朱莉プロが優勝しました。おめでとうございます。
いい試合でした。特に18番の攻防見ごたえありました。
この試合は18番のグリーン打ででもみる価値ありますね。
当然入れてくることを予想していたと思います。小祝選手がパットを決めると、間髪入れずに拍手。そのあと自分のパターに集中して、下りのラインを入れ替えし優勝を決めた瞬間に師匠のジャンボさんが一瞬見えた気がしました。

Play your best.
朱莉プロが優勝しました。おめでとうございます。
いい試合でした。特に18番の攻防見ごたえありました。
この試合は18番のグリーン打ででもみる価値ありますね。
当然入れてくることを予想していたと思います。小祝選手がパットを決めると、間髪入れずに拍手。そのあと自分のパターに集中して、下りのラインを入れ替えし優勝を決めた瞬間に師匠のジャンボさんが一瞬見えた気がしました。
Mythbusters(ゴルフの俗説を検証)面白そうな問題です。
出演者
シェーン・ベーコン(Shane Bacon):司会
“ゴルフの常識は本当なのか? ― 7. 「チップショットで旗竿を抜くのは、カップインを狙っているから」は本当か?” の続きを読む
Mythbusters(ゴルフの俗説を検証)面白そうな問題です。
出演者
シェーン・ベーコン(Shane Bacon):司会
前回は、ゴルフスイングという複雑に見える運動も、単純な仕組みの組み合わせとして考えられるのではないか、という話をしました。
そして、最後にこんな宿題を出しました。
「形が違うのに、なぜ私たちは、どちらも正しいスイングだと判断できるのでしょうか?」
皆さん、考えていただけましたか?
今回は、この疑問をAIと一緒に考えていこうと思います。
店長:「AIさん、ゴルフスイングには正しい形というものがあるのでしょうか?」
AI:「一般的には、アドレス、トップ、インパクトなど、それぞれに理想的とされる姿勢があります。ただし、個人差もあります。」
店長:「では、ジャック・ニクラウスとベン・ホーガンのスイングを考えてみましょう。」

ニクラウスとホーガン。
どちらもゴルフの歴史に名を残す偉大な選手ですが、そのスイングの形はかなり違います。
ニクラウスは高いトップが特徴的で、ホーガンは比較的フラットなスイングとして知られています。
しかし、どちらのスイングを見ても、素晴らしいと感じる人は多いでしょう。
店長:「二人のトップの形は違いますよね?」
AI:「はい。腕の位置やスイングプレーンなどに違いがあります。」
店長:「それでは、どちらが正しいのでしょう?」
AI:「どちらも優れたスイングです。それぞれの身体的特徴やスイングの仕組みに適していると考えられます。」
店長:「正しい形があるのなら、違う形の二人がどちらも正しいというのは、少し不思議ではありませんか?」
AI:「確かに、正しい形が一つだけあると考えるなら、矛盾が生じます。」
店長:「では、そもそも人間の身体の形は、何によって決まるのでしょう?」
AI:「基本的には骨格です。骨の長さや関節の構造、筋肉などによって身体の形が作られます。」
店長:「骨格がまったく同じ人はいるのでしょうか?」
AI:「いいえ。骨の長さや関節の形状には個人差があります。」
店長:「ということは、骨格が違えば、自然に作られる姿勢も違いますよね?」
AI:「そうですね。同じ姿勢を取ろうとしても、身体に必要な関節の動きや負担は人によって異なります。」
店長:「それなのに、同じトップの形やインパクトの形を目指すというのは、どうなんでしょう?」
AI:「少なくとも、すべてのゴルファーに同一の形を求めることが合理的とは限りません。」
ゴルフのレッスンでは、プロのスイングを参考にすることがあります。
もちろん、優れた選手の動きを観察することには大きな価値があります。
しかし、骨格も関節の可動域も違う人間が、まったく同じ姿勢を作ろうとすれば、どこかに無理が生じるかもしれません。
それでは、なぜ私たちはプロの形を真似しようとするのでしょう?
