G740の特徴の一つに、打感の良さがあります。
ただし、G740の打感は、軟鉄鍛造アイアンのような柔らかさとは違います。
G740は、あくまで飛距離性能と寛容性を重視した大型キャビティ系アイアンです。フェースにはVFT設計が採用され、フェース周辺部を中心部よりも薄くすることで、打点がブレてもフェースがしっかりたわみ、ボール初速を確保する設計になっています。つまり、G740の基本性格は「たわませて飛ばす」アイアンです。


Play your best.
G740の特徴の一つに、打感の良さがあります。
ただし、G740の打感は、軟鉄鍛造アイアンのような柔らかさとは違います。
G740は、あくまで飛距離性能と寛容性を重視した大型キャビティ系アイアンです。フェースにはVFT設計が採用され、フェース周辺部を中心部よりも薄くすることで、打点がブレてもフェースがしっかりたわみ、ボール初速を確保する設計になっています。つまり、G740の基本性格は「たわませて飛ばす」アイアンです。

G740アイアンが発表され、PINGのアイアンチャートも新しくなりました。
チャートを見ると、もっとも飛距離性能が高い位置にあるのは、やはりG740アイアンです。
これは分かりやすいです。
飛距離性能を重視したGシリーズの最新モデルですから、チャート上でも右上に位置するのは自然です。
ただし、今回のチャートで特に目を引くのは、G740ではなく、むしろi540アイアンです。
PINGのアイアンは、基本的には右肩上がりに配置されています。
やさしさ、飛距離性能、操作性、形状のコンパクトさ。
それぞれの性格が、チャート上にきれいに整理されています。
その中で、i540アイアンだけは少し特異です。

右肩上がりの流れの中で、明らかに上に飛び出しているように見えます。
つまり、iシリーズらしい見た目や操作性を持ちながら、飛距離性能だけを見ると、通常のプレーヤーズアイアンの枠を超えているということです。
店長も、5番アイアンにi540を投入しています。
ただし、標準ロフトのままではありません。
i540の5番アイアンは、標準ロフトが22度です。シャフトは当初AWT3.0(S)を入れたのですが、MODUS 130(R)にしています。
それでも、i230アイアンの5番アイアンよりも飛びます。
感覚的には、i240アイアンの5番アイアンよりも10ヤード近く飛んでいるのではないかと思います。
ここがi540の面白いところです。
ロフトを寝かせても、まだ飛ぶ。
飛ばないクラブを無理に飛ばすことはできません。
しかし、飛ぶクラブであれば、番手選択や打ち方で距離を落とすことはできます。
ですので、店長としては、この性能を活かして使っていくつもりです。
もちろん、まだコースでは打っていません。
練習場での感触と、実際のコースでの使いやすさは別です。
特に5番アイアンは、単に飛べばいいクラブではありません。
狙った距離に止められるか。
高さが出るか。
ラフや傾斜からでも使えるか。
ロングホールのセカンドや長いパー3で、安心して振れるか。
そこを確認して、あらためて報告したいと思います。
現時点で言えるのは、i540アイアンは、単なる飛び系アイアンではないということです。
チャート上でも分かるように、iシリーズの中で明らかに異質な飛距離性能を持っています。
見た目はプレーヤーズ寄り。
しかし、飛距離性能はかなり強い。
このギャップこそが、i540アイアンの一番の特徴だと思います。
店長が「シビア」という言葉を覚えたのは、漫画アクションに連載されていた『嗚呼!! 花の応援団』だったと思います。
たしか青田赤道が「厳しくいくよ〜」というような意味合いで使っていた記憶があります。
それで思い出すのが、YMOの教授が『RYDEEN』の演奏前に、コマネチから「くぇーっ、くぇっ」をやっているところです。今見ても妙な勢いがあります。
こういう昭和の言葉や映像には、理屈では説明しにくい強さがあります。
そして、ゴルフクラブのフィッティングを長くやっていると、この「シビア」という言葉が実にしっくりくる場面があります。
