前回、私は本当に動いている三角形は、
左肩・右肘・グリップ
を結ぶ三角形ではないかという考えを紹介しました。
この三角形で考えると、これまで説明が難しかった現象が、とてもシンプルになります。
それは、ベン・ホーガンが提唱したダウンスイングプレーンです。
ホーガンは、ダウンスイングではクラブは右を向いたプレーン上を動くと説明しました。
しかし、多くのレッスンでは、
「右へ振りましょう。」
「プレーンに乗せましょう。」
というように、プレーンを意識して作ることが目的になっています。
私は、少し違う考え方をしています。
もし右肘が自然に鳩尾付近へ収束し、
左肩・右肘・グリップの三角形が一つのユニットになれば、この三角形はほとんど形を変える必要がありません。
つまり、スイング中に変化しているのは三角形ではありません。
三角形全体が空間の中を移動しているのです。
そして、その移動方向を人間が見たとき、
右を向いたプレーンの上を動いているように見えるのではないでしょうか。
つまり、プレーンは意識して作るものではありません。
右肘が自然に収束した結果として、三角形の移動経路がプレーンになるのです。
私は、ホーガンが観察したのは、この結果だったのではないかと考えています。
プレーンは原因ではなく結果。
そう考えると、右肘、パワーパッケージ、そしてホーガンのプレーンは、すべて同じ現象を別の角度から表現していることになります。
次回は、この三角形がなぜ形をほとんど変えずに運動できるのかを、人間の骨格という視点からもう少し掘り下げてみたいと思います。