店長:「人間は、目に見える形を判断基準にしやすいからではないでしょうか?」
AI:「それは一つの理由として考えられます。視覚的に確認しやすい姿勢は、比較や指導の基準にしやすいからです。」
店長:「でも、それだと最初の疑問に戻ってしまいますね。」
AI:「ニクラウスとホーガンは形が違うのに、どちらも正しいスイングに見えるということですね。」
店長:「そうです。いったい何を見ているんでしょう?」
ここで、少し視点を変えてみましょう。
写真で見るゴルフスイングと、動画で見るゴルフスイング。
どちらの方が、その選手らしさを感じられるでしょうか?
店長:「AIさん、スイングの写真と動画では、何が違いますか?」
AI:「写真はある瞬間の姿勢を示します。一方、動画では動作の順序や速度、タイミング、リズムなども確認できます。」
店長:「では、私たちが『いいスイングだなあ』と感じるのは、形だけを見ているからでしょうか?」
AI:「そうとは限りません。動きの滑らかさやリズム、バランスなども判断に関係している可能性があります。」
店長:「そうですよね。では、その滑らかさやリズムは、何によって生まれるのでしょう?」
AI:「身体各部の運動が適切なタイミングで連動することが関係していると思います。」
店長:「その連動を作るためには、それぞれの関節を正確に操作しなければならないのでしょうか?」
AI:「必ずしもそうとは限りません。一つの部分の運動によって、ほかの部分が動かされることもあります。」
店長:「そうなるはずです。」
ここで、もう一度考えてみたいと思います。
例えば、プロゴルファーのインパクトの写真を見て、その姿勢をそっくり真似したとします。
それで、プロと同じボールが打てるでしょうか?
店長:「インパクトの形を真似するだけで、同じショットが打てるのでしょうか?」
AI:「いいえ。クラブヘッドの速度や進入方向、フェースの向きなど、さまざまな条件が関係します。」
店長:「では、そのインパクトの形は、どうやって生まれたのでしょう?」
AI:「それ以前の身体とクラブの運動の結果として生まれたと考えられます。」
店長:「ということは、形を作ったから正しい運動になったのか、それとも正しい運動の結果としてその形になったのか。どちらなのでしょう?」
AI:「少なくとも、完成した形だけを見ても、そこに至った運動の原因は判断できません。」
店長:「そうなんです。そこを考えたいんですよ。」
私たちは、目に見えるものから物事を理解しようとします。
しかし、からくり人形の手が動いているからといって、その手に動力があるとは限りません。
前回紹介したように、内部の機構によって動かされているのかもしれないのです。
ゴルフスイングでも、同じことが起きているのではないでしょうか。
腕が動いているからといって、腕がその運動を発生させているとは限りません。
手首が返っているからといって、手首を積極的に返したとは限りません。
目に見える動きは、原因ではなく結果なのかもしれないのです。
店長:「もう一つ聞きたいことがあります。ゴルファー本人は、自分のスイングを何によって判断しているのでしょう?」
AI:「視覚のほか、筋肉や関節からの感覚、足裏の圧力など、さまざまな感覚情報を利用しています。」
店長:「その感覚は、身体の中で実際に起きていることを、すべて正確に教えてくれるのでしょうか?」
AI:「いいえ。人間の感覚は多くの情報を統合していますが、身体に作用する力や運動をすべて直接感知しているわけではありません。」
店長:「ということは、自分では正しく動かしているつもりでも、実際には違うことが起きているかもしれませんね。」
AI:「その可能性はあります。」
店長:「逆に、自分では何もしていないつもりの部分が、実際には大きく動いていることもありますよね?」
AI:「はい。身体の別の部分の運動によって、受動的に動くこともあります。」
店長:「だとすると、感覚だけを頼りにスイングを考えることにも、問題がありそうですね。」
ここまで考えると、ゴルフスイングの見方が少し変わってきませんか?