それが、重心距離の長いアイアンのライ角です。
前回は、Viktor Hovlandの優勝パターについて書きました。
36インチのPING PLD DS-72 Prototype。
そしてWinn 17インチの長めグリップ。
ホブランはクロスハンドではなく、基本的に順手です。
それでも、長めのパターと長めのグリップを組み合わせることで、手元側に重量を残し、パター全体を安定させているように見えます。
今回改めて気になったのは、今年のPGAツアーで、長めのパターを使った選手の優勝が目立っていることです。
Akshay Bhatiaは、44インチ級のブルームスティックパターで優勝。
Wyndham Clarkは、38インチのPING Scottsdale TEC Ally Blue Onset CBで優勝。
しかもClarkはこの仕様でUS OPENも勝っています。
そして今回のViktor Hovlandは、36インチの長め仕様に17インチグリップを組み合わせて優勝しました。
38インチ以上を中尺・長尺と厳密に見るなら、BhatiaとClarkが代表例です。
一方で、Hovlandの36インチ+17インチグリップまで「長め・カウンターバランス的な仕様」として含めると、今年のPGAツアーでは長めのパターがかなり目立っていることが分かります。
ここで重要なのは、単に「長いパターが流行っている」という話ではありません。
長めのシャフトにすることで、構えたときの手元位置、前傾角度、グリップエンドの余り方、そしてパター全体の慣性が変わります。
さらに17インチ前後の長いグリップを組み合わせると、手元側に重量を残しやすくなり、ヘッドの動きが落ち着きます。
つまり、長めのパターは、ストロークを手先で操作する道具ではなく、パター全体を安定して動かすための道具だと考えることができます。
グリップを余らせて打つ選手は、余ったグリップエンドと左手を結ぶ線が目標からずれないようにストロークします。
これほど、プロの世界で目立つという事は、一般ゴルファーも注目してもいいと思います。
特に手首の動きが大きい方、ショートパットでフェース向きが安定しない方、距離感でインパクトが緩みやすい方は、短いパターを無理に操作している可能性があります。
長めのパターにすることで、手元が安定し、ヘッドの暴れが減り、ストローク全体が落ち着くことがあります。
さらに長いグリップを余らせて使えば、カウンターバランス的な効果も得られます。
長め・中尺は距離感が難しくなる人もいますが、カウンターバランスなら通常パターに近い感覚で使えます。
中尺・長尺パターは、特殊な人だけの道具ではありません。
むしろ、手首の余計な動きを抑えたいアマチュアにとって、非常に合理的な選択肢です。
今回のホブランの優勝も、そのことを改めて示しているように感じます。
パターは、長さを合わせる道具です。
市販の34インチや35インチに、自分の構えを合わせる必要はありません。
自分の構えに合った長さを選ぶ。
そこから、パッティングの安定は始まります。
PING Co-PILOT パターレングス アプリを、ぜひ利用してください。
唐突ですが、すこし気持ちを緩めましょう。えっ、今週もUSOPENだったというトラベラーズの動画を紹介して次回に続きます。
G740アイアンが発売されましたのでPINGのアイアンのそれぞれの全体像をまとめておきましょう。

PINGでは、「単なる Game Improvement Iron(やさしいアイアン)ではなく、Game-Enjoyment Iron(ゴルフを楽しむためのアイアン)だ」という位置づけです。
結局、優しいアイアンでしょう?と思われがちですが、金谷プロが PING G710 Irons を4I相当で入れていることから、プロでも、4番アイアンは楽しめない訳です。決して上級者が使ってはいけないという事ではありません。
多く人がエンジョイできると思われるのは、
こんな感じじゃないでしょうか?
