細野勇策プロのクラブセッティングに見る、フィッティングの神髄!

実は、以前紹介した佐久間朱莉プロのクラブセッティングについてのコヤマカズヒロ氏の動画で、細野勇策プロのクラブセッティングにも言及されていました。

その中でコヤマ氏は、細野プロが「ピンを狙うのは9番アイアンから下のクラブ」と話していることを紹介しています。

これを根拠に考えるならば、それよりも長いクラブでは、ピンという一点ではなく、ある程度のゾーンを狙っているということになります。

例えば、あるクラブの左右の着弾分散が15ヤードあるとします。

ピンがグリーンのエッジから5ヤードの位置に切られている場合、ピンを直接狙えば、ショットの一部がグリーンを外れる可能性があります。

そこで、ピンを直接狙うのではなく、自分のショットの分散範囲ができるだけグリーン内に収まる位置を目標に設定します。 “細野勇策プロのクラブセッティングに見る、フィッティングの神髄!” の続きを読む

THE PING MAN どのスイングロボットが人間に近いのか?

現段階で店長がスイングロボットを作るとすると、回転するモーターではなく、リニアモーター、もしくは直線的な動きを再現する機構を用いたスイングロボットを作ると思います。

また、前回紹介したスイングロボットも、今後はなるべく人間に近い動きを再現するものへと進化していくのではないでしょうか。

なぜ、そのように考えるのでしょうか?

それは、スイングロボットがクラブ開発の中間段階で、設計通りの性能が実現しているかどうかを判断するための道具だからです。

この段階で、できる限り人間の動きによって生み出されるクラブの運動を再現できれば、実際のゴルファーが使用したときの性能を、より正確に予測できるようになります。

その結果、開発段階での完成度を高め、最終的なヒューマンテストで問題が見つかり、設計を差し戻すケースを減らせるはずです。

もちろん、人間には個人差があり、すべてのゴルファーを一台のロボットで再現できるわけではありません。

しかし、人間の運動の仕組みに近づけることには、大きな意味があると考えています。

それでは、前回紹介した4種類のロボットが、どのようにクラブを動かしているのかを見ていきましょう。 “THE PING MAN どのスイングロボットが人間に近いのか?” の続きを読む

細野勇策プロのクラブセッティングに見る、もう一つのフィッティングの考え方

以下が細野勇策プロのクラブセッティングとなります。

DRIVER
LH G440 LST 10.5° STD +1.0 TOUR AD GC 6 TX 44.75″ D2 elite grips TOUR STINGREY M60X
FAIRWAY
LH G440 MAX 4W  STD TOUR AD GC 7 X Tip-0.5″ 43.0″ D2 elite grips TOUR STINGREY M60X
LH G440 MAX 7W  STD TOUR AD GC 8 X Tip-0.5″ 42.0″ elite grips TOUR STINGREY M60X
IRONS
LH i500 #3 BLACK 18(+1度)  TOUR AD 105 X 39.5″ D0 elite grips TOUR STINGREY M60X
LH G440 #5 BLACK 24.5(+2.5度)
Bounce Grind (-2°)
N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 TX 38.75″ D2 elite grips TOUR STINGREY M60X
LH G440 #6 BLACK 28(+2.5度)

Bounce Grind (-2°)

N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 TX 38.25″ D2 elite grips TOUR STINGREY M60X
LH i230 #7 BLACK 35(+2度) N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 TX 37.25″ D2 elite grips TOUR STINGREY M60X
LH i230 #8 BLACK 39(+2度) N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 TX 36.75″ D2 elite grips TOUR STINGREY M60X
LH BLUEPRINT-T #9 BLACK 43(+2度) N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 TX 36.25″ D2 elite grips TOUR STINGREY M60X
LH BLUEPRINT-T PW BLACK 47(+2度) N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 TX 35.75″ D2 elite grips TOUR STINGREY M60X
WEDGE
LH s159 Chrome 52/S BLACK 52 N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 X 35.75″ D2 elite grips TOUR STINGREY M60X
LH s159 Chrome 56/S BLACK 56 N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 X 35.5″ D2 elite grips TOUR STINGREY M60X
LH s159 Chrome 60/H BLACK 60 N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 X 35.25″ D2 elite grips TOUR STINGREY M60X
PUTTER
LH 2021 KUSHIN 4 70 3.5 Black Chrome Steel 34.25″ PP60 (BLACK/RED)