私たちはプロのスイングを目で見て、その形を真似しようとします。
さらに、自分の感覚を頼りに、身体の各部分を操作しようとします。
しかし、目に見える形も、自分が感じている動きも、それだけでは運動の原因を教えてくれるわけではありません。
だとすれば、ゴルフスイングを理解するには、もう少し別の視点が必要なのかもしれません。
今回は、形と運動の関係について考えてみました。
最後に、もう一つ質問です。
ゴルフスイング中に、右手に力が入っていると感じたとします。
そのとき、私たちは「右手を使ってクラブを動かしている」と考えがちです。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
筋肉に力が入っていることと、その筋肉が運動を発生させていることは、同じなのでしょうか?
そして、もし筋肉に別の役割があるとしたら、何でしょう?
少し考えてみてください。
来週は、人間の感覚と筋肉の働きについて、もう少し考えてみたいと思います。
次回:「人間の感覚は、どこまで信用できるのか?」
毎週日曜日、午後8時更新予定。
Mythbusters(ゴルフの俗説を検証)面白そうな問題です。
出演者
シェーン・ベーコン(Shane Bacon):司会
Mythbusters(ゴルフの俗説を検証)面白そうな問題です。
出演者
シェーン・ベーコン(Shane Bacon):司会
シェーン:次の俗説です。
「スライスを直したいなら、クラブフェースを閉じればいい」
これはどうでしょうか?
マーティ:それは一時的な対症療法です。
数球はうまくいくかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。
スライスを直すためには、まずボールの飛行法則を理解する必要があります。診断するときに重要なのは、ボールがどの方向に打ち出され、その後どちらに曲がっていくかということです。
一時的にスライスを抑えるだけなら、フェースを閉じたり、ストロンググリップに変えたりする方法もあるでしょう。
しかし、スライスの多くはクラブパスの問題です。例えば、右打ちのゴルファーが、ボールを左に打ち出し、そこから右にスライスさせてフェアウェイに戻しているとしましょう。
ボールの打ち出し方向は、インパクト時のフェース向きによって、そのおよそ85〜90%が決まります。
したがって、ボールが左に打ち出されているなら、フェースはすでにターゲットより左を向いているということです。
それなのにスライスするということは、クラブパスがフェース向きよりも、さらに左を向いているのです。
そこでフェースをもっと閉じても、スライスの原因であるクラブパスの問題は残ります。
長期的に改善するためには、優秀なコーチたちが行っているようなアプローチが必要です。
例えば、「オープンフェースでドローを打とう」と指導することがあります。
トラックマンを使っているコーチなら、こうした表現を聞いたことがあるでしょう。最初は怖いかもしれませんが、フェースをターゲットより右に向けるのです。そして、クラブパスをそのフェース向きより、さらに右方向に動かします。
そうすればドローボールが打てます。
つまり、長期的にはフェースを右に向け、クラブパスをさらに右にすることを目指します。
スライスの問題の多くはクラブパスにあるので、クラブパスの改善に重点を置くべきなのです。
シェーン:なるほど。
私の友人にも、大きなスライスを打つ初心者がいます。
彼らがよくやる対策は、もっと左を向いて構えることです。
しかし、左を向けば向くほど、クラブパスもさらに左に向いてしまう可能性がありますね。
ラウンド中にボールをフェアウェイへ戻すための一時的な方法としては使えても、根本的な解決にはならないわけです。
マーティ:まさにそうです。
そこで面白いのが、PINGのドライバーに搭載されているCGシフターです。