デュアル・キャンバーソール。
アマチュアにありがちな、トウが刺さりダフッてしまうことを、トウ側のキャンバーを強くして、エンジョイできるようにしています。
なんと、ウインダム・クラークがエピソード トークにやってきました。内容を見ていきましょう。
ウィンダム・クラークが語った、PING Ally Blueに替えてパットが入る理由
全米オープンを制したウィンダム・クラークが、PINGのPodcastで自身のパターについて語っています。
今回、特に面白いのは、単に「新しいパターに替えたら入った」という話ではありません。
クラーク本人が、なぜこのパターで狙いやすくなったのかをかなり具体的に話している点です。
クラークは、PINGのツアートラックで偶然Ally Blueを手にしたといいます。
「待っている間にバッグの中のパターをいじっていたら、Ally Blueが目に入った」
そこからヒューストンで実戦投入し、マスターズでも使用。
そしてRBCの前後で、さらに自分仕様へ調整していきます。
具体的には、
38インチに長くする
大きめのグリップを入れる
ヘッド下部にかなりの重量を追加する
という調整です。
ここからクラークのパッティングは大きく変わります。
本人も、
「RBCのヒルトンヘッドあたりから、本当に素晴らしいパッティングが始まった」
と語っています。
さらにPINGのスタジオでロフトや転がり、スピンを確認したことで、自分が感じていた良さが数字でも確認できたようです。
クラークがAlly Blueで最も気に入っているのは、転がりの良さだけではありません。
むしろ中心にあるのは、構えた時の狙いやすさです。
彼はこう話しています。
「一番の問題は、照準だった」
「自分が安定して狙えるパターをずっと探していた」
「本当に見つけたと思っている」
これは非常に重要です。
プロであっても、ストロークそのものより、まずどこを向いているかが問題になる。
クラーク自身も、自分のストロークにはかなり自信を持っています。
「フェースを良い状態で入れて、良い転がりを作ることは一貫してできる」
「でも一番の問題は、照準だった」
つまり、Ally Blueはクラークにとって、ストロークを直したパターではなく、
正しく構えられるようにしたパターだったと言えます。
クラークは、Ally Blueの良さを3つ挙げています。
まず、オンセット形状。
クラークは、オンセットによってフェースを狙いやすく感じると話しています。
次に、白いヘッドに黒いライン。
彼の目には、黒地に白よりも、白地に黒の方が合うようです。
そして、ラインとドットの組み合わせ。
PINGがIQテクノロジーと呼ぶ照準機能について、クラークはこう表現しています。
「ドットがラインをしっかり確定させてくれる感じがある」
「視線が柔らかくなるような感じ」
これは、非常に面白い表現です。
アライメントは、単に線を長くすれば良いわけではありません。
人によっては、ラインだけだと左に見えたり、逆に迷いが出たりします。
クラークは左目利きで、ボールをスタンスの前方に置くため、ラインが左を向いて見えることがあったと話しています。
しかしAlly Blueでは、ラインとドットの関係によって、構えた時のズレが少なくなった。
その結果、キャディに確認してもらっても、
「今は毎回、合っていると言われる」
という状態になったそうです。
もう一つ見逃せないのが、クラークが重いパターを好むという点です。
本人も、
「僕は重いパターが好きなんです」
とはっきり話しています。
さらにインサートについても、ボールが速く出すぎないところを評価しています。
「ボールがフェースからすごく速く出るわけではないところが好き」
「速い下りのパットでも、しっかりストロークしている感覚を持てる」
これは、アマチュアにも非常に参考になります。
速いグリーンや微妙な距離のパットでは、フェースからボールが速く出すぎると、どうしても手が止まりやすくなります。
クラークは、少し柔らかく、しっかり打てるフィーリングを好んでいるわけです。
クラークの発言をまとめると、Ally Blueが合った理由は単純な「転がりの良さ」だけではありません。
むしろ本質は、
狙いやすい
視線が迷わない
重さがある
速いグリーンでもストロークできる
自分の感覚をPINGの計測で確認できた
という点にあります。
特に重要なのは、クラークほどの選手でも、
「ストロークは良い。しかし狙いがズレる」
