i240の7番までは十分に打てる。
しかし、i240の6番になると高さが足りない。
さらに5番、4番になると構えただけで打てる気がしないならば、G740の7番、6番や5番が選択肢になります。
ただし、ここで注意しなければならないのは、番手表示です。
G740の5番アイアンは21度。
これは、i240の4番アイアン22度に近いロフトです。
G740の6番アイアンは24.5度。
これは、i240の5番アイアン25度に近いロフトです。
つまり、G740の5番はプレーヤーズアイアンの5番ではなく、実質的には4番相当。
G740の6番は、プレーヤーズアイアンの5番相当です。
上級者がG740をコンボに入れる場合は、番手で考えるのではなく、ロフト帯で考える必要があります。
3. ここで逆引き表を使う
PINGではモデル別に番手のフォルトを表示している票がありますが、非常に分かりにくいので、逆引き表を作成しました。
※セル内は「番手・ロフト/シャフト長」
| モデル\ロフト帯 | 19°前後 | 21〜22.5° | 24.5〜26° | 28〜29.5° | 31.5〜33° | 35.5〜37° | 40〜42° | 44.5〜47° | 49.5〜52° | 56° |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| G740 | - | 5I / 21°38.5 | 6I / 24.5°37.75 | 7I / 28°37 | 8I / 32°36.5 | 9I / 36°36 | PW / 40°35.5 | UW / 45°35.5 | 50° / 50°35.5 | 56° / 56°35.25 |
| G440 | 4I / 19°39.25 | 5I / 22°38.5 | 6I / 25.5°37.75 | 7I / 29°37 | 8I / 33°36.5 | 9I / 37°36 | PW / 42°35.5 | UW / 47°35.5 | 52° / 52°35.5 | 56° / 56°35.25 |
| i540 | 4I / 19°39.25 | 5I / 22°38.5 | 6I / 25.5°37.75 | 7I / 29°37 | 8I / 33°36.5 | 9I / 37°36 | PW / 42°35.5 | UW / 47°35.5 | - | - |
| i240 | 3I / 19°39 | 4I / 22°38.5 | 5I / 25°38 | 6I / 28°37.5 | 7I / 31.5°37 | 8I / 35.5°36.5 | 9I / 40°36 | PW / 44.5°35.5 | UW / 49.5°35.5 | - |
| BLUEPRINT S | 3I / 19°39 | 4I / 22.5°38.5 | 5I / 26°38 | 6I / 29.5°37.5 | 7I / 33°37 | 8I / 37°36.5 | 9I / 41°36 | PW / 45°35.5 | - | - |
| BLUEPRINT T | 3I / 19°38.75 | 4I / 22.5°38.25 | 5I / 26°37.75 | 6I / 29.5°37.25 | 7I / 33°36.75 | 8I / 37°36.25 | 9I / 41°35.75 | PW / 45°35.5 | - | - |
この表を見ると、G740の役割がはっきりします。
G740の5番は21度、38.5。
これは、i240の4番22度、38.5に近いスペックです。
G740の6番は24.5度、37.75。
これは、i240の5番25度、38に近いスペックです。
つまり、上級者がG740を入れる場合、
G740の5番を入れる、
G740の6番を入れる、
ではなく、
21度の高弾道アイアンを入れる、
24.5度のやさしいロングアイアンを入れる、
と考えるべきです。
この考え方をすると、G740は単にやさしいアイアンではなく、長い番手の高さとキャリーを補うための明確な選択肢になります。
上級者がG740を使うなら、飛距離だけで選んではいけません。
G740は飛びます。
しかし、上級者にとって重要なのは、飛んだ距離ではなく、そのクラブがセットの中でどの役割を持つかです。
金谷選手のように、長い番手にやさしいヘッドを入れる考え方。
ミドルアイアンより上で、高さとキャリーを補う考え方。
そして、番手ではなくロフト帯で逆引きして選ぶ考え方。
この3つを組み合わせると、上級者にとってのG740の使い方が見えてきます。
G740は、上級者がやさしさに逃げるためのアイアンではありません。
長い番手の成功確率を上げるために、性能を使うアイアンです。
実は、かなり多い、ユーズドクラブの調整。
最近(と言ってもかなり前ですが)、ピンもマークダウンをやり始めて、安くなったので、クラブを買ったんですが、ちょっと合っていない気がすると、見てくださいとの要請をお受けします。