私は、この重心位置調整機構と弾道調整スリーブがとても気に入っています。
なぜなら、ゴルファーの上達に合わせてクラブを調整できるからです。
私は子どもたちにも同じことをしています。
例えば、少しフェードが強くなっているときは、CGシフターをドローポジションにします。
その後、スイングスピードが上がり、フェース・トゥ・パスの関係が改善してくれば、重心位置を変えていきます。
インパクト位置を望ましい位置に誘導し、重心と打点の関係を適切にして、ギア効果を最適化したいからです。
最終的には、できるだけニュートラルな状態に近づけていきます。
一般的なゴルファーも、フェース・トゥ・パスを改善する過程で、このCGシフターを積極的に利用すべきです。
スライスが改善するにつれて、クラブの調整を変えていくのです。
別の練習方法として、CGシフターをトウ側、つまりフェードポジションに設定して、あえてドローを打つ練習をすることもできます。
これはかなり難しいはずです。
その状態でドローを打つ練習をしてから、ニュートラルやドローポジションに戻すのです。
そうすると、フェース・トゥ・パスの関係を改善する助けになります。
G440ドライバーは、単に弾道を調整するだけでなく、ゴルファーの技術向上にも活用できるのです。
シェーン:つまり、ドライバー自体に練習器具のような機能が備わっているわけですね。
非常に面白い考え方です。
Mythbusters(ゴルフの俗説を検証)面白そうな問題です。
出演者
シェーン・ベーコン(Shane Bacon):司会
シェーン:次は友人から寄せられた質問です。
「完璧に芯で打ったボールは、風の影響を受けない」
というものです。
キャディーがよく言いますよね。向かい風でグリーンをオーバーすると、「あまりにも完璧に打ちすぎたんだよ」と。
これは本当なのでしょうか?
マーティ:面白いですね。
この問題を考えるとき、私は真正面からの向かい風を想像します。
向かい風のショットは、ゴルフの中でも難しいものの一つです。
なぜなら、ボールの打ち出し方向やスピン軸にわずかな左右のずれがあるだけで、風によってその影響が拡大されるからです。
一般的に、技術レベルの高いゴルファーほど、100ヤードのキャリーに対するボールの曲がり幅は小さくなります。例えば、完全に芯でとらえたショットが、ほぼスピン軸の傾きのない状態で向かい風の中に飛び出したとします。この場合、風によって左右の曲がりが増幅されることはほとんどありません。
私自身、強い向かい風の中で非常にうまく打てたと感じたショットは、弾道を少し低く抑え、スピン軸の傾きがほぼゼロになっていることがあります。そうすると、風で右にも左にも大きく曲げられません。横方向に曲がらないので、飛距離のロスも抑えられ、左右の分散も小さくなります。
このような現象があるため、「芯で打てば風の影響を受けない」という言葉には、わずかな真実が含まれているのかもしれません。
つまり、真正面の向かい風で完璧なショットを打ったとき、ボールが非常に真っすぐ飛んだという経験です。しかし、だからといって風の影響を受けないわけではありません。
風は、そのショットが芯に当たったかどうかを気にしません。風に対するボールの振る舞いを決定するのは、ボール初速、打ち出し条件、スピン量、そして飛行状態です。
私も時速30マイル(約48km/h)の向かい風に向かって、完璧なショットを打ったことがあります。それでも風の影響は明確に受けました。結局、ボールの飛行を決めるのは物理法則なのです。
※これに関しては、物理法則に間違いないのですが、曲がるボールは、目標に対して少しセンターを外しているので、完ぺきなストレートボールの反発は大きいと思います。
シェーン:それは、追い風の中でウェッジショットが突然失速して落ちてしまう現象とも関係がありますか?