という問題を抱えていたことです。
パター選びでは、打感や転がりだけでなく、
自分が本当に正しく構えられているか
を確認することが非常に大切です。
今回のクラークの優勝は、Ally Blueというパターの性能だけでなく、
パターは“打つ道具”である前に、“正しく狙う道具”である
ということを改めて教えてくれる内容だったと思います。
今週の火曜日にようやく日本でもG740アイアンが発表され、
これでUS

ジャパンが

そろいました。多くの方がお分かりだったと思いますが、USとジャパンではヘッドのカラーが違うんですね。
一応カラーが違うだけで一緒ですが、これによって、USとジャパンが推しているところは違うのか、一緒なのかを調べてみました。
G740アイアンは、PINGのG700シリーズで追求してきた「安心感のある見た目」「高い寛容性」「飛距離性能」「心地良い打感・打音」をさらに進化させた、やさしさ重視の飛び系アイアンです。USサイトでは、G740をsuper-game-improvement iron、つまりミスへの強さを最優先するゴルファー向けのモデルとして位置づけ、飛距離、寛容性、安定性を最大化し、より速いボール初速と高弾道を実現すると説明しています。
※USではとにかくゴルフをより楽しくするためのアイアンを強調しています。
ヘッドはワイドソール、長めのブレード、厚めのトップラインを組み合わせることで、低重心化と高MOI化を図っています。これにより、打点がブレてもボールが上がりやすく、飛距離ロスを抑えやすい設計になっています。USサイトでも、ワイドソール、長いブレード、厚いトップラインが低重心化とMOI向上に寄与すると説明されています。
日本サイトでは、この性能をさらに具体的に分解し、デュアル・キャンバーソールによる抜けの良さを強調しています。ソールの前後左右に適度な丸みを持たせることで、傾斜地やラフなどの悪いライでも抜けが良く、打ちやすい設計とされています。特に、アマチュアに多いトゥダウンによるダフリを防ぐため、トゥ側のキャンバーを強め、ヒール側は抑えめにしてスクエアに構えやすくしている点が日本サイトでは詳しく説明されています。


※ビッグサイズのアイアンは地面の状況を強く受けてしまいますが、この点をちゃんとジャパンは説明しています。
フェースにはVFT、つまりバリアブル・フェースシックネス設計が採用されています。日本サイトでは、フェース周辺部を中心部より薄くすることで、打点がブレてもフェースがたわみ、ボール初速を確保し、飛距離と高さを実現すると説明しています。さらに、フィッティングデータやプレイヤーテストから、ハンディキャップの大きいアマチュアほど打点がばらつきやすく、それが初速低下や高さ不足の原因になると示しています。


※USでは特にこれについての言及はありません
打感・打音については、新しいPURFLEXバッジが重要な役割を持っています。USサイトでは、新しいPurFlex cavity badgeが不要な周波数を抑え、インパクト体験を大きく改善すると説明しています。 日本サイトではさらに踏み込み、振動が集中する箇所をモデルごとに分析し、最適化された3ピース構造のPURFLEXバッジを採用。前作より軽量化することで、打感・打音の改善だけでなく、さらなる低重心化にも貢献すると説明しています。
※新しいPURFLEXバッジについては、エピソードトークで踏み込んで発言しているのでその時に紹介します。
番手構成は、5Iから9I、PW、UW、50度、56度まで。日本仕様の基本ロフトは、5Iが21度、7Iが28度、PWが40度、UWが45度、50度、56度という流れです。日本サイトではヘッド素材を17-4ステンレススチール、仕上げをブラックPVD、製法を鋳造と表記しています。
JAPANがブラックPVD採用したことで、これによりロフト調整が出来ません。
また、日本サイトでは「確実なグリーン周りの寄せ」も明確に訴求されています。G740にラインアップされる4本のウェッジすべてに精密な削り出し溝を採用し、安定したスピン性能とダフリに強いワイドソールにより、グリーン周りでの寄せを確実にすると説明しています。
| 観点 | USサイト | 日本サイト |
|---|---|---|
| 基本ポジション | super-game-improvement iron。飛距離・寛容性・安定性を最大化 | 「見た目だけじゃない。この完成度、反則級。」という完成度訴求 |
