パターのオルタナティブ

― PING Proving Grounds Ep.81(Marty Jertson/Shane Bacon 対談より)

最近中弱パターの可能性に目覚めてきた店長ですが、エピソード81では「オルタナティブ系パッティング(代替スタイル)」を掘り下げます。という事で聞き耳を立ててみました。

話は、ジェイソンがオルタナ系というところから始まります。

学生時代にPGAプロになったのケビンスタドラ―(クレイグスタドラ―の息子)の影響を受けて、ロングパターを使い始め、アンカリング禁止で調子がおかしくなったという話も披露しています。

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安心してショットしたいその心理が失敗を招く、

■ ゴルフは“我慢”との戦い

ティーショット、とくに PAR3 では「絶対にミスしたくない」という心理が働きます。
その不安を埋めようとして、多くのゴルファーが 必要以上に高いティーアップ をしてしまいます。

しかし――
その“保険(安心)”として上げたティーの高さこそが、実はミスの原因になっている。

この逆説を理解しておくことは、スコアメイクのうえで非常に重要です。

まさに “失敗しそう” という心に打ち勝ち、
適正の高さで我慢してティーアップすることが成功につながる のです。

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重心位置と慣性モーメントのコントロール

最近は縦、横の慣性モーメントを合わせて10000を超える慣性モーメントを売りにしたクラブが話題になりますが、高慣性モーメントのクラブでショットすると全く曲がる気配がありません。それぞれの慣性モーメントがショットやパットにどのように影響するのかを勉強しましょう。

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BUNKRでの工夫

BUNKRでの工夫 ― フェースを開かずに出せる新しいバンカー理論

本当に難しいのは“ふわふわ・サラサラ”な砂。

多くのゴルファーが「砂が無いから出ない」「硬い砂で跳ねた」と言いますが、
実は一番ミスを誘うのは 柔らかく・粒が細かく・クラブが潜りやすい砂

この「柔砂」では、ヘッドが砂に“潜って止まる”現象が起きやすく、
従来のウェッジでは距離も高さも安定しません。

PINGの BunkR(64.5°/14.5°) は、
そんな“ふわふわ砂”を想定して開発された 専用設計ウェッジ です。

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スイングの悩み自分ではありません。

スイングを指導していて、一番わかってくれないところが、力を入れないという部分。

もっと力をぬいてゆっくり振ってと言っても、頭の中に力を入れなければ飛ばないというものがあるので、なかなか、実行に移せなかったり、一度できたとしても、それを習得するように行動しなかったりするわけです。

それもあって、ゆっくり振ることの理論武装を行うのが、ほぼ日課となります。

スイングとヒットは運動の原理が正反対ですので、基本的に相性はよくありません。 しかし、人は少しでも早く振ろうとするあまり、ここに捻りとか左手を引き付け梃子を利用するとたの動きを入れクラブを走らせようと考えます。よく左に振りぬけとか掌屈などの急激な動きはそれを指しています。

スイングはこのような急激な動きをなくすことで、棒状の慣性体であるクラブは、質量分布(重心距離・重心深度)によって自然な遅れと戻りが発生します。

しかし、クラブを無理に“急加速”させると、次のようなことが起こります。

現象 原因 結果
クラブの遅れすぎ 手元が先行しすぎる フェースが開く(スライス)
手で無理に返す 遅れを取り戻そうとする タイミングの乱れ(引っかけ)
シャフトが撓みきらない 慣性に逆らう 初速ロス・スピン増加

これに関しては最初からわかっていました。 急激な動きを入れるのではなく、スイングのパワー源は“速度変化”ではなく“加速の順序”体幹 → 腕 → クラブ の順に加速が伝わる「キネティックチェーン」です。

念のためにAIにチェックしてもらうと、

筋肉は急に動かすと**防御反射(スティフニング)**を起こし、むしろ力を出せなくなり、特にダウンスイング初期で「速く下ろそう」とすると、 ・肩や腕が力み、 ・回転が止まり、 ・クラブの“慣性リリース”が遅れます。
インパクト付近でも力を入れると、同じようなことが起こります。

物理的、力学定期以外にも、ボールスピードの敵がいたんですね。勉強になりました。

🔹補足①:スイング=エネルギー伝達の連鎖 「体幹 → 腕 → クラブ」という順序は単に順番ではなく、 “前の要素が減速すると次の要素が加速する”という“運動量保存の法則”に基づいています。 ここで無理に急動作を入れると、減速タイミングが狂い、 結果としてエネルギーが途中で途切れる(=ヘッドに届かない)んです。 💡つまり、スイングは「押す力」ではなく「伝える順序」。
🔹補足②:ヒット=運動の閉鎖系 ヒット動作は、手元でクラブを「制御する」閉鎖系の動き。 一方スイングは、「クラブを放す」開放系。 このためヒット動作にスイングの原理を混ぜると、 制御系と開放系が干渉してリズムが壊れる。 (たとえば“左に振り抜け”や“掌屈”を強調すると、 手元主導に切り替わり、クラブ慣性との整合が崩れます。)
🔹補足③:スティフニング=“感覚の劣化” 防御反射は力だけでなく、**感覚情報(フィードバック)**も遮断します。 つまり急動作を入れると、 フェースの位置感覚が鈍る ミート率が下がる “どこで当たったか”が分からない という現象が起きます。 「クラブが走らない」だけでなく、「感じられなくなる」んですね。 🔹補足④:まとめとしての一句 スイングは“走らせる”ものではなく、 “走り出すのを邪魔しない”こと。