特に追い風で短いアイアンを打つ場合、私はよく迷います。ボールを高く打ち出して、風に乗せて飛ばしたい。
しかし、逆にボールが上がったところで失速して、急に落ちてしまうのではないかという不安もあります。
マーティ:それは非常に難しい状況ですね。
例えば、バンカーや池を越えたすぐ先にピンが切ってある場合です。
ウェッジでしっかり打ったつもりなのに、途中でボールが急に落ちてショートした経験があると、なおさら不安になります。
この現象の物理は、先ほどの話とは少し異なります。
以前にも説明しましたが、ウェッジショットはボール初速が比較的低いのです。
例えば、ウェッジショットのボール初速が時速80マイル(約129km/h)だったとします。
そこに時速30マイル(約48km/h)の追い風が吹いているとしましょう。
すると、ボールから見た空気との相対速度は、単純化すれば時速50マイル(約80km/h)になります。
このように空気との相対速度が小さくなると、ボールに発生する揚力が不足する場合があります。
これは、飛行機が着陸時に速度を落としすぎると、揚力を失って高度を維持できなくなる現象に似ています。
もちろん、ゴルフボールは回転しているので、飛行機とは少し仕組みが異なります。
しかし、追い風のウェッジショットでは、空気との相対速度が低下することで、ボールが突然落下するような弾道になることがあります。
特に初速の低いウェッジショットでは、こうした現象が起こりやすくなります。
プレーヤーにとって、非常に厄介な状況ですね。
Mythbusters(ゴルフの俗説を検証)面白そうな問題です。
出演者
シェーン・ベーコン(Shane Bacon):司会
また、二人が面白そうなテーマを動画にしていますので、のぞき見してみましょう。ゴルフの俗説はいろいろなありますが、どのような俗説を取り上げ、どのように解説するのか楽しみですね。
Mythbusters(ゴルフの俗説を検証)面白そうな問題です。
出演者
シェーン・ベーコン(Shane Bacon):司会
また、二人が面白そうなテーマを動画にしていますので、のぞき見してみましょう。ゴルフの俗説はいろいろなありますが、どのような俗説を取り上げ、どのように解説するのか楽しみですね。
シェーン:皆さん、こんにちは。PING Proving Grounds Podcastへようこそ。
今日のエピソードでは、これからも定期的に続けていきたい企画を始めようと思います。
テーマは「ゴルフの俗説を検証する」、いわばゴルフ版の Mythbusters です。
マーティ、あなたは非常に頭のいい人です。長年ゴルフを研究し、選手としても優秀で、世界各地で高いレベルの競技ゴルフを経験しています。
それでも、ゴルフでは昔からさまざまな決まり文句が言われていますよね。
今日は、そうした言葉について、データや数字を使いながら詳しく検証してみたいと思います。
どうですか?
マーティ:いいですね、シェーン。とても面白いテーマだと思います。PINGの研究チームでも、私たちは同じような考え方をしています。
昔から言われていることには、少しは真実が含まれているかもしれませんし、まったく正しくないものもあるでしょう。
ただし、俗説を丸ごと否定するのではなく、その中に正しい部分があるのかどうかを見極めることが重要です。
さっそく検証してみましょう。
シェーン:左打ちの私がよく言われるのは、練習場で年配の方から「ボールの反対側に立っているよ」と言われることです。
でも、厳密に言えば、私はボールの right side(正しい側/右側) に立っているんですけどね(笑)。
さて、最初に取り上げるのは、最もよく耳にする言葉でしょう。
マーティ:本当によく聞きます。
「グリーンに乗るまでに何をしたかは関係ない。結局はパッティングがすべてだ」
「ショートゲームが何より大切だ」
といった考え方ですね。
この問題を本格的に解明したのが、マーク・ブローディ教授の著書『Every Shot Counts』だと思います。
彼の息子のクリス・ブローディは、現在私の研究グループで働いていて、さまざまな分析ツールの開発やデータ解析に携わっています。
『Every Shot Counts』は、いわばゴルフ版の『マネーボール』です。
ストロークス・ゲインドという考え方を広め、ゴルフの上達に何が本当に重要なのかを理解するきっかけとなった本です。
この本が優れているのは、優秀なコーチや選手たちが経験的に理解し、すでに実践していたことを、数字によって解き明かした点です。
例えば、ビジェイ・シンを考えてみましょう。
彼は決してパッティングが得意な選手ではありませんでした。平均的なパッティング能力でありながら、素晴らしい成績を残しました。
どうしてそれが可能だったのでしょうか?