セカンドマーケットでクラブを購入された方もですね。
フィッティングスタジオや他店でフィッティングを受けて買ったんですが、いまいち合わない気がするとか。やはり、フィッターの個性が出ます。そのため、お客様が納得されることが一番です。
今のヘッドを利用して、何とか今の自分に合うようにとか、予算の関係で中古クラブで合うクラブをなど、いろいろ、ご相談に来られる方は多いです。
通常は、では新しいクラブを購入と言うことになるかと思いますが、ピンの偉いところは、ライ角、ロフト角変更、シャフト交換を含めて修理部門が存在するところです。
今年の7月、8月のフィッティング料金は無料としますよ。日曜日と、7月25日どの時間帯も対応はできません。
G740は、PINGのアイアンチャートの中では、一番やさしさ側に位置するゲームエンジョイメントアイアンです。
BLUEPRINTやi240のようなプレーヤーズアイアンは、比較的厳しいピン位置に対しても、スピンでボールを止めていくアイアンです。ボールに先にコンタクトし、その後にターフを取る。適切なロフト、入射角、フェースとボールの摩擦によってスピン量を確保し、グリーン上でボールを止めます。
一方、G Le4、G440、G740は、ゲームエンジョイメントアイアンに分類されます。
その中でもG740は、最も飛距離性能と寛容性を重視したモデルです。
ここで重要なのが、G740はプレーヤーズアイアンと同じ止め方をするアイアンではないということです。
前回も説明したように、G740はスピンで強く止めるというより、高い打ち出しと大きな落下角でボールを止めるアイアンです。そのためには、フェースの下側に薄く当てて強いダウンブローで打つよりも、ソールを使いながら安定したコンタクトを作り、ボールをフェースの中央付近でとらえることが重要になります。

G740に採用されているバリアブルキャンバーソールは、まさにこのためのソール形状だと考えると分かりやすいと思います。
試打会にでは、PINGのスライバーの画像が出回ったためか、ショートドライバー(ミニドラ)について、質問がありました。
ミニドラのロフトは11~14度が一般的で、PINGは公式にはミニドラは12度のヘッドを使って作成出来ると発表しています。
ショートドライバー・ビルドというドキュメントには
ショートドライバーを検討する条件として
の3つがあります。

飛距離が出る人の方が、ミニドラを優位となるようです。
店長はG430LST 3Wを使用していますが、確かにボールの初速はドライバーと同等でキャリーは少しだけ落ちるイメージです。スプーンですので強振はしないので、コースではドライバーより少し飛ばないかなと思っています。
テストの結果ではLST3Wに比べて、フェアウェイキープ率が上がり、正確性が向上しています。
試打ヘッドに鉛をベタベタ貼ってバランスを出して、見ました。シャフトは5W用です。
しかし、私も含めて、私の周りには、第一条件のドライバーの飛距離の目安、275ヤード以上の人がおらず、ドライバーを短く持って降らなければいいし、スプーンで狙えばいいだけという人ばかりで、本当の評価がわからないと言うのが現状です。
今度、コースに行って打ってきたら、感想を書きたいと思います。
さて、G740アイアンのストッピングパワーについて考えてみましょう。
G740アイアンの特徴は、楽に飛距離が出ることです。
この手の飛び系アイアンは、「飛ぶけれど止まらない」と言われることがあります。では、G740アイアンはどうでしょうか。
G740は飛び系アイアンですので、スピン量はやや少なめです。実際に店頭で打ってみても、また複数のレビューを見ても、G740は低スピン傾向にあると評価されています。しかしその一方で、ボールが非常に上がりやすいことも共通して指摘されています。
飛び系アイアンでは、ロフトが立ち、ボール初速が上がることで、どうしてもスピン量は少なくなりやすくなります。その結果、ただ飛ぶだけのアイアンでは、グリーンに落ちてから前へ行ってしまいます。
G740のストッピングパワーは、スピンで強く止めるというより、高い打ち出しと大きな落下角でグリーンに止める思想です。 “飛び重心が、ボールを飛ばし、ボールを止める。” の続きを読む
G740の特徴の一つに、打感の良さがあります。
ただし、G740の打感は、軟鉄鍛造アイアンのような柔らかさとは違います。
G740は、あくまで飛距離性能と寛容性を重視した大型キャビティ系アイアンです。フェースにはVFT設計が採用され、フェース周辺部を中心部よりも薄くすることで、打点がブレてもフェースがしっかりたわみ、ボール初速を確保する設計になっています。つまり、G740の基本性格は「たわませて飛ばす」アイアンです。

ゴルフ場で見たことのあるジョンディアがスポンサーの大会で勝っていたんですね。

慣性モーメントを高めつつ、飛び重心のG440シリーズのドライバーの快進撃はとどまることを知りません。