| 主な訴求 | faster ball speeds、高弾道、低重心、高MOI | ブラックヘッド、寛容性、飛距離、打感、打音、抜け、寄せ |
| ヘッド形状 | ワイドソール、長いブレード、厚いトップラインによる低重心・高MOI | 洗練されたブラックヘッド、反射を抑えた見た目、ブラックPVDの耐久性・耐食性 |
| ソール | USでは概要的 | 日本ではデュアル・キャンバーソール、トゥ側キャンバー、ダフリ対策まで詳述 |
| フェース | 初速・高弾道を大きく訴求 | VFTフェースとして、打点ブレ時のたわみと初速維持を説明 |
| 打感・打音 | PurFlexバッジでインパクト体験を改善 | 振動解析、3ピース構造、軽量化、低重心化まで説明 |
| ウェッジ | 番手構成として表示 | 4本のウェッジ、削り出し溝、グリーン周りの寄せを明確に訴求 |
| フィッティング表現 | Power Spec / Retro Spec Loftの説明がある | 日本ページでは標準スペックと日本標準シャフト構成を中心に説明 ライ角の変更は±2度、ロフトの調整は出来ません。 |
ウインダムクラークがSCOTTSDALE ALLYBLUE ONSET CBを使っての優勝はかなりインパクトがあったようで、アクセス数も伸びていますが、こちらも、かなりすごい事です。

今年のメジャー大会でG440LST DRIVERが一番使われたという投稿です。
PINGを疑うよのですが、AIに本当かどうかを調べてもらいました。
指定の投稿は 「Augusta、Aronimink、Shinnecock の3メジャー連続で、G440 LST が使用本数1位のドライバーモデルだった」 という趣旨です。該当投稿の検索結果でもその文言が確認できます。
| 投稿内の表現 | 大会 | 会場 |
|---|---|---|
| Augusta | 2026 Masters | Augusta National |
| Aronimink | 2026 PGA Championship | Aronimink GC |
| Shinnecock | 2026 U.S. Open | Shinnecock Hills |
Golf Monthly の「2026 Masters 全選手の使用ドライバー」表では、G440 LST は11本使用で、最も多いドライバーモデルとされています。
確認できる使用選手は以下です。
| 選手 | ドライバー |
|---|---|
| Brian Campbell | PING G440 LST |
| Patrick Cantlay | PING G440 LST |
| Corey Conners | PING G440 LST |
| Harris English | PING G440 LST |
| Chris Gotterup | PING G440 LST |
| Mason Howell(アマ) | PING G440 LST |
| Matt McCarty | PING G440 LST |
| Rasmus Neergaard-Petersen | PING G440 LST |
| Andrew Novak | PING G440 LST |
| Jose Maria Olazabal | PING G440 LST |
| Mike Weir | PING G440 LST |
Golf Monthly は、G440 LSTについて「Augusta Nationalで11本使用、Titleist GT3の9本を上回った」と説明しています。
PING側の投稿では、PGA ChampionshipでG440 LSTが20本使用され、最も多いドライバーモデルだったことは確認できます。
ただし、今回確認できた公開ソースでは、20名の選手名一覧までは取得できませんでした。
確認できたのは「20本使用」「最多モデル」という事実までです。
指定投稿の内容から、Shinnecock=2026 U.S. Open でも G440 LSTが使用本数1位のドライバーモデルだったことは確認できます。
ただし、こちらも公開検索で確認できた範囲では、U.S. Open出場選手ごとのG440 LST使用者一覧は見つかりませんでした。
確実に選手名まで抜き出せたのは 2026 Masters の11名です。