それは、圧倒的なドライバーショットと、非常に精度の高いアイアンショットがあったからです。
現代でも、同じことが見られます。
スコッティ・シェフラーも、ここ1〜2年はパッティングが向上していますが、それ以前にはドライバーとボールストライキングの能力によって圧倒的な成績を残した時期がありました。
私は、ドライバーショットを家の基礎に例えています。
ゴルフという家を建てるなら、ドライバーショットがその基礎になるのです。
なぜ重要なのか。
ティーショットが10ヤード伸びれば、グリーンを狙うクラブが1番手短くなります。
20ヤード伸びれば、2番手短くなるわけです。
この効果は積み重なっていきます。飛距離が伸びれば、グリーンまでの距離が短くなり、短いクラブで打つことができます。短いクラブで打てれば、ピンに近づけやすくなります。バンカーを越えやすくなり、硬いグリーンでもボールを止めやすくなります。つまり、ドライバーの飛距離は、その後のプレー全体を容易にする効果があるのです。
さらに、ドライバーショットの能力は比較的安定していて、予測しやすいという特徴があります。
例えば、ここProving Groundsにフィッティングのために来たゴルファーや大学生選手の能力を評価するとしましょう。
その人の過去の成績を知らなくても、ドライバーを5〜10球打ってもらえば、かなり正確に能力を把握できます。ボール初速や左右の分散を見れば、その人がどの程度のドライバーショットを打てるのかがわかるのです。
一方、パッティングの能力を判断するには、もっと多くの試行回数が必要です。パッティングは日による変動が大きいからです。
したがって、私の結論はこうです。ドライバーが土台であり、パッティングはその次に重要な要素です。もちろん、その差はそれほど大きくありません。
私は、こう表現するのが好きです。
「Drive for dough, putt to win」
つまり、「ドライバーで稼ぎ、パターで勝つ」
ということです。
ドライバーによって安定して優れた成績を残し、パッティングが特によかった週に優勝するのです。
シェーン:面白いですね。
私は42歳ですが、私たちが育った時代は、ティーショットで必ずしもドライバーを使わない選手が多かったと思います。フェアウェイに確実に置くために、短いクラブを選ぶわけです。
しかし2000年代の初め頃から、たとえラフに入っても、ボールをできるだけ前に進めることの重要性が理解され始めました。
ビジェイ・シンについて、印象に残っている統計があります。
どの全英オープンだったかは忘れましたが、2ラウンド終了時点で、彼のドライビング・アキュラシーは出場選手中最下位だったのに、パーオン率は1位だったのです。当時から、ティーショットを遠くまで飛ばすことの価値を理解していた選手がいたのです。
そこで質問です。
この考え方は、プロだけでなくアマチュアにも当てはまりますか?アマチュアでもドライバーが最も重要で、パッティングが2番目なのでしょうか?
