ヘッドスピードアップ練習器具の効用と危険性
――一時的に飛ぶからこそ、注意が必要です――
前回は、金沢市のジュニア練習会での出来事から、ヘッドスピードと飛距離は同じではないという話をしました。
簡易的な測定器では、ジュニアの方がヘッドスピードで勝っていました。
しかし、実際にボールを打つと、委員長の方が50ヤードほど飛ぶ。
ここに、ヘッドスピードという数字の難しさがあります。
ヘッドスピードは、クラブヘッドがどれだけ速く動いたかを示す数字です。
しかし、飛距離を決めるのは、それだけではありません。
本当に見るべきなのは、
そのヘッドスピードが、どれだけボールスピードに変換されたか
です。
今回は、そこからもう一歩進んで、ヘッドスピードを上げる練習器具について考えてみたいと思います。
ゴルフの練習器具には、ヘッドスピードアップを前面に出したものがたくさんあります。
ヘッドスピードが上がる。
振るだけで飛距離アップ。
ヘッドが走る。
速く振れるようになる。
こうした言葉は、とても分かりやすいです。
そして、実際に使ってみると、一時的にヘッドスピードが上がることもあります。
場合によっては、ボールスピードが上がり、飛距離が伸びることもあります。
ですから、私はヘッドスピードアップ系の練習器具を、すべて否定したいわけではありません。
効用はあります。
普段より強く振るきっかけになる。
普段より大きく振るきっかけになる。
リリース不足だった人が、ヘッドを出せるようになる。
クラブを振ることへの怖さが減る。
自分にはまだ速く振れる余地があると気づく。
こういう意味では、ヘッドスピードアップ系の器具は、一定の役割を持っています。 “ヘッドスピードは上がった。では、ボールは速くなったのか?第2話” の続きを読む