PGA Championship と U.S. Open については、PING公式系の投稿から 「G440 LSTが最多使用モデル」 までは確認できますが、使用選手の全リストは公開ソース上では確認できませんでした。
という事になります。
店長的にびっくりしたことは、マスターズチャンピオンのレジェンドである
オラサバル
ウィアー
が使用していることなんですが、もう知らない方のほうが多いですよね。
第一話では、全米オープンのパッティングがなぜ難しいのかを考えました。
全米オープンは、ただ距離が長い大会ではありません。
歴史ある名門コースで行われることが多く、グリーンは速く、硬く、傾斜も強い。
しかも、外した後の返しが簡単ではありません。
そこで求められるのは、強く打つパッティングではありません。
弱く、正確に、ボールへエネルギーを与える技術です。
この視点で見ると、ウインダム・クラークのパター選びは非常に面白くなります。
2023年、クラークがロサンゼルス・カントリークラブで全米オープンを制したとき、彼の手にあったのはOdyssey Versa Jailbird系のパターでした。
このパターは、いわゆる普通の長さ、普通の重さのパターではありません。
通常より長めで、重量感があり、カウンターバランスの効いた中尺系のパターです。
そして今回、店長がさらに注目しているのが、SCOTTSDALE TEC ALLY BLUE ONSET CBです。
メーカーはOdysseyからPINGへ変わりました。
しかし、ここで大事なのは、メーカー名ではありません。
Odysseyだから勝った。
PINGだから勝った。
という単純な話ではないのです。
重要なのは、そこに共通している思想です。
長めであること。
重めであること。
手先で細かく操作するよりも、ストローク全体を安定させる方向で作られていること。
ここが、クラークのパター選びの本質だと思います。
実は、全米オープンでは過去にも、この「手先の余計な動きを抑える」思想を持ったパターで勝った選手が目立ちます。
2012年、オリンピッククラブで優勝したウェブ・シンプソンは、ベリーパターを使用していました。
2020年、ウイングドフットで優勝したブライソン・デシャンボーは、アームロック型のパターを使用していました。
そして2024年、パインハーストNo.2で再び全米オープンを制したブライソンも、アームロック型のパターでした。
さらに2023年、ロサンゼルス・カントリークラブで優勝したウインダム・クラークは、長めのカウンターバランス型Odyssey Versa Jailbird系パター。
こうして見ると、全米オープンでは、普通の長さのパターで手先の感覚だけを使うというより、長さ、重さ、グリップ側のバランス、あるいは腕との一体感を使って、ストローク中の余計な動きを抑えるタイプのパターが目立ちます。

ここでいう「中尺以上」は、単に長いパターという意味ではありません。
ベリーパター。
アームロック。
カウンターバランス。
これらを、まったく同じパターとして扱うことはできません。
しかし、共通している方向性はあります。
それは、手首の過剰な動きを抑え、ストローク全体を安定させる方向のパターである、ということです。
もちろん、これだけで全米オープンを勝てるわけではありません。
ショット力。
アプローチ。
メンタル。
コースマネジメント。
すべてが揃わなければ、全米オープンは勝てません。
しかし、速く硬いグリーンで、弱いタッチを何度も正確に出し続けるという条件を考えると、これらのパターに共通する思想は非常に興味深いものがあります。
それは、
パターを自由に動かすのではなく、余計に動かさない。
という考え方です。
普通の長さのパターは、操作しやすいというメリットがあります。
フェースを開いたり、閉じたり。
距離感を手先で合わせたり。
微妙なタッチを自分の感覚で出したり。
もちろん、それが合う選手もいます。
しかし、全米オープンのようなグリーンでは、この「操作しやすさ」が、逆に危険になることがあります。
なぜなら、全米オープンでは強く打てないからです。
速いグリーンでは、ボールに大きなエネルギーを与えることができません。
ほんの少しだけ打つ。
ほんの少しだけ転がす。
カップの近くで止める。
外れても、次のパットを簡単に残す。
こういうパッティングが必要になります。
ところが、弱く打つパッティングほど、手先の余計な動きが結果に出やすくなります。