一見すると見過ごしてしまいそうですが、よく観察すると、かなりのこだわりが隠されているようです。

店長が考える、このセッティングのメインストリームは、「すべてのクラブをできるだけ同じようにスイングし、それぞれのクラブヘッドの性能によって欲しい結果を引き出す」というものです。

なぜ、そのように考えたのか。

いくつかの根拠を挙げてみたいと思います。 “細野勇策プロのクラブセッティングに見る、もう一つのフィッティングの考え方” の続きを読む

THE PING MAN その3

ゴルフクラブの開発には、試打ロボットが欠かせません。

人間では、どれだけ優れたプロゴルファーであっても、まったく同じスイングを繰り返すことはできません。

そのため、クラブやボールの性能を比較する際には、一定の条件で何度でもボールを打つことができる試打ロボットが活躍します。

しかし、一口に試打ロボットといっても、その構造は同じではありません。

肩の動きを再現するもの、手首の動きをクラブの慣性に任せるもの、胴体の回転を取り入れたものなど、さまざまな方式があります。

まずは、それぞれのロボットが実際にスイングする様子をご覧ください。 “THE PING MAN その3” の続きを読む

細野勇策プロ 日本オープン優勝!

細野勇策プロ 日本オープン優勝!

おめでとうございます。

既に細野勇策のクラブの詳細を入手しておりますので、店長から見たセッティングを解説していきたいと思います。

昨日は愛プロも優勝し、アベック(古っ)優勝でした。

 

THE PING MAN その2

PINGは、何でも自分たちで作ってしまう会社です。

なぜ、そうなのでしょうか?

PINGはゴルフクラブメーカーですが、その原点は機械工学にあります。

創業者のカーステン・ソルハイムはエンジニアであり、会社の名前も「KARSTEN MANUFACTURING CORPORATION(カーステン製造株式会社)」です。

そのため、PINGには昔から、必要なものは自分たちで考え、自分たちで作るという文化があります。

実は、ゴルフクラブの開発に使われる試打ロボット「THE PING MAN」も、PINGが自社開発したものです。

ところで、世の中にはどのようなスイングロボットがあるのでしょうか?

少し調べてみました。 “THE PING MAN その2” の続きを読む

ダイナミックでいこう 最後に

ここまで、

「ダイナミックでいこう」

というタイトルで、ゴルフクラブとスイングを少し違った角度から考えてきました。

最初のきっかけは、

ウェッジのライ角を、アイアンの流れより2度ほどフラットにすると統一感が出る

という話でした。

スタティックに考えれば、

ライ角をフラットにするとフェースは相対的に右を向く。

それで説明は終わります。

しかし実際には、

ライ角を変えると手元の位置が変わり、

腕の位置が変わり、

人間とクラブの慣性関係が変わり、

時間差が変わり、

クラブパスやフェースの動きまで変わる可能性があります。

つまり、

止まっているクラブだけを見ても、動いているクラブのすべては説明できない。

そこから、このシリーズは始まりました。 “ダイナミックでいこう 最後に” の続きを読む

ダイナミックで行こう 現代のクラブはホーガンほどスタンスを変えなくていいのか

前回は、ホーガンのスタンス図に補助線を入れ、

接線は力の方向、支点から広がる扇形は回転量

として考えてみました。

そして、長いクラブほど扇形が大きく開いていることから、

クラブの慣性が大きくなるほど、人体側でもより大きな回転量を準備していたのではないか

という仮説を立てました。

では、ホーガンの時代と現代では、クラブの慣性はどれくらい違うのでしょうか。 “ダイナミックで行こう 現代のクラブはホーガンほどスタンスを変えなくていいのか” の続きを読む