どうもドライバーには予備?なのかG440 LSTを入れているようです。
G740アイアンが発表され、PINGのアイアンチャートも新しくなりました。
チャートを見ると、もっとも飛距離性能が高い位置にあるのは、やはりG740アイアンです。
これは分かりやすいです。
飛距離性能を重視したGシリーズの最新モデルですから、チャート上でも右上に位置するのは自然です。
ただし、今回のチャートで特に目を引くのは、G740ではなく、むしろi540アイアンです。
PINGのアイアンは、基本的には右肩上がりに配置されています。
やさしさ、飛距離性能、操作性、形状のコンパクトさ。
それぞれの性格が、チャート上にきれいに整理されています。
その中で、i540アイアンだけは少し特異です。

右肩上がりの流れの中で、明らかに上に飛び出しているように見えます。
つまり、iシリーズらしい見た目や操作性を持ちながら、飛距離性能だけを見ると、通常のプレーヤーズアイアンの枠を超えているということです。
店長も、5番アイアンにi540を投入しています。
ただし、標準ロフトのままではありません。
i540の5番アイアンは、標準ロフトが22度です。シャフトは当初AWT3.0(S)を入れたのですが、MODUS 130(R)にしています。
それでも、i230アイアンの5番アイアンよりも飛びます。
感覚的には、i240アイアンの5番アイアンよりも10ヤード近く飛んでいるのではないかと思います。
ここがi540の面白いところです。
ロフトを寝かせても、まだ飛ぶ。
飛ばないクラブを無理に飛ばすことはできません。
しかし、飛ぶクラブであれば、番手選択や打ち方で距離を落とすことはできます。
ですので、店長としては、この性能を活かして使っていくつもりです。
もちろん、まだコースでは打っていません。
練習場での感触と、実際のコースでの使いやすさは別です。
特に5番アイアンは、単に飛べばいいクラブではありません。
狙った距離に止められるか。
高さが出るか。
ラフや傾斜からでも使えるか。
ロングホールのセカンドや長いパー3で、安心して振れるか。
そこを確認して、あらためて報告したいと思います。
現時点で言えるのは、i540アイアンは、単なる飛び系アイアンではないということです。
チャート上でも分かるように、iシリーズの中で明らかに異質な飛距離性能を持っています。
見た目はプレーヤーズ寄り。
しかし、飛距離性能はかなり強い。
このギャップこそが、i540アイアンの一番の特徴だと思います。
昨日のG440のフィッティングには、もう少し続きがあります。
今回のG440アイアンは、ライ角を変更することになりました。
ライボードで確認した結果、必要なカラーコードはグリーン。
つまり、まずはライ角を正しく合わせることが最優先です。
ただ、今回のお客様はかなりヘビーなお客様です。
せっかくここまで原因が見えてきたので、店長としては、もう一歩踏み込んでみたくなりました。
「では、このお客様に本当に合うシャフトは何なのか」
ということで、ついでと言っては何ですが、シャフトフィッティングにも入ることにしました。
最初の問題は、ライ角でした。
しかし、ライ角を合わせたうえで、さらにシャフトが合っているかどうかを見ていくと、クラブ全体の答えはよりはっきりしてきます。
なぜなら、ライ角はインパクト時のヘッドの向きを整えるための要素であり、いわば、クラブのトウ、ヒール方向の動きを正常化したのです。
このままでは、クラブの目標方向の動きは合わせていないという事になります。シャフトはそのヘッドをどのようなタイミングで、どのような力感で戻してくるかに関わる重要な要素です。今回の場合、トウハングが大きくなった状態で、目標方向の動きがお客様の要求する動きとなるかということです。
つまり、ライ角とシャフトは別々の問題ではありません。
(トウハングを含めたダイナミックな)ライ角が合っていない状態でシャフトを見ても、本当の答えは見えにくい。
逆に、ライ角が合ってくると、シャフトの違いもはっきり見えてきます。
今回のフィッティングは、まさにその順番でした。(これが、ヘッドを決定してからというフィッティングの順番となる理由です。)
まず、G440アイアンというヘッドに対して必要なライ角を確認する。
そのうえで、このお客様にとって、どのシャフトが一番自然にヘッドを戻してくれるのかを見ていく。
ここから、シャフトフィッティングの話に入っていきます。
これまでのお客様は、Dynamic Gold S300、S200といったシャフトをお使いでした。
ですので、重量のあるスチールシャフトに慣れているお客様です。
ただし、ここで問題になるのは、これまでここまで大きなヘッドのアイアンを使ってきた経験がない、という点です。
G440アイアンは、ミスヒットに強い大型ヘッドです。
しかし、ヘッドが大きくなるということは、重心距離が長くなり、ヘッドの動き方も変わります。
これまでのコンパクトなヘッドであれば、Dynamic Goldでも自然にヘッドがついてきた。