ほんの少し手首が動く。
ほんの少しフェースが開く。
ほんの少しインパクトで緩む。
ほんの少し押し出す。
これだけで、ボールの出球は変わります。
強く打つパットなら、勢いでごまかせることがあります。
しかし、弱く打つパットでは、ごまかしが効きません。
だからこそ、クラークは手先で操作しやすいパターではなく、余計な操作をしにくいパターを選んでいるように見えるのです。
中尺・重量級パターの良さは、ここにあります。
ヘッドが重い。
長さがある。
グリップ側にも重さがある。
全体として、パターが勝手にフラフラしにくい。
つまり、ストローク中に余計な動きが入りにくくなります。
もちろん、これは魔法の道具ではありません。
重いパターを使えば誰でも入る、という話ではありません。
むしろ、合わない人には合いません。
しかし、全米オープンのような速く硬いグリーンで、弱いタッチを正確に出し続けるという条件では、非常に合理的な選択になります。
ここで注意したいのは、これは昔のロングパターやアンカーリングとは違うということです。
クラークのパターは、体に固定して打つためのパターではありません。
長さと重さを使って、ストローク全体を安定させるパターです。
手で打つのではなく、パター全体の重さで転がす。
この感覚に近いと思います。
店長がクラークを推していた理由は、ここにあります。
クラークは、ただ飛ばす選手ではありません。
全米オープンという大会で必要になるパッティングの性質を考えたとき、その要求に合った道具を選んでいるように見える選手です。
全米オープンでは、入れるパッティングだけでは勝てません。
外し方を小さくするパッティングが必要です。
大きくオーバーしない。
大きくショートしない。
ラインから大きく外さない。
次のパットを難しくしない。
このためには、パターの操作性よりも、パターの安定性が重要になります。
軽くて自由に動かせるパターよりも、余計な動きをさせないパター。
手先で距離を合わせるパターよりも、ストローク全体でエネルギーを一定にするパター。
クラークの中尺・重量級パターには、この考え方が見えます。
つまり、全米オープンでは「入れるための感性」だけでなく、「外し方を小さくするための構造」が効いている可能性があります。
クラークのパター選びも、この流れの中で見ると、かなり合理的に見えてきます。
だから店長は、クラークのパター選びを単なる流行とは見ていません。
2023年のJailbird。
そして、SCOTTSDALE TEC ALLY BLUE ONSET CB。
メーカーは違っても、そこにある思想は近い。
それは、全米オープンのようなグリーンで、弱く、正確に、ボールを転がすためのパター選びです。
クラークは、全米オープンを力でねじ伏せたのではありません。
もちろん、ショット力は大きな武器です。
しかし最後に勝敗を分けるのは、グリーン上で余計な1打を打たないことです。
その意味で、クラークのパターは「入れるための奇策」ではなく、「外し方を小さくするための設計」だったのではないか。
店長は、そこにクラークの強さを見ています。
次回は、さらに一歩踏み込みます。
重いパターは、なぜソフトタッチに強いのか。
弱く打つパッティングで、なぜヘッドの重さやカウンターバランスが有利に働くのか。
第三話では、
重いパターはなぜソフトタッチに強いのか
を考えてみたいと思います。
他のメジャーではそれほど勝利はありません。調べた限りは
| 年 | 選手 | 大会 | パターの系統 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2011年 | キーガン・ブラッドリー | PGA選手権 | ベリーパター | メジャーでアンカー系パター優勝の初期代表例 |
| 2012年 | アーニー・エルス | 全英オープン | ベリーパター | ロング/ベリー系使用者として紹介される代表例 |
| 2013年 | アダム・スコット | マスターズ | ロングパター | 胸に当てる長尺パター時代の象徴 |
これくらいでした。
やっと、ピンゴルフジャパンがLBブログに追いつきました。
と言ったら、怒られるかな?

という訳です。このブログの読者の方は、US PINGが全米オープン初日にこれを発表してから店長が大騒ぎ(大騒ぎは暫く続きます)していることをご存じだと思います。 “優勝POP ピンゴルフジャパンが追いかけてきた!” の続きを読む