マーティ:はい。基本的には同じです。
とても重要な質問ですね。
ツアープロの統計を、そのままハンディキャップ10や20のアマチュアに当てはめてよいとは限りません。技術レベルによって、数字や関係性が変わる可能性はあります。
しかし、ドライバーとパッティングの相対的な重要性は、おおむね変わりません。むしろ、技術レベルが低いゴルファーほど、飛距離に少し重点を置いた方がよいと考えています。
クラブヘッドスピードを高めることや、ドライバーのフィッティングで飛距離を伸ばすことを、もう少し重視してもよいでしょう。
ただし、大きな注意点があります。
ペナルティを伴うショットは避けなければなりません。当然、これはコースのレイアウトによって異なります。
しかし一般論として、ドライバーの能力向上に積極的に取り組むことを勧めます。
私自身、練習に対する考え方を変えました。以前は「練習場でドライバーばかり打たず、パッティングに時間を使いなさい」と考えていました。
しかし今は違います。
子どもたちを指導するときも、
「ドライバーをどんどん打ちなさい。ボール初速を上げなさい。スピードトレーニングもしなさい」
と言っています。
若い選手たちを見ても、ドライバーの能力が非常に重要になっていることがわかります。
もちろん、理想は両方を練習することです。
アイアンショットも練習して、パーオン率を上げる必要があります。
そのうえで、ドライバーを強化しながらペナルティを避けることが大切です。
シェーン:最近のPGAツアーのデータを見ても興味深いですね。
今シーズンのストロークス・ゲインド・オフ・ザ・ティーの上位5人は、ニール・シプリー、ローリー・マキロイ、マイケル・ブレナン、キース・ミッチェル、スコッティ・シェフラーでした。
一方、パッティングの上位には、ジェイコブ・ブリッジマン、ビンス・ウェイリー、アレックス・ノレン、サム・バーンズ、マーベリック・マクニーリーが並びます。
顔ぶれがかなり違いますね。
世界最高レベルのゴルファーたちを見ると、ドライバーの能力がほかの技術以上に競争力を高めているように感じます。
マーティ:そのとおりです。
一般的なゴルファーにとって、まず重要なのはパーオン率を上げることです。PGAツアーのトップレベルになると、今度はアプローチのストロークス・ゲインドや、ピンへの近接距離が選手の差を生み出します。
スコッティ・シェフラーは、その能力が極めて優れています。
彼のような選手は、ピンの位置に応じてボールを自在に打ち分けます。
しかし、一般的なアマチュアなら、まずグリーン中央までの距離を打ち、できるだけ多くパーオンすることを考えればよいのです。
そして、ドライバーがよくなれば、それが実現しやすくなります。
これが、先ほど説明した飛距離の複合的な効果です。
ただし、パッティングの重要性を軽視しているわけではありません。
パッティングはドライバーに次ぐ、非常に重要な要素です。
アマチュアがパッティングを練習するときは、特に次の2点に重点を置くとよいでしょう。
25フィート(約7.6m)以上からの3パットを減らすこと。
4〜8フィート(約1.2〜2.4m)のパットの成功率を上げること。
この2つが改善されれば、パッティングの成績は大きく向上します。
シェーン:昔、「Drive for show, putt for dough」と言われるたびに思っていました。
「6打目でパッティングをしているようでは、パターで稼ぐのも難しいだろう」と(笑)。
やはり、ティーショットを遠く、正確に打つ能力は重要ですね。
ここまで、グリップの太さと、保持や力の伝わり方について考えてきました。
最終回は、フィンガーグリップとパームグリップを比較しながら、太さの選び方を整理してみたいと思います。
フィンガーグリップは、主に指側でクラブを保持する握り方です。一方、パームグリップは、より手のひら側にグリップを収めて保持します。
実際の握り方には、その中間もあります。フィンガーでも手のひらに接触しますし、パームでも指を使います。ここでは、左手のどの位置で主に保持しているか、という違いとして考えてください。以下は右打ちの場合のお話です。
| 比較する点 | フィンガーグリップ | パームグリップ |
|---|---|---|
| 主に保持する位置 | 指側 | 手のひら側 |
| 確認したいこと | 曲げた指の内側に、十分な接触があるか | 手のひら側に無理なく収まり、指でも支えられるか |
| 握り込んだ際の動き | グリップを巻き込んでいないか | 接触位置がずれたり、クラブが回ったりしないか |
| 太さを選ぶ出発点 | チャートを基準に、指の掛かりと巻き込みを確認 | チャートを基準に、収まりと保持感を確認 |
どちらが優れているかを決めるための比較ではありません。
同じ手の寸法、同じグリップの太さでも、保持する位置が違えば、接触の仕方も力の伝わり方も変わるということです。 “握り方が違えば、適したグリップの太さも変わる” の続きを読む