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PING 短尺ドライバー「Thriver」の誕生

PING 短尺ドライバー「Thriver」=“飛ばないドライバー”の誕生

― PING Proving Grounds Ep.82(Marty Jertson/Shane Bacon 対談より)

⚠️ 注意

PINGには「Thriver」という製品は存在しません。
ドライバーとして発売されている G430 MAX 12° をベースにチューニングで再現できる構成の話です。
お店に行ったり、PINGに電話しても「Thriverください」では通じません(笑)。

あくまで、Marty Jertson(PING本社R&D副社長)自身が語った構想を紹介しているだけです。
とはいえ、これが実現できればスコアアップに直結しそうな興味深いセッティングですので、技術的観点から解説します。

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PING Proving Grounds Podcast #82 から読み解く

「ウッドとアイアンの間」をどう選ぶか ― iDi Driving Ironの本質

PING公式ポッドキャスト “PING Proving Grounds”(ホスト:Shane Bacon & Marty Jertson)のエピソード82では、
「ウッドとアイアンの間をどう埋めるか?」という永遠のテーマが語られています。

Marty Jertsonの回答はシンプルで明快でした。

距離ギャップと高さ(弾道ギャップ)を考慮すること。
それはコースやその日の状況によって変化するものであり、
それを理解してクラブを選ぶことが大切だ。」

Marty Jertsonの回答はシンプルで明快でした。

距離ギャップと高さ(弾道ギャップ)を考慮すること。
それはコースやその日の状況によって変化するものであり、
それを理解してクラブを選ぶことが大切だ。」

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ライ角フィッティングの本質 ― スイングを変えずに、エネルギー方向を整える ―

◆ スイングの結果としてのヘッド姿勢を整える

ライ角が合っていないクラブは、
インパクト時にソールの片側が先に接地します。
これによりフェースがわずかに開閉し、
エネルギーが正しい方向に伝わりません。

つまり、スイングを変えずにヘッド姿勢を「正しく通す」ための調整がライ角。
これが一般的に知られるライ角フィッティングの目的です。

この調整により、
地面反力とトルクロスを防ぎ、方向性と飛距離の両立を実現します。

◆ ライ角にはもう一つの“隠れた役割”がある

実はそれだけではありません。
ライ角フィッティングには、
「スイングプレーンとエネルギー方向を同期させるための設計調整」
という重要な一面があるのです。


① ライ角が変わると、プレーンの傾きが変わる

  • フラット(寝ている)ライ角
     → クラブが体の外側を通りやすくなり、プレーンが浅くなる。
      結果:イン・トゥ・アウト軌道が強まる傾向

  • アップライト(立っている)ライ角
     → クラブが体の近くを通りやすくなり、プレーンが立つ。
      結果:アウトサイドイン軌道に傾きやすくなる

つまりライ角とは、スイングプレーンの“傾斜角”を道具側で補正する要素です。


② 適正ライ角がプレーンの底点を安定させる

正しいライ角では、
インパクト時にソール全体が均等に接地します。
これにより、プレーンの底点が安定し、
スイング軌道の再現性が格段に高まる。

そして、スイングの回転軸(身体の軸)とクラブの回転面(プレーン)が一致すると、
遠心力はヘッドの進行方向へ最も効率的に働きます。
その結果、同じ力で振っても飛距離が伸び、方向性が安定します。


◆ まとめ

ライ角は、プレーンとエネルギー方向を結ぶ“蝶番”である。

観点 不適正ライ角 適正ライ角
スイングプレーン 傾きがズレ、軌道が不安定 回転軸と一致し、安定した円運動
ソール接地 トゥ/ヒールどちらかに偏る 均等接地で摩擦ロスなし
フェース挙動 タイミングがズレ、開閉が不安定 フェース向きが自然にスクエア
飛距離・方向性 エネルギーが分散 最大効率でボールへ伝達

“速く振る”よりも、
「正しいライ角でエネルギーを通す」ことこそが、
最短距離で飛距離を伸ばす方法。
という事です。クラブパスも重要な要素となりますよ。

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カラーコードチャートがあっていないという事は、最初から最適条件を手放すこと。先ずは、フィッティングを体験することが大事です。すぐにできないとしたら、とりあえずカラーコードチャート通りのクラブを使ってみるというのも手ですね。