しかし、G440のような大型ヘッドになると、同じDynamic Goldでも、少しレスポンスが悪く感じる可能性があります。
ライ角は合わせました。
しかし、ライ角を合わせただけで、すべてが解決するわけではありません。
ライ角は、インパクト時のヘッドの向きを整えるための要素です。
一方で、シャフトは、スイング中にヘッドがどのタイミングで、どのように戻ってくるかに関わります。
今回の場合、Dynamic Goldではヘッドの追従性が少し落ちているはずだと考えました。
もちろん、Dynamic Goldが悪いという話ではありません。
ただ、G440アイアンのように重心距離の長いヘッドと組み合わせた時に、お客様のスイングに対してヘッドの戻りが少し遅れる。
あるいは、手元の動きに対してヘッドが自然についてこない。
そういう状態になっている可能性があります。
そこで店長としては、ある程度、試すべきシャフトの目安はついていました。
狙いは、シャフトのしなり感があり、ヘッドの追従性を上げることです。
ただ軽くするのではありません。
ただ柔らかくするのでもありません。
手元側にしなり感がありながら、レスポンスがいい。
手元から中間部にかけて、しっかりとした張りがあり、ヘッドが遅れすぎない。
そういうシャフトを探していきます。
重い、硬い、軽い、柔らかい、という単純な分類ではありません。
今回見たいのは、ヘッドがプレーヤーの動きに対して、どれだけ自然に追従してくるかです。
大型ヘッドのG440アイアンを使うのであれば、ヘッドの寛容性を活かしながら、同時にヘッドが遅れすぎないシャフトを選ぶ必要があります。
その中で、店長の本命として考えていたのが、N.S.PRO MODUS³ TOUR 130 Rです。
MODUS³ TOUR 130 Rは、単に重くて硬いシャフトというより、手元から中間部にかけての剛性が特徴的なシャフトです。
ここで大事なのは、カタログ上の「先調子」「中調子」「元調子」だけで判断しないことです。
シャフトは静止した状態で使うものではありません。
ダウンスイング中にプレーヤーから力が入力され、ヘッドの重さ、重心距離、慣性モーメントの影響を受けながら、動的にしなります。
特にG440アイアンのように、慣性モーメントが大きく、重心距離の長いヘッドでは、シャフトにかかる力の入り方も変わります。
その結果、実際のスイング中には、カタログ上の調子とは違う場所にしなりを感じることがあります。
つまり、静的なベンディングポイントと、実際に打った時に感じる動的なベンディングポイントは、必ずしも同じではありません。
今回欲しかったのは、単に手元が柔らかいシャフトではありません。
手元から中間部にかけてしなり感があり、プレーヤーがタイミングを取りやすい。
それでいて、ヘッドが置いていかれる感じがない。
しなったあとに、ヘッドが自然に戻ってくる。
この感覚です。
言い方を変えると、手元から先端にかけて、まるで釣り竿のように一体感をもってしなるシャフトが欲しかったのです。

部分的にだけ大きくしなるのではなく、全体としてしなりの流れがつながっている。
そのため、プレーヤーはしなりを感じやすく、しかも大型ヘッドであってもヘッドが置いていかれにくい。
この感覚が、今回のG440アイアンには必要だと考えていました。
Dynamic Goldの重量感に慣れているお客様に対して、いきなり軽量シャフトへ振るのではなく、重量感を大きく崩さずに、ヘッドの追従性とレスポンスを上げる。
この方向性で見ていくと、MODUS³ TOUR 130 Rはかなり有力な候補になります。
ここから、シャフトフィッティングは単なるスペック選びではなく、ヘッドとシャフトの動き方を合わせる作業になっていきます。
先調子、中調子、元調子という言葉だけにこだわるのではなく、動的にどのように力がかかり、それがシャフトに入力され、どのようにヘッドが戻ってくるのか。
そこを見る必要があります。
今回のフィッティングは、まさにその例でした。
お客様の感覚としては、これまで通り重量のあるシャフトでタイミングを取りたい。
しかし、G440アイアンのヘッド特性を考えると、Dynamic Goldのままではヘッドの追従性が少し足りない可能性がある。
だから、ただ軽くするのではなく、ただ柔らかくするのでもなく、手元から中間部にかけてのしなりと張りでヘッドを自然に戻す。
これが今回のシャフト選びの狙いでした。
つまり、言い方を変えると、
中調子を選択しているようで、結果として手元調子系の動きを使う。
これが今回の裏技です。
ライ角を合わせることで、ヘッドの向きが整う。
そこからシャフトを合わせることで、ヘッドの戻り方が整う。
大型ヘッドのG440アイアンを本当に活かすには、この順番が大事になります。
やさしいヘッドだから、シャフトは何でもよいわけではありません。
やさしいヘッドだからこそ、そのヘッドが自然に戻ってくるシャフトを選ぶ必